2月に入りましたが、朝晩は冷え込みます。
私たち人間は寒いと厚着したり暖房を付けたりと、自分で寒さ対策ができますが、ハムスターをはじめとする小動物はそうはいきません。飼い主である私たちが、しっかりと対策をしてあげることで、ハムスターたちも快適に過ごせるようになります。
そこで今回は、まだまだ続く「寒さ」に備え、ハムスターの寒さ対策をご紹介します。しっかりと対策を行い、楽しみながら寒い冬を乗り越えましょう。
この記事の目次
ハムスターは寒さに弱いの?
ハムスターにも様々な種類がありますが、暑いところに生息していたハムスターは日中は地中で過ごし、涼しい夜間になると外で出てきて行動することが多く、逆にシベリア等の極寒地帯に生息していたハムスターは冬眠をすることで、厳しい寒さを凌いできました。
つまり、ハムスターは室温管理がとても重要な生き物で、寒すぎても良くないですし、暑すぎても良くない、非常にデリケートな生き物なのです。
ハムスターにとっての適温は?
ハムスターにとって、快適な温度は20~26度、快適な湿度は40~60%と言われています。
これは、私たち人間がTシャツ一枚で過ごせるぐらいの温度や湿度です。このくらいの温度や湿度がハムスターにとっても快適な環境ということです。
こまめな温度管理をすること
中には、多少の寒さであれば、耐え凌げるハムスターもいるようですが、基本的には、どの種類のハムスターも急激な温度変化には弱く、上記適温の範囲内が快適に過ごせる気温であることには変わりありません。
そのため、部屋によって気温の変化が激しくなる季節は、部屋を移動するような行為は控えたほうが良いでしょう。
また、ケージの中と外で気温差がないようにすることも大切です。細かい温度管理が不可欠なので、温度計は必ず設置しましょう。
ケージの外の寒さ対策
1. ケージを窓際に置かない
ケージを置く場所は、できるだけ窓から遠いところにしましょう。窓の近くは外の冷気が伝わってくるため、冬場は冷えやすくなります。
どうしてもケージを窓際に置かなければならないのであれば、断熱材や梱包材を窓に貼ったり、カーテンを厚いものに変え、冷気を遮れるようにしましょう。
2. ケージは高い位置に置く
冷たい空気は下に集まり、暖かい空気は上に集まります。この法則があることから、ケージはなるべく高い位置に置くと良いでしょう。
ケージを床に直置きすることは、寒さだけでなく、私たち人間の足音が伝わってストレスにも繋がるので避けたほうが良いです。
3. エアコンをつける
室内全体を暖めることができるので、寒さ対策として一番効果があります。
エアコンの設定温度は、22度から24度に設定しましょう。ハムスターの場合、1年を通じてこの温度を保つことが大切とされています。前述した通り、暑さにも寒さにも弱い生き物ですので、24時間つけっぱなしにしておくべきです。
4. ダンボールで覆う
網型のケージの場合は、ダンボールで周囲を覆うことで、保温効果が得られます。それに加え、上から毛布を被せてあげるとなお良いでしょう。
言うまでもありませんが、ダンボールだけで囲うのはかじられて脱走されてしまうので止めましょう。
5. ハムスター用のヒーターを置く
ペット用品のメーカーからは、ペット用のヒーターが販売されています。ペット用ヒーターはケージの下に敷くことでケージの中を適温に保つことができます。
放熱を防ぐために床に直置きせずに、タオルなどを敷いた上に利用しましょう。ペット用のヒーターにも様々なものがありますが、温度調節ができるものが良いでしょう。
また、温度管理されている場合でも、ケージの中が熱くなりすぎないよう、時々温度をチェックするようにしましょう。後述する電気毛布同様、ケージの全面を暖めてしまうと、ハムスターが暑いと感じた時に逃げ場がなくなってしまうため、ケージの半分くらいを暖めるようにすると良いでしょう。
6. 電気毛布を被せる
ケージの上から電気毛布を被せることで防寒することもできます。ただ、この方法はケージ内の温度管理が難しいため、あまりオススメはしません。また、電気毛布をかぶせる際は、空気穴をきちんと作る、ハムスターの手の届くところにコードを露出させないなど、安全面にしっかり配慮しましょう。
毛布でケージ全体を覆ってしまうと、暑すぎたり息苦しくなってしまうこともあるので、ケージの一面は毛布がかからないようにするのが良いでしょう。
ケージの中の寒さ対策
ケージの外だけでなく、ケージの中でも様々な方法で寒さ対策ができます。
寒さ対策をした後、ハムスターが巣箱から顔を出していたら、それは「ケージ内が暑すぎる」というサインです。よく観察して、その子に丁度いい対策をとりましょう。
7. ケージを変えてみる
通気性の良い金網型のケージの代わりに、プラスチック製や木製のケースを使用することで保温効果が高まります。
ちなみに、ハムスターのケージのオシャレなインテリアのアイデアは、こちらの記事でご紹介しています。この機会に、ハムスターの冬のお家を新しく作ってみてはいかがですか?
8. 床材を多めに入れる
冬はハムスターの全身が埋まるくらいまで、夏の3倍から4倍の量の床材を入れましょう。こうすることで、防寒効果が得られます。
9. 巣箱を変えてみる
ハムスターの巣箱には様々なタイプがありますが、冬場におすすめしたいのは地下型の巣箱です。地下型の巣箱は寒さの影響を受けにくいため、冬に最適です。夏場は熱が籠もってしまうため、暖かくなってきたら、風通しの良いものに変えてあげましょう。
もし、ハムスターが巣箱で過ごさない場合は、巣箱内の温度が高すぎることが原因かもしれません。床材を減らしたり、また巣箱を変えてみるなど、観察しながらその子にあった対応をしましょう。
冬の外出時の寒さ対策
ハムスターを病院に連れて行く時など、やむを得ず、冬にハムスターを外に連れ出さなければならないこともあるでしょう。
不必要に連れ出さないことが一番の対策になりますが、どうしてもハムスターを外に連れ出さなければならない際は、保温性がある紙袋にハムスター用のキャリーケースを入れましょう。
この時、ケースの下にカイロを入れることで寒さ対策になります。また、キャリーケースの中には床材をたくさん入れてあげて、外気がなるべく触れないようにしてあげてください。
冬でもハムスターが快適に過ごせるように
今回は、冬でもハムスターが快適に過ごせるよう、ハムスターの寒さ対策をご紹介しました。ハムスターのケージ周りやケージの中に防寒グッズを用いることで、簡単に寒さ対策をしてあげることができます。
大切なハムスターが寒さで辛い思いをしたり、弱ってしまうことがないよう、この時期は寒さ対策をしっかりしてあげてくださいね。