いくらカワイイ愛犬と言えども、「いたずら」や「いけないこと」をする時ってありますよね?
トイレを失敗した時に怒ってしまうのは、ご法度。でも、テーブルの上にあった人間用のご飯を食べようとしたり、仏壇のお供え物を持っていこうとしたり…。そのような、どうしても止めさせたい「いたずら」を止めさせるにはどうしたら良いのでしょうか?
今回はそんな叱り方のポイントについてお伝えしていければと思います。
この記事の目次
注意
今までしつけも何もしてきておらず、特に人を噛むような問題行動が見られる犬にはこの方法は取らないでください。咬まれる可能性が高いです。
また、極度に怖がりな子に対しても、この方法は適していません。そればかりか、余計に人を怖がってしまう可能性があります。
必ず、愛犬の性格を見て、この方法が適しているか判断してから、実行するようにしてください。
怒ることはいけないこと?
かわいい愛犬に怒るのは気がひけることもあります。でも、ダメなものはダメなのです。ここで甘やかしてしまうと、「これはやっても良いんだ」と犬が記憶してしまい、そのままいたずらを続けるようになってしまいます。
また、あまりインパクトのない怒り方で、「ダメー」とか、ヘラヘラしながら「もう、悪い子ね!」等と言っても、効果はありません。そればかりか、追いかけ回したり、下手に手を出そうものなら、游んでもらっていると思われてしまうこともあります。
叱る時は、しっかり叱りましょう。しっかり叱ることができれば、1回叱るだけで、効果が出ることもあります。
それでは、各ポイントについて見ていきましょう。
1.すぐに叱る
犬は直前の出来事にモノゴトを紐付けて記憶する習性があります。コトが起きてから「3秒後」、「30秒後」、「60秒後」に怒ったのとでは、効果に雲泥の差が出ると言われています。そのため、イケナイことをしたら、すぐにその場で叱ることが大事です。
例えば、留守中だったり、飼い主の見ていない場所でいたずらしている場合、それを飼い主が見つけた時に叱っても、効果はありません。犬からすると、直前の出来事ではないため、どうして叱られているのか理解できないためです。
2.大きな声と迫力で叱る
相手にインパクトを残さないと記憶してもらえません。できるだけ大きな声で、「ゴルァ!!」としかりましょう。言葉は何でも大丈夫ですが、できれば同じ言葉を使えるように決めておきましょう。
また、大きな足音を立てるために、床を「バンッ!」と足で蹴って、声と一緒に音を立てるのも良いでしょう。少し恥ずかしいかもしれませんが、犬のように「うぅー!」と唸り声を上げるのも効果的です。
犬はボディランゲージで会話する生き物です。なるべく叱る時の体勢も迫力あるものにするため、少し前かがみになって威圧する姿勢をとっても良いかもしれません。
3.犬の目を見て逸らさない
大きな声と迫力を込めて叱った後は、愛犬の目を睨み続けます。
先に目を逸らしたほうが、「ごめんなさい、降参です…」という合図になりますので、相手が目を逸らすまでは、こちらも目を離してはいけません。
途中で目を離してしまうと、「私が勝った!またいたずらしてやれ!」と思われかねません。
でも、大丈夫です。1分も見続けていれば、ほとんどの子は犬の方から目を逸らしてくれます。
4.唸ってきても怯まない
叱っている最中に、唸ったり、歯を見せて威嚇してくる子もいます。このような時は、かなり慎重に行動しないと咬まれてしまうこともあるため、犬の行動をよく観察し、咬まれないようにすることが何よりも大切です。
目は絶対に逸らさない
この時も絶対に目だけは逸らさずに注意してください。こちらも唸り返しても良いかもしれません。また、何か近くにあった物を持って威嚇することも良いでしょう。
ただ、あまり威圧的な行動を取りすぎると、犬が追い詰められてしまい、咬むという最終的な行動に出るしかなくなることが考えられます。そのため、目だけは逸らさずに、少し唸りながら、じっと睨み続けるだけの方が安全で効果が高いこともあります。
危ないと思ったらプロにすぐ相談
特に、叱った時に愛犬の方から反撃体勢を取ろうとする場合は、ケースによっては対処が難しいこともありますので、プロのドッグトレーナーに相談してみると良いでしょう。
一度咬まれてしまうと、どんなに可愛くても、飼い主の方がどうしても引いてしまいます。これでは、飼い主が怪我をしてしまうことは勿論、正しいタイミングで叱りたくても叱れなかったり、犬からすると、咬めば叱られないと逆の学習をしてしまう可能性もあるため、咬まれないようにすることが何よりも大事なのです。
5.アフターフォローが大切
犬の方から目を逸したら、それ以上は追い詰めずに、もう叱るのはやめてください。怒り足りないと思うこともあるかもしれませんが、もう終わりにしましょう。そのまま、何事もなかったかのように、今までしていた作業に戻って構いません。
叱られた後に遊びだすのは反省していない証拠?
しっかり叱った後は、飼い主と愛犬との関係を修復していく必要があります。叱られた後の犬を見ていると、「しょんぼり」している子もいるのですが、何事もなかったかのように、また遊び出す子もいます。
でも、これは悪気があってのことではなく、嫌なことがあったので、楽しいことをして気分転換をしようとしているのです。なので、それを見ても、「反省していない!」とか思わず、それを理解して、優しく見守ってあげてください。
叱った後は関係修復を
また、「ごめんなさい」しようと、飼い主の方に近寄ってくる子もいます。叱られた後に遊び出す子もそうですし、近寄ってくる子もそうですが、叱った後は、何事もなかったかのように、愛犬と楽しく游んであげてください。
ここで、たくさん愛情を注いで関係修復をすることで、飼い主と愛犬との関係改善にもつながっていき、お互いの信頼関係はより強固なものになっていくでしょう。
叱っても叱っても全然効果がないという方、一度、叱り方を見直してみませんか?