犬の爪が折れてしまった!犬の爪が折れる原因と対処法

2024.07.30
犬の爪が折れてしまった!犬の爪が折れる原因と対処法

犬にとって爪はとても大切な役割を果たしています。しかし犬の爪を伸ばしたままにしていると、引っかかったり折れたりしてとても危険です。

実は犬の怪我の中でも「爪が折れる」ことは意外とよくありますが、愛犬の爪が折れて血を流してしまったら、飼い主さんはとても驚いて慌ててしまうでしょう。

今回は犬の爪が折れてしまう原因、3パターンの怪我の状態とそれぞれの対処法をご紹介します。

この記事の目次

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犬の爪の役割

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犬の爪は歩いたり走ったりするときに地面をしっかりつかまえて踏み込むための、スパイクのような役割を果たしています。この爪のおかげで犬は素早く走ることができるのです。

また、爪には指先を守る役割もあり、猫のように完全に爪を指の中にしまえません。

ちなみに、親指の爪は狼爪(ろうそう)と呼ばれ、食べ物を抑えたり、走る時のクッションとしての役割があると考えられています。これは指先にはなく、他の爪とは少し離れたところにあります。

犬の爪が折れる原因

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犬の爪は先端が丸まっているため引っかかりやすい構造になっています。そのため、何かの拍子に爪が折れてしまうことは、意外にもよくあることです。

爪が折れるのは、以下のような状況が考えられます。

  • 硬いものをひっかく
  • 何かに爪が引っかかったまま引っ張られたり走ったりしてしまう
  • 急発進や急ブレーキによる爪への負担
  • 犬同士の喧嘩

また、これ以外にも遊んでいる最中や散歩中に折れてしまうこともあります。

爪が折れてしまう一番の原因は「長すぎる爪」にあります。室内で過ごす犬は爪が伸びやすいため、少しでも爪切りを怠ると折れる危険性が高くなります。

爪切りの頻度は生活環境や犬種によって異なりますが、大体月に一度が目安です。おうちで飼い主さんがカットしても構いませんし、動物病院やペットサロンでカットしてもらっても構いませんので、定期的に爪のお手入れをしましょう。

犬の爪が折れてしまった時の対処法

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定期的に爪切りをしていれば折れる可能性は低くなりますが、何か強い衝撃がかかってしまった場合は、爪が短くても折れてしまうことがあります。

対処法は症状の程度によって異なります。愛犬の爪が折れてしまった際には、以下の3つのうちどれに当てはまるかを確認し、適切に対処しましょう。

①爪の先端が折れているが、出血がない場合

折れた部分が浅く、出血もなく、痛がっている様子もないようであれば、2〜3日様子を見ても大丈夫でしょう。

爪と血管・神経の見分け方

血管と神経は先端まで通っているわけではないため、どこから折れているか確認することが大切です。犬の爪の色は犬種によって白と黒の2種類あります。

白い爪の場合
薄いピンクの部分からが血管と神経が通る部分です。それより先端側であれば、通常の爪切りをする範囲なので問題はありません。
黒い爪の場合
黒い爪の色で何も見えないため、血管と神経を見分けることはできません。

もし、折れた部分を気にする、執拗に舐める、元気や食欲がない、歩き方が変などの症状があれば動物病院へ行きましょう。

②爪の先端が折れ、出血をしている場合

爪の先端が折れ、そこから出血をしている場合は応急処置を行います。

外出時などに爪が折れた場合は特に、土などに触れて細菌が入り込んでしまう心配があります。そのような場合は傷口に染みにくい生理食塩水か水道水で汚れを洗いましょう。その後、清潔なガーゼで止血を試みてください。

血が止まらない場合は患部を圧迫する

少し血がにじむ程度であれば、患部を拭き取り、大人しくさせておくことで様子を見ることもできます。

それでも血が止まらない場合や、ぽたぽたと血が垂れてしまうような状態のときは、ガーゼやハンカチで血が出ている部分を軽く抑えて圧迫します。

ティッシュや繊維のあるタオルなどは、取る際に血とくっついて固まった血が剥がれてしまうことがあるので、使わないようにしましょう。

止血パウダーの利用も

犬用の止血パウダーは動物病院、ホームセンター、またはネットで購入できます。普段家で犬の爪切りをする方は、万が一爪を深く切り過ぎてしまったときのために備えておきましょう。

止血が終わった後、折れた爪の周りを触ってみて痛がらないかどうか確認してください。痛がらないようであれば、安静にさせて様子を見ましょう。

痛がったり爪の付け根が腫れたりする場合、または自分で止血を行うことが不安である場合は動物病院に連れていきましょう。

③爪の根元から折れ、出血をしている場合

爪が根元の方から折れてしまっているときは、かなりの出血と痛みを伴っているはずです。

その場合、爪だけでなく指の骨にまで影響があることもあります。

消毒・止血をして動物病院へ

傷口が土などで汚れている場合は、まず生理食塩水か水道水で洗い、ガーゼやハンカチで止血の応急処置をしながら、すぐに動物病院へ連れていきましょう。出血量が多い場合は強く縛ったりテープで止めたりして固定します。

もし患部を止血されることを嫌がるようでしたら、無理に止血する必要はありません。犬が痛がって暴れてしまうと、かえって傷口がより開いてしまう可能性があるからです。

なるべく興奮させないように、安静な状態のまま動物病院へ連れていきましょう。

犬の爪が折れた際に気をつけたいこと

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傷口を舐めさせない

血が出ていて、傷口が開いている状態の爪をワンちゃんが舐めてしまうと、細菌が入り込んでしまい化膿の原因になります。ガーゼで包むなどして、開いた傷口を舐めさせないようにしましょう。

人間用の消毒液は使わない

傷の消毒のためだからと人間用の消毒液を使うのはNGです。オキシドールなど犬にとっては強い成分が含まれている消毒液もあり、犬が暴れて悪化してしまうこともあります。

飼い主さんの安全の確保

応急処置をする際は、暴れる犬に噛まれないように首輪をつけたり、2人以上で行うなど、飼い主さんの安全が保たれた状態で行いましょう。落ち着いて処置ができない状態で無理に行ってしまうと、愛犬にも負担がかかってしまう恐れがあります。

焦らず落ち着いて対処するように心がけましょう。

まとめ

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犬の爪が長いまま放置していると、日常生活で爪が折れてしまい、愛犬に大きな負担がかかってしまいます。

折れ方や怪我の具合によって処置の仕方が異なりますが、不安がある場合は迷わずに動物病院に行くことをおすすめします。

犬の爪は一度折れてしまうと伸びるまで待つしかありません。日頃のケアを欠かさないようにして事故を未然に防ぎましょう。

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