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コラム

塩素系漂白剤は危険だった?!ペットに無害なカビ掃除

古池 彩乃
古池 彩乃 シェリー編集部

気がついたら窓枠やお風呂場など、家のいたるところに生えているカビ。実は、人間もペットも、カビが原因で引き起こされる病気があります。詳しくは下記の記事をご覧ください。

カビが原因で愛犬が病気に?梅雨時期から夏にかけては気をつけよう

塩素系漂白剤は強力で除菌・消臭効果も強いので、カビ掃除には効果バツグン。そのため、使っているご家庭も多いのではないでしょうか。ですが、塩素はペットにとって有害な物質なのです。病気にならないようにするためのカビ掃除が、逆に害をもたらしていたら、元も子もないですよね。

そこで、今回は塩素系漂白剤のペットへの影響や、ペットに無害な掃除方法についてご紹介します。

塩素系漂白剤の影響

犬 カビ
塩素系漂白剤には、3〜6%の次亜塩素酸ナトリウムが含まれています。この次亜塩素酸ナトリウムは、強アルカリ性で、酸化性が強く腐食作用があります。そのため、触れると皮膚が溶けてしまったり、飲んでしまうと胃に穴があき、時には死に至ることも。

塩素系漂白剤の入ったボトルを犬の手の届くところに置いたまま飼い主さんが外出し、犬がボトルをかみ穴を開けてしまい、塩素系漂白剤をなめて死んでしまったという事例もあります。また、塩素系漂白剤が揮発することで発生するガスの影響も無視はできません。これが原因で「せき」をするようになった猫もいるのだとか。

人間よりも体が小さいペットですから、塩素系漂白剤による影響も人間より大きいのです。

酸素系漂白剤

酸素
ここからは、塩素系漂白剤に取って代わる、ペットに無害な掃除方法を見ていきましょう。

まず、代表的なものは酸素系漂白剤です。酸素系漂白剤は、過炭酸ナトリウムが主成分となっています。過炭酸ナトリウムは、水と酸素に分解されるので非常に安心です。

ペットに有害である塩素系漂白剤ほどではないものの、家庭で使うには十分な漂白力があります。ただし、安全とは言っても酸素系漂白剤には脱脂性があり、素手で触ると手が荒れてしまう点には注意してください。こちらもペットが直接触れてしまうと、思わぬ事故につながりますので、ペットの手の届かない所に置くようにしましょう。

こちらでご紹介している動画では、酸素系漂白剤で洗濯槽のカビ掃除をする方法が詳しく解説されています。

なお、こちらの動画で使用されている「シャボン玉 酸素系漂白剤」は、YouTubeの動画や他サイトでも多く紹介されている、非常におすすめの酸素系漂白剤です。

粉末の商品なので、液体のものよりもお得ですし、粒子が細かいので、汚れがきれいに取れます。そして、匂いも少ないので、わんちゃん用の洋服の汚れ落としなどにもいいでしょう。

乳酸系カビ取り剤

掃除
次に、乳酸を用いたカビ取り剤をご紹介します。

漂白剤ではないので、漂白力は弱いですが、カビを退治して予防する力があるようです。匂いもきつくなく、素手で触っても大丈夫なので、ペットにとっても人間にとっても安心・安全という点はメリットでしょう。

熱湯

熱湯
最後は、旧来から使われていた熱湯について見ていきましょう。

カビは、下記の条件でよく繁殖すると言われています。逆手に取ると、カビは、これ以外の環境が弱点ということです。

  • 温度20〜30℃
  • 湿度65%以上
  • 皮脂などの、カビにとっての栄養分

カビは50℃以上の熱でタンパク質が変性すると言われています。そのため、カビが気になる部分に熱湯をかけるとカビを退治できます。お湯は注ぎ始めてからどんどん温度が下がるので、50℃より少し高めの60℃くらいのお湯がちょうどいいでしょう。高すぎる温度にしてしまうと、熱湯をかけたタイルなどが傷ついてしまうので、その点は気をつけてください。

カビは湿度を好むので、熱湯をかけてカビを殺したあとはスクイジーで水気をとったり、しっかりと換気して湿度を下げましょう。お風呂やキッチンなど、使ったあとの一手間で圧倒的にカビが生えなくなります。しかし、熱に強い種類のカビもおり、熱湯が効果的ではないこともあります。そのような場合でも、乾燥はカビの大きな敵ですので、カビが生えやすい場所の湿度を下げることでカビを予防できます。

最後に

猫 カビ
これまで紹介してきたように、塩素系漂白剤の他にもカビの掃除方法はさまざまなものがあります。これまで紹介した薬剤が動物や人間に害がないとは言っても、体内に入ったり触ってしまった場合、全く健康に害がないとは言い切れません。熱湯も直接触れると危ないですよね?

実際に使用する場合は、ペットの様子を見ながら使用するようにしてください。そして、どの方法であっても、その取り扱いには十分な注意をし、絶対にペットの手の届くところには置かないようにしましょう。かかる時間や手間、値段もそれぞれ違ってくるので、ご自身とペットの生活習慣や体質にあった掃除方法を試してみてください。

ジメジメした梅雨の時期はカビも繁殖しやすい時期です。家中のカビをきれいさっぱりとさせて、ペットも飼い主さんも気持ちよく過ごしていけるおうちづくりを目指していきたいですね。

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