「犬と遊んでいたら服が犬の抜け毛だらけになってしまった!」なんてことはありませんか?室内で犬を飼う場合、”犬の抜け毛問題”は避けては通れない問題です。
犬を飼い始めてから犬の抜け毛に悩まされる飼い主さんも多いのではないでしょうか。
また最近では「掃除をするのに手間がかかる」、「家族のアレルギーが心配で」という理由から、抜け毛が少ないわんちゃんを飼いたいという方も増えてきているようです。
今記事では、犬の抜け毛の仕組みと、抜け毛が少ないと言われている犬種6種をご紹介します!
この記事の目次
毛が抜けやすい犬と、毛が抜けにくい犬の違いは?
犬種の被毛の構造や、毛質によって変わります。
ダブルコート
被毛がオーバーコート(上側の被毛)とアンダーコート(下側の被毛)の2層に分かれている犬種は、ダブルコートと呼ばれます。
季節の変わり目である春と秋にはアンダーコートが一斉に生え変わる換毛期があり、ごっそりと毛が抜けます。
飼い主さんもその毛量に驚いてしまうかもしれません。
しかし、ダブルコートのわんちゃんでも、換毛期がなく、毛が抜けにくいと言われている犬種もいます。
シングルコート
アンダーコートがなく、上側の被毛のみの一層構造になっている犬種のことをシングルコートと呼びます。
アンダーコートが生え変わる換毛期がないため、被毛は放っておくと人間のように伸び続けます。そのため、毛は抜けにくいですが、伸び続けてしまうので、こまめなブラッシングやトリミングは必要です。
1.プードル
小型のトイ・プードルや、大型のスタンダードプードルなどプードル系の犬種は、シングルコートで毛が抜けにくいことで知られています。
可愛らしい巻き毛は抜けることは少ないですが、被毛が絡まりやすく毛玉になりやすいです。
ブラッシングを怠ることは、皮膚トラブルに繋がる場合もありますので、できれば毎日ブラッシングを行いましょう。
また、プードルの被毛は生え変わることがなく、伸び続けてしまうので、最低でも月に1回はトリミングが必要です。
2.シュナウザー
スタンダードシュナウザーやミニチュアシュナウザーはダブルコートの犬種ですが、アンダーコートが抜けにくいため、抜け毛はほとんどありません。
美しい外見を維持するためにも、定期的なトリミングと週に数回のコーミングまたはブラッシングが必要です。
シュナウザー系の特徴とも言える、ヒゲの部分や口周りは、汚れやすいので少し注意が必要です。
食後や水を飲んだあとなどに、汚れを拭き取ってあげましょう。
3.マルチーズ
マルチーズはシングルコートの犬種です。光沢のある被毛は重みがあり、細く長く伸びます。また、ストレートで柔らかく、絡まりやすいため、毎日のブラッシングがオススメです。
放っておくと床に引きずるほど長くなってしまうので、定期的なトリミングが必要です。
また、マルチーズの被毛を伸ばしたい場合は、毛先が汚れないように専門的な処理(ラッピング)をする必要があります。
顔まわりの毛は目に入ったり、汚れたりするので、リボンでまとめてあげるなどの工夫をしてあげるのが良いでしょう。
4.ヨークシャテリア
ヨークシャテリアは、シングルコートで基本的に抜け毛は少ないですが、毛量が多い場合には、抜け毛が多く感じられることがあります。
独特な絹のように艶やかな被毛は細く、絡まりやすいので、毎日ブラッシングすることをオススメします。また、定期的なトリミングも忘れずに行いましょう。
油分の多い毛質をしているので、3週間に1回はシャンプーをしてあげると良いでしょう。
5.シーズー
シーズーはダブルコートの犬種ですが、アンダーコートの毛量が少ないため、比較的抜け毛が少ないと言われています。
毛質は同じ長毛種のマルチーズよりもやや硬いですが、絡まりやすく毛玉になりやすいのは同じです。
艶のある被毛を維持するためには、ブラシとコームを使った毎日のブラッシングと、定期的なトリミングが望ましいでしょう。
6.ビションフリーゼ
ビションフリーゼはプードルよりもさらに巻きが強く、立ちやすい毛質をしています。
毛量も多く、毛玉になりやすいので、ブラシとコームによる毎日のブラッシングが必須です。
ビションフリーゼの魅力の一つである、”パウダーパフ”と呼ばれるまん丸のスタイルは、トリミングなしでは維持することが出来ません。
清潔な状態を維持するためにも、1ヶ月に1回はトリミングに通うことをお勧めします。
最後に
犬と一緒に生活する上で、抜け毛問題は避けては通ることが出来ません。
抜け毛の少ないわんちゃんは、抜け毛は少ないですが、毛が絡んでしまったり、もつれてしまうことに注意しなければなりません。
部屋の掃除は比較的楽ではあるのですが、ブラッシングなどのお手入れや定期的なトリミングがとても重要になります。
トリミングが必要な犬種の場合、トリミング代は一般的に安くはないので、金銭的な負担がかかるということは、あらかじめ踏まえておきましょう。ピンキリではありますが、一回あたり五千円から一万円程度は必要になってきます。
そのようなことも含めて、ご自身のライフスタイルにあったわんちゃんを迎えられるといいですね。