猫の飼い主のみなさんは、愛猫の猫砂はどの種類のものを選んでいますか?
猫砂には様々な種類があり、「どれを選んだら良いのか分からない」という飼い主さんも多いのではないでしょうか?
今回の記事では、猫砂の種類と役割、それぞれの特徴を解説します。ぜひ猫砂選びの参考にして見てくださいね。
この記事の目次
猫砂を選ぶ際の3つのポイント
猫砂を選ぶ際は、次の3つのポイントを意識して選びましょう。
- 衛生的な飼育環境を保ち、猫の健康によいもの
- 飼い主さんへの負担が小さいもの
- 猫が好むもの
1. 衛生的な飼育環境を保ち、猫の健康によいもの
猫砂は猫用のトイレですから、細菌等が繁殖しづらく、衛生状態を保てるものを選ぶことが重要です。
また、猫は猫砂を踏んだ手足をグルーミングするため、口から摂取しても問題ないものを選びましょう。
肉球に挟まりやすい猫砂や、被毛につきやすい猫砂を選ぶと、排泄物が猫砂と一緒に家中に撒き散らされてしまうので注意しましょう。
2. 飼い主さんへの負担が小さいもの
固まりやすい猫砂は、トイレの後始末を楽にしてくれます。
また、飛び散りにくいものを選ぶことで、掃除の負担も軽減されます。
さらに、猫との生活ではトイレのにおいが気になりがちですから、消臭力の強い猫砂を選ぶことも重要です。
3. 猫が好むもの
家猫の祖先は中東の砂漠地帯に暮らしていました。そのため、猫は砂漠の砂に近い猫砂を好むと言われています。
固まりやすく、粒は小さくて固め、重さがあって、においの少ない猫砂が好まれる傾向にあるようです。
ただ、猫によっても猫砂の好みには個体差がありますから、愛猫のお気に入りの猫砂を見つけてあげたいですね。
猫砂の種類
猫砂の種類を原材料で分けてみました。代表的な5つをご紹介します。
①鉱物
鉱物系の猫砂の主原料は「ベントナイト」という粘土鉱物です。
- 消臭力【◯】
- 吸収力【◯】
- 飛び散りにくさ【△】
- 排泄後の固まり具合【◎】
- 燃えないゴミ
自然の砂に近いので、違和感が少なく、多くの猫が好む猫砂です。
猫が気に入ってくれると、猫自身がしっかり排泄物を埋めてくれるので、においも閉じ込められますし、吸収力もあり、排泄後に固まりやすいのでお掃除も簡単になります。
ただし、粒子が細かいので、粉塵が舞いやすいことが難点です。
②木材
原材料は、「ひのき」「おがくず」などです。
- 消臭力【◯】(特にヒノキで強い)
- 吸収力【◎】
- 飛び散りにくさ【商品による】
- 排泄後の固まり具合【商品による】
- 燃えるゴミ
消臭力が高く、吸収力も非常に良いと言われており、トイレに流せるタイプもあるため、処理が楽という方も多いです。
「飛び散りにくさ」と「排泄後の固まり具合」は、木材ではあまり優れていないものの、商品によってかなり改良されているものもあります。
飼い主さんと猫の好みで選んでみてくださいね。
③紙
原材料は「パルプ」「再生パルプ」です。
- 消臭力【◯】
- 吸収力【◎】
- 飛び散りにくさ【◯】
- 排泄後の固まり具合【△】
- 燃えるゴミ
非常に軽く、トイレに流せるので、持ち運びや後処理が楽なのが特徴です。
また、尿の色を確認しやすいので、健康管理にも適していると言えます。
一方、紙製の商品は排泄後に固まりにくさが難点で、軽いこともあって、散らかってしまいやすいようです。
④おから
原材料は、食べ物の「おから」です。
- 消臭力【◯】
- 吸収力【◯】
- 飛び散りにくさ【◯】
- 排泄後の固まり具合【◯】
- 燃えるゴミ
食べ物なので安全で、万が一猫が食べてしまっても安全です。
土に戻せたり、トイレに流せたりと処理が楽なところも良い点です。
ただ、猫や飼い主さんによってはおから自体のにおいが気になることもあります。好みがわかれる原料ですので、様子を見ながらの使用がおすすめです。
⑤シリカゲル
原材料は、乾燥剤などにも使われる「シリカゲル」です。水晶や石英の成分と同じなので安全です。
- 消臭力【◎】
- 吸収力【◯】
- 飛び散りにくさ【◯】
- 排泄後の固まり具合【△】
- 燃えないゴミ
主にシステムトイレなどで使われ、消臭効果が非常に高く、頻繁な管理の必要がないので、忙しい人におすすめです。
その反面、排泄回数を把握しにくいのが難点です。
比較
これまでご紹介した猫砂の特徴を表にまとめました。飼い主さんの使いやすさや愛猫の好みで選んでみてください。
消臭力 | 吸収力 | 飛び散りにくさ | 排泄後の固まり具合 | ゴミの種類 | |
---|---|---|---|---|---|
鉱物 | ◯ | ◯ | △ | ◎ | 燃えないゴミ |
木材 | ◯ | ◎ | 商品による | 商品による | 燃えるゴミ |
紙 | ◯ | ◎ | ◯ | △ | 燃えるゴミ |
おから | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 燃えるゴミ |
シリカゲル | ◎ | ◯ | ◯ | △ | 燃えないゴミ |
まとめ
猫砂は、今回ご紹介した種類以外にも様々ありますが、それぞれにメリット・デメリットがあるので、猫の好みや飼い主さんの使いやすさを総合的に判断して選びましょう。
また、消臭力や吸収力については、原材料が同じでも商品によって差があることがあります。また、それぞれの原材料の良いところを活かせるように、材料をいくつか混ぜ合わせた商品もあります。
ぜひ、色々な商品を試してみて、お気に入りの猫砂を見つけてくださいね。