災害などの緊急事態は、いつ訪れるか分かりません。猫ちゃんを大人しくさせなくてならない状況も、いつ来るか分かりません。
今記事では、暴れていた猫ちゃんでさえも大人しくさせることができる「便利グッズ」をご紹介いたします。
また、「洗濯ネットが活躍する他のシチュエーション」や「洗濯ネットの選び方」も併せてご紹介しています。
この記事の目次
洗濯ネットが効果的
愛猫を静かにさせる「あのグッズ」とは「洗濯ネット」です。洗濯ネットの中に入れられた猫ちゃんは、暴れていたとしても、途端に落ち着きを取り戻すと言われています。
「え!?洗濯ネットの中に入れるなんて、かわいそうだ!」と思った方も多いかもしれません。でも、猫の特性を考えると、理にかなったことなんです。
猫と相性の良い「洗濯ネット」の秘密
猫は、狭いところが好きです。そのため、狭い場所にいると心が落ち着きます。
人間の視点で考えると、どうしても「狭いところはかわいそう。窮屈だ」と思ってしまいがちですが、猫からしてみるとその方が落ち着くのです。
洗濯ネットはとても柔らかいですよね。その性質がとても猫と相性が良いと言われています。
網目状になっているため、通気口もきちんと確保されています。また、外からでも中の様子がきちんと見えるので、飼い主さんが猫ちゃんの様子を確認することができます。
災害時に活躍
2015年9月11日、宮城県で記録的な豪雨が降り、猫が取り残されるという出来事が起こりました。水難救助隊の方が、この猫の救出に使ったのが、「洗濯ネット」でした。
この対処方法について、専門家からも「非常にいい判断」と評価されています。
withnews 洗濯ネットでネコ救出 隊員に称賛の声 専門家も認める、その理由
災害時、猫はパニックになってしまうこともあるでしょう。また、避難させている時に逃走をしてしまう可能性もあります。
このように、洗濯ネットを使って落ち着かせ、救出・避難をすることは適切な対応方法なのです。
他のシチュエーションでも
災害時だけでなく、洗濯ネットは猫の生活において、様々に活用することが出来ます。
病院の時
獣医さんも活用
プロである動物病院の獣医さんも、洗濯ネットを使うことが少なくありません。それほど、安全かつ効果的に猫を落ち着かせることができるのだと分かります。
外出をほとんどしない猫の場合、病院は未知の世界です。猫の目には、知らない人や動物がたくさんいる恐怖の場所に映ることも、しばしば。
その場合、病院でパニックを起こして走り出してしまったり、暴れてしまうことがあります。パニックを起こすと、精神的・肉体的疲労を負わせることになるだけでなく、怪我をしたり、怪我をさせてしまう原因になります。
猫を落ち着かせることのできる洗濯ネットによって、猫に安心を与えることができるのです。
病院に向かう時も
また、病院に行きたがらない猫を大人しくさせる時にも、洗濯ネットは活躍します。洗濯ネットに入れて落ち着いてもらい、そこからさらにキャリーに入れて移動をします。
こうすることで、猫の心を落ち着かせて、移動を安全かつスムーズに行うことができます。
爪切りの時
爪切りを自宅で行おうとすると、「猫が嫌がって暴れてしまい、うまく出来ない」と悩む飼い主さんも多いかもしれません。
こんな時にも使えるのが、洗濯ネットです。ネットに入れるとほとんどの猫が落ち着いてくれます。
そしてオススメなのが、「洗濯ネットの網目から猫の爪を出して、ネット越しに爪を切る」というものです。ぜひ試して見てくださいね。
気をつけたいポイント2つ
「洗濯ネット=嫌なことがある」とならないように
動物病院に行く時に洗濯ネットを毎回使い、行った先で嫌な思いをした、ということが何度も続くのは良くありません。猫の意識の中に「洗濯ネット=嫌なことが起こる」と条件づけられてしまうと、むしろ洗濯ネットを見ただけで逃げ出す、なんてことになりかねません。
普段から洗濯ネットに親しみが持てるような工夫をしたり、楽しいこととうまく結びつけたりしてみましょう。
洗濯ネットに入れて、おやつをあげるというのは、簡単に良い印象づけができるので、オススメです。
洗濯ネットの選び方
洗濯ネットは、猫よりも少し大きめのものを選ぶようにしましょう。
また、外から中の様子が見えるぐらいの、網目が細かすぎないものを選ぶようにしましょう。網目が細かくて外から真っ白にしか見えないタイプのものだと、猫の様子が確認できなくなってしまいます。
洗濯ネットを活用しよう
愛猫も飼い主さんも、みんながハッピーになれる便利グッズが「洗濯ネット」です。
洗濯ネットは、緊急時や病院に行く時など、幅広く大活躍してくれます。
日頃から慣れておいて、いざという時にもすぐ使えるようにしておくことをオススメします。