皆さんはいざという時に備えて、愛犬用の救急箱を用意していますか?通販サイトなどで簡単に購入できますが、必要な道具を揃えて自作することもできます。
今回は、犬用救急箱を自作する方法をご紹介します。この記事の内容を参考にして、愛犬専用の救急箱を手作りしてみてはいかがでしょうか。
この記事の目次
愛犬用救急箱に入れておきたい「アイテム」
救急箱に入れておきたい物とその用途を解説します。一般的に役立つものを挙げていますが、ご自身の愛犬に合わせて他のアイテムも追加してください。
ガーゼ
洗浄後の傷口の保護や止血に使用します。
包帯・医療用テープ
止血の際にガーゼを留めたり、洗浄後の傷口を覆って保護するために使います。医療用テープは包帯を止めるのに使用します。粘着包帯であればテープは不要です。
はさみ
包帯やガーゼを切ったり、ケガの周辺の毛を切ったりする時に使います。できれば医療用の先の丸いはさみを用意しましょう。
ピンセット・毛抜き
トゲなどを抜く時に使います。ダニを取る時に使う方もいますが、ダニの口が皮膚内に残ってしまい化膿することがあります。ダニは動物病院で適切に処置してもらいましょう。
スポイト・シリンジ
傷口や目などを洗う時や、薬を飲ませる時にあると便利です。
精製水・生理食塩水
傷口を洗い流す際に使います。消毒薬は犬がなめてしまう危険性があるため、おすすめしません。
ビニール袋
使用済みのガーゼなどを捨てる際に用いたり、冷水を入れて冷やしたりする際に使用します。
使い捨てのゴム手袋
飼い主への二次感染防止のため、血液や体液を触る際に使用します。
バスタオル・毛布
暴れる犬を抑えたり、担架の代わりに使ったりできます。止血や保温など、幅広い用途で使用できます。
ペット用体温計
肛門に2~3cmほど、ゆっくり優しく挿入して体温を測ります。
爪切り・爪やすり
外出先で爪が割れてしまった時などにあると便利です。
爪用止血剤
爪切りの際、切りすぎて血が出てしまった場合に使います。
口輪
普段大人しい犬でも、ケガなどの際は痛みから興奮して咬む可能性があります。自宅で応急処置する際はもちろん、動物病院を受診する際には獣医師やスタッフを守るためにも、口輪をつけたまま受診することをおすすめします。
ケガの場合、口輪をすることで患部を舐められなくする効果もあります。いざという時にすぐ使えるように、サイズを調整しておきましょう。
軍手・皮手袋
口輪の装着ができなかった場合に、犬に咬まれるのを防ぐために使用します。
愛犬用救急箱に入れておきたい「情報」
愛犬が一刻を争う状況では、さまざまな情報を調べるのはとても大変です。特に家族が不在で一人の時や外出先では、なおさら困難を伴います。
予め必要な情報をまとめておき、救急箱に入れて非常時にすぐ確認できるようにしましょう。
動物病院の情報
動物病院の電話番号や住所をまとめたメモを作っておくと安心です。かかりつけの動物病院の連絡先はもちろんですが、休診日の場合に行く病院や夜間に対応可能な病院も事前に調べてまとめておきましょう。
動物病院に行く前に
救急の場合、受診する動物病院に予め電話し、症状などを伝えると、到着までに受け入れの準備をしてくれたり、応急処置の方法を教えてくれることがあります。
動物病院までの移動手段
自家用車がない場合や運転できない家族がいる場合は、タクシーを使うこともあるでしょう。基本的に犬をキャリーバッグに入れればタクシーの利用は可能ですが、キャリーバッグに入れられない中~大型犬は注意が必要です。
キャリーバッグに入れなくても乗車できるペットタクシーというサービスがあります。中には救急対応をしている会社もあるので、事前にチェックしておきましょう。
※ペットタクシーについては、こちらの記事をご覧ください。
愛犬の病歴や症状
以下のような情報を予めまとめておくことで、動物病院でスムーズな受診ができる可能性が高くなります。
- 病歴
- 飲んでいる薬
- 具合が悪くなり始めてからの症状
- 今まで受けた健康診断の結果
など
ペットの救急マニュアル
緊急事態に直面した時には、動揺して慌ててしまうかもしれません。いざという時に冷静に対応するため、日頃からペットの救急について学んでおくことも大切です。
読み終わったら救急箱に入れておき、緊急時にすぐ確認できるようにしておきましょう。
愛犬用救急箱の「入れ物」
愛犬に必要な救急アイテムが用意できたら、持ち運びしやすい防水ポーチやバッグに入れましょう。普段は愛犬用の防災グッズと同じ場所に保管しておくと、災害時に持ち出しやすくなります。また、愛犬と一緒にお出かけする際には、宿泊グッズと一緒に持って行くことをおすすめします。
※犬用の防災グッズについては、こちらの記事をご覧ください。
まとめ
今回は、応急処置のアイテムや情報をまとめた救急箱の作り方をご紹介しました。適切な処置をした後は、愛犬の様子をよく観察し、必要があれば動物病院での受診をおすすめします。
これだけの物を準備したり、情報をまとめることは大変かもしれません。しかし、備えあれば憂いなしです。しっかりとした準備をして、愛犬との生活やお出かけを楽しんでくださいね。