犬を飼いたいと思っても、具体的な費用がどれくらいかかるのか気になりますね。そこで、犬を飼った場合に月々や一年にかかる費用、飼い始めにかかる費用、また想定外の出費などのデータをまとめてみました。
「犬を飼おうかな」と考えている方は、この記事で確認してみてください。
⚠️かかる費用については地域差や個人差があるため、全てに「~円前後」とつきますが、ここでは省略しています。また、飼い主の犬に対する考え方やライフスタイルによっても、費用は大きく異なりますので、あくまで目安としてお考えください。
この記事の目次
1年間にかかる費用は「41万円」

アニコム損保の2025年の調査によると、犬1頭に1年間でかかる費用は平均で413,416円でした。前年比99.8%と、全体ではほぼ横ばいとなっています。
内訳のうち、金額の大きい項目は以下の通りです。
| 内訳 | 金額 |
|---|---|
| ケガや病気の治療費 | 89,120円 |
| フード・おやつ | 80,029円 |
| シャンプー・カット・トリミング料 | 50,575円 |
| ペット保険料 | 44,879円 |
| ワクチン・健康診断等の予防費 | 34,024円 |
| 日用品 | 14,037円 |
最も大きいのは治療費で、前年比110.9%と増加しています。物価高や猛暑の影響に加え、医療への意識の高まりなども影響しているのかもしれません。
月々にかかる費用は「3万5千円」
年間費用413,416円を単純に12か月で割ると、1か月あたり34,451円となります。実際には毎月一定額がかかるわけではなく、フィラリア予防やノミ・ダニの駆除など特定の月に集中する出費もありますが、月単位の目安として参考にしてください。
大きさや犬種による違い
犬にかかる費用は、体の大きさや犬種によっても変わってきます。一般的に大型犬は小型犬よりもフードの量が多くなり、薬の量も体重に応じて増えるため、食費や医療費が高くなりがちです。
また、トイ・プードルやシュナウザーなど定期的なトリミングが欠かせない犬種では、その分の費用がかかります。かかりやすい病気が知られている犬種もあり、医療費に差が出ることもあります。
飼い始めにかかる費用

犬を迎えるときには、登録やワクチンなどの手続きにかかる費用と、生活に必要なグッズをそろえる費用がかかります。
このほかに、犬を購入する場合は別途費用がかかります。価格は犬種などによって幅があり、ペットショップやブリーダーからの場合、十数万円から数十万円ほどが目安です。
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| 畜犬登録費 | 3,000円 |
| 狂犬病予防接種費 | 3,750円 |
| 混合ワクチン接種費(1回あたり) | 5,000~10,000円 |
| グッズ代 | 20,000~50,000円 |
グッズ代は犬の大きさによって幅があり、ケージやサークル、トイレ用品、食器、首輪・リード、キャリーバッグなど、最初にそろえるものを一通り含めた目安です。
混合ワクチンは予防できる病気の種類によって費用が変わります。子犬の場合は時期をあけて複数回接種するのが一般的ですが、迎える前にすでに接種を済ませているケースもあり、回数によって費用が変わります。
ライフステージ別にかかる費用
犬にかかる費用は生涯を通じて一定ではなく、ライフステージによって変化します。特に、迎えてから1歳ごろまでの時期と、シニア期以降に費用がかかりやすい傾向があります。
子犬の時期は、グッズの購入や複数回のワクチン接種が必要になるほか、誤食やケガなど思いがけない出来事も起こりやすく、医療費がかさむことがあります。
一方、シニア期以降は病気のリスクが高まり、治療にかかる費用が増えていきます。介護が必要になれば、おむつやサポートグッズなどの費用も加わります。
不妊手術も視野に入れる

犬に不妊手術を受けさせる場合は手術費、入院費、薬剤費などがかかります。
不妊手術は必ず受けなければならないものではありませんが、病気の予防や望まない繁殖を防ぐ目的で選択されます。犬種や健康状態をふまえて、獣医師と相談しながら判断することが大切です。
犬の不妊手術については、こちらの記事をご覧ください。
費用に関しては以下の通りです。
去勢手術(オス)
- 15,000~35,000円
避妊手術(メス)
- 25,000~50,000円
去勢手術や避妊手術は基本的にペット保険の補償対象外であるため、費用は自己負担となります。ただし、自治体によっては飼い犬の不妊手術に補助金が出るところもありますので、お住まいの自治体の情報をチェックしてみてください。
意外に多い予想外の出費

人間と同様、犬も一緒に暮らしていると想定外の出費があります。それぞれの事情によって出費が大きく異なるため、一概に具体的な金額を挙げることは難しいですが、以下に飼い主たちの声をまとめました。
いたずらによる家具などの破損
- ソファ、カーテンなどが破損されて思わぬ出費になった
- 子犬の頃に家具やじゅうたんなどをことごとくかんでしまったので、ほとんどのものを買い替えた
- 家の壁紙や家具がボロボロになった
- 家電のコードがかみちぎられて捨てた
- リモコンをかみ砕かれた
- じゅうたんにおしっこをされてクリーニング代がかかった
思いがけないケガや病気
- 混合ワクチンで副反応が出て、病院に駆け込み費用がかさんだ
- 誤飲で胃に穴が開き、緊急手術した
- 散歩の時に蜂に刺されて休日診療でみてもらった
- 歯周病が悪化して全身麻酔で抜歯をした
愛犬の健康のために必要になったこと
- 老犬になってペットシートやオムツ代がかかるようになった
- 運動できるように庭を整備した
- 暑さが苦手なので、ひんやりするシートなどの暑さ対策のグッズを購入した
まとめ

犬を飼うには本当にお金がかかります。かかる費用を考えると、飼うのを諦めようと考える人もいるでしょう。もちろん、軽はずみな気持ちで飼って欲しくはありませんが、「お金がかかるから」という理由で簡単に諦めてしまうのは、少し寂しいことです。
一緒に暮らしていると、「お金がかかるなあ」と感じることもあるかもしれませんが、一緒に過ごす楽しい時間は何ものにも代えがたいものです。
具体的にかかるお金を知ることは、「本当に犬が飼いたいのか」というご自身への問いかけになります。「お金はかかる。それでも飼いたい!」と思えた時、人は目の前の愛する者のために力を尽くせるのではないでしょうか。



































