雨の日は、学校や会社に行きたくない!家でゴロゴロしていたい!なんてこと、よく考えますよね。
実は猫も同じく雨の日はよく寝ており、あまり活動しません。体調が悪いのかな?と心配になるかもしれませんが、多くの猫が雨の日は寝ていたりおとなしくして過ごします。
そこで今回は、雨の日に猫が眠くなる理由についてご紹介します。
この記事の目次
雨の日は餌が取れない
肉食動物である猫は、かつては狩りをして生活していました。しかし、雨の日は獲物となる小動物はほとんど活動せず、成果が上がりません。
そのため、狩りができない雨の日には、寝ることによりエネルギーを蓄えて晴れた日に備えているのです。
低気圧の影響
低気圧になると体にかかる気圧が下がり、血管が緩んで膨張します。この膨張した血管が神経を圧迫することにより頭痛や血液循環障害などを引き起こします。
「今日は体がダルいから気圧が低いな」などとピンポイントに当てている人をたまに見かけますが、猫も同様に気圧の変化が直接体調に影響するため、気圧の低い日はなるべく活動せずに寝て過ごします。
なお、低気圧になると脱水症状を起こしやすいので、猫がいつでも水を飲めるよう、常に水を用意してあげるといいでしょう。ストレスもいつも以上にかかりやすいので、穏やかに過ごせる環境を作ってあげてください。
そもそも水が嫌い
猫の祖先とされているリビアヤマネコは、昼と夜の気温差が大きい砂漠で生息していました。猫の毛は脂分が少なく、一度ぬれてしまうと乾くまでに時間がかかります。ぬれたまま寒い夜になってしまうと気化熱により体温を奪われ、命に関わることもあるでしょう。
そのため、猫は本能的に水にぬれることを嫌うようになり、「雨の日は寝て過ごそう」となるのです。
眠気ホルモンの影響
ここまで猫が雨の日に「寝る」原因をご紹介しましたが、猫は雨の日に、眠気ホルモンの影響も受けています。
睡眠を促す「メラトニン」というホルモンが関係しています。太陽の光を浴びることでメラトニンの分泌が止まり、猫は活動的になります。しかし、雨の日には太陽の光を浴びることができず、メラトニンが分泌され続けることで、眠気を引き起こしています。
ちなみに、この現象は人間にも当てはまります。寝起きに日光を浴びると目が覚めるといわれるのはメラトニンが関係しているのです。
最後に
雨の日に猫がよく寝ているのにはしっかりとした理由がありました。できれば雨の日は猫に構ったりせず放っておいてあげましょう。しかし、あまりにも体調が悪そうにしている場合は、他の原因が考えられますので、一度獣医さんに見てもらってくださいね。
雨の日は人間も憂鬱になりがちですが猫も同様です。そんな日は猫の体調をよく観察しながら、一緒にのんびり過ごしてみませんか?