近年、アメリカでは柴犬の人気が高まっています。
日本にゆかりのある犬種ですが、アメリカで人気を集めている理由にはどのようなものがあるのでしょうか?
日本の文化に興味を持ったことで柴犬好きになる人もいますが、柴犬そのものにも魅力を感じている人がたくさんいるようです。
今回の記事では、アメリカで柴犬が人気な5つの理由をご紹介します。
この記事の目次
アメリカで柴犬が大ブーム
日本を代表する犬と言えば、柴犬を思い浮かべる方も多いでしょう。大昔から日本に存在する犬種で、日本昔話にもよく登場するほど歴史のある犬種です。
現代でも人気が衰えることはなく、柴犬を飼っている人はたくさんいます。
そんな日本にゆかりをもつ柴犬ですが、近年、アメリカでも人気を集めています。アメリカでは「新参者」として認識されており、1992年にアメリカンケネルクラブに認定されました。
柴犬は「日本に古くから存在する犬種」として、エキゾチックなイメージもあるようです。また、「日本のアニメの影響で興味を持った」というアメリカ人も多くいます。
柴犬が人気な理由
アメリカで柴犬が人気な理由は、日本の文化と関係するものだけではありません。
次のような、柴犬そのものの見た目や性格などの魅力が注目されています。
- どんな天候にも柔軟に適応できる
- 脚がしっかりしている
- 毛が短い
- 見た目がかっこいい
- 頭が良い
それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
1. どんな天候にも柔軟に適応できる
どんな天候でも我慢強く、柔軟に適応できるのが柴犬のすごいところ。日本では、雨の日、風の日、台風の日、猛暑の日でも、柴犬は元気に生活することができます。
温暖湿潤気候にとても強い犬で、ほかの犬に比べてもその適応能力はピカイチです。
アメリカは地域によって気候が大きく異なり、ニューヨークは冬の寒さが厳しい地域、カリフォルニアは夏の暑さが厳しい地域、シアトルは年間を通して雨が多い地域、マイアミはとても湿度が高い地域、というように、各地域によって気候は様々です。
柴犬は様々な地域の気候に柔軟に適応できる能力を持っているため、アメリカ中で人気なのです。
2. 脚がしっかりしている
柴犬は大昔、狩猟犬として活躍していたこともあり、脚力が強いのも特徴です。
犬と一緒に長距離を散歩したり、ドッグスポーツにチャレンジしたい飼い主さんにとって、柴犬のように脚の強い犬は魅力的に映るのでしょう。
3. 毛が短いためにお手入れが楽
アメリカでは、一般的に犬を室内で飼いますが、犬の室内飼育で厄介なのが抜け毛の処理です。
毛の長い犬は魅力的ですが、その分お掃除が大変なので、忙しい飼い主さんには敬遠されがち。
その点、柴犬は被毛が短いので、お手入れやお掃除が比較的楽に済みます。もちろん、柴犬は特に換毛期に抜け毛が多い犬種ですが、長毛のゴールデン・レトリーバーなどに比べればやはり飼いやすいと言えるでしょう。
4. 頭が良くて忠実
柴犬は非常に独立心の強い犬種で、記憶を元に自分で考えて行動することができます。ですから、一度教えられたことや学習したことは素直に吸収し、覚えることができます。
また、柴犬は少しツンデレなところもありますが、飼い主さんに対しての忠誠心が強いのも特徴です。
学習能力が高く、飼い主さんの言うことをよく聞くことも、柴犬がアメリカで人気を集める理由だと考えられます。
5. 見た目がかっこいい
もともと柴犬は、ニホンオオカミをルーツに持つ、オオカミに近い犬種と言われています。
そんな柴犬の見た目には、西欧の犬種とは違った勇ましさや凛々しさなどが感じられます。キリッとした目元や引き締まったボディ、くるんと丸まった尻尾などが魅力的ですよね。
洋犬に見慣れたアメリカ人にとって、柴犬の見た目は珍しく、かっこいいと感じることも多いようです。
たくさんの柴犬が集まる野外パーティがある!
アメリカにはなんと、世界の柴犬愛好家が集まる野外パーティがあります。
年に一度、サンフランシスコで開かれるパーティで、多くの柴犬が世界中から集まります。2019年には、6月23日に開催されました。
「Shiba Inu Fanciers of Northern California」という団体によって主催されているので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
まとめ
日本が誇る伝統的な日本犬、柴犬の魅力は、世界でも認められつつあります。
アニメの影響等で興味を持つ人もいますが、見た目や飼いやすさなど、柴犬そのものの魅力も注目されています。
今後、アメリカに限らず、世界中で柴犬の人気がさらに高まるかもしれません。