健康な室内犬の場合、月に1~2回のシャンプーが適切とされています。
しかし、シャンプーしようとすると嫌がって暴れたり、乾かすのに時間がかかったりと、シャンプーが大変な作業になることもあります。犬よりもシャンプーを嫌がることが多いとされる猫を飼っている場合は、さらに苦労されているかもしれません。
そんなシャンプー嫌いの犬や猫の飼い主のお悩みを解決する便利グッズとして、ペット用の「ボディタオル」と「シャンプータオル」をご紹介します。
この記事の目次
ウェットティッシュ、ボディタオル、シャンプータオルの違い
ペット用のボディタオルやシャンプータオルは、まだ馴染みがない方もいるかもしれませんが、ペット用のウェットティッシュを使っている方は多いのではないでしょうか。
まずは、ウェットティッシュ、ボディタオル、シャンプータオルの違いを確認してみましょう。
ペット用「ウェットティッシュ」とは?
ウェットティッシュは、不織布のティッシュペーパーに洗浄剤や除菌剤を含ませたものです。人間用のウェットティッシュにはアルコール入りのものが多いですが、ペットの肌はアルコールに弱いため、ペット用のウェットティッシュはノンアルコールのものが一般的です。
足やおしり、目や耳、口の周りに使用できるため、ペットの部分的な汚れを拭き取るのに適しています。ただし、ウェットティッシュは汚れた部分をピンポイントで清潔にするためのものであり、被毛のケアにはあまり向いていません。ペット周りの掃除など、さまざまな用途に活用できます。
ペット用ウェットティッシュは、次のような場面で役立ちます。
- お散歩後に足をきれいにする時
- 排泄後におしりを拭く時
- 食事後に顔周りをきれいにする時
- ケージや食器など、ペットの周りのものを清潔にしたい時
ペット用「ボディタオル」とは?
ボディタオルは、使い捨てのペーパータオルに除菌剤や保湿剤を含ませたものです。散歩後など、お風呂に入れるほどではないけれど、体の汚れが気になる時に、さっと汚れを落とせます。
また、春先には散歩後の犬や猫の毛に花粉がたくさん付着します。そのまま家に入れると、毛についた花粉が舞い上がり部屋中が花粉だらけになってしまいます。そんな時にボディタオルでふき取るとかなりの花粉が取れるので、花粉症対策としてもおすすめです。
ペット用ボディタオルは、次のような場面で役立ちます。
- お散歩後、足や体をキレイにする時
- 皮膚や被毛のお手入れに
- ケガや病気の時のお手入れに
- 毛に付着したハウスダストや花粉をふき取る時
- 介護時のお手入れに
ペット用「シャンプータオル」とは?
一見するとボディタオルとほとんど同じ使い捨てのペーパータオルに見えますが、シャンプータオルには洗浄成分が含まれています。
散歩後や日々の軽い汚れ落としにはボディタオルを、汚れをしっかり落としたい時にはシャンプータオルを使用するという使い分けが推奨されています。
ペット用シャンプータオルは、次のような場面で役立ちます。
- シャンプー嫌いのペットに
- 幼齢のペットのシャンプー代わりとして
- 介護時のお手入れに
- ケガや病気でシャンプーできない時
- 寒くてシャンプーできない時
- 皮膚や体毛のケアに
おすすめウェットティッシュ
ペット用のウェットティッシュを選ぶ際は、無香料、ノンアルコールの低刺激な製品を選びましょう。
【DCMブランド】ペットにやさしいウェットティッシュ
ノンアルコールで肌に優しく、皮膚疾患の原因になりうる「パラベン」や、猫が摂取すると赤血球に異常をきたす「プロピレングリコール」を使用していない、ペットにやさしいウェットティッシュです。
さらに、富士山麓の天然水を使用し、犬や猫がうっかりなめてしまっても健康に害がないよう、細部まで配慮して作られています。
後片付けが簡単な、トイレに流せるタイプもあります。
【アイリスオーヤマ】ペット用ウェットティッシュ
アイリスオーヤマのウェットティッシュは、柔らかくて厚手で破れにくいため、しつこい汚れもしっかり拭き取れます。なめても安全な成分を使用しているので、口や目の周りにも安心して使えます。
使用後にトイレに流せるタイプは、トイレやケージなどの掃除にも便利です。
おすすめボディタオル
ペット用のボディタオルは、ペットのサイズに合ったものを選びましょう。厚みのあるタオルが丈夫で使いやすく、おすすめです。
【DCMブランド】ペットにやさしいボディタオル
DCMブランドのボディタオルもウェットティッシュと同様に、ノンアルコールで「パラベン」や「プロピレングリコール」を使用していない、ペットにやさしい製品です。約30×20cmの小型犬・猫用と、約30×40cm中・大型犬用の2サイズがあります。
【アイリスオーヤマ】ボディタオル
散歩後の足やトイレ後のおしりなど、毎日の汚れ落としに使えるペット用ボディタオルです。なめても安全な成分を使用しているため、口の周りや耳の内側、目の周りにも安心して使えます。約30×20cmのサイズでしっかり拭け、たたんで使えば手も汚れません。
おすすめシャンプータオル
ペット用のシャンプータオルは香り付きのものが多いですが、匂いに敏感なペットには無香料タイプを選びましょう。
【DCMブランド】ペットにやさしいシャンプータオル
DCMブランドのシャンプータオルも他の製品と同様に、ノンアルコールで「パラベン」や「プロピレングリコール」を使用していない、ペットにやさしい製品です。
洗浄成分が含まれているため、サッとひと拭きで汚れをしっかりふき取ります。また、除菌・消臭成分が含まれており、気になるにおい対策にも効果が期待できます。さらに、リンス成分も配合されているため、被毛のお手入れにも最適です。
【ジョイペット】シャンプータオル
コラーゲンとヒアルロン酸の保湿効果で、皮膚や被毛にうるおいを与えます。舐めても安心な洗浄成分を使用しています。
このシリーズには、30×20cmの小型犬用と40×30cmの中型・大型犬用があります。
また、猫用の製品も用意されています。
番外編:ドライシャンプー
水に濡れることを嫌がる犬や猫には、ドライシャンプーが有効かもしれません。ドライシャンプーとは、水を使わずに体を洗えるシャンプーで、水を嫌がる場合だけでなく、体力のない幼齢やシニアのペットにも適しています。
水を使わないため、時間がかからずペットのストレスも軽減されますが、通常のシャンプーに比べて汚れが落ちにくいというデメリットもあります。
【A.P.D.C.】ウォーターレスシャンプー
泡を被毛や皮膚になじませて軽くマッサージし、タオルで拭き取るだけでシャンプーできます。皮膚にやさしい植物成分を使用しているため、肌に残っても問題なく、汚れやすい顔やお尻のまわりにも安心して使えます。泡が出てくるフォームボトルで手軽に使用できます。
非常時にも役立つ
ウェットティッシュからボディタオル、シャンプータオルまで、さまざまな商品が販売されています。どれも同じように見えて、使い分けに悩む方も多いのではないでしょうか。
しかし、実際に使用してみると、ボディタオルやシャンプータオルの方が心地よいと感じる犬や猫も多いようです。お風呂が苦手な犬や猫でも、これらのアイテムを使うことでケアの時間が楽しいものに変わることもあります。
さらに、ボディタオルやシャンプータオルは非常時にも役立ちます。災害や停電、水道・ガスの停止などでお風呂に入れない状況でも、これらのアイテムがあれば、ペットのケアをしっかり行え、気になるニオイも抑えることができます。自宅に常備するほか、非常用バッグに入れておくと良いでしょう。
ウェットティッシュやボディタオル、シャンプータオルを上手に使い分けて、スマートにペットケアを楽しみましょう。