犬や猫に比べて少し珍しいペットとして人気を集めている「フェレット」。無邪気で活発なフェレットの姿に、惹きつけられる人が多いようです。
ですが、犬や猫と違い、独特な習性や特徴をもつことも事実。可愛らしさに魅入られて飼い始めたものの、勝手の違いに戸惑う飼い主さんも少なくないのではないでしょうか。そうならないように、事前にフェレットについて正しい知識を身につけておく必要があります。
この記事では、特にこれからフェレットを新しく飼いたい、フェレットに魅力を感じている、という方に向けて、フェレットとはどういう動物なのか、その生態についてご紹介していきます。
この記事の目次
フェレットってどんな動物?
フェレットは、「ヨーロッパケナガイタチ」をルーツにもつイタチ科の動物で、古くから人間の狩りのパートナーとしてウサギなどを巣穴から追い出す役割を担い、共に暮らしてきました。その歴史の中で家畜として品種改良されたものが、現在ペットとして見られるフェレットです。
フェレットの身体の特徴
細長い身体が特徴で、大きさは30cm〜50cmほど、体重は0.8kg〜2kgほどです。また、そのルーツからもわかる通り完全な肉食動物であり、優れた動体視力を持っています。
フェレットの寿命は?
フェレットの寿命は、生活環境にもよりますが、6〜12年とされており、年齢に10をかけた数が人間の年齢に換算されたものと言われています。
フェレットの性格は?
肉食動物ですが非常に温厚で、人間を襲うことは滅多にありません。また、非常に賢く、芸を覚えさせることもできます。
活発で好奇心旺盛であり、食事や睡眠、排泄の時間以外は常に遊んでいる姿を見ることができます。マイペースで猫のような性格のため、懐いてもらうにはある程度の根気が必要だと言えるでしょう。
フェレットにはどこで出会える?
フェレットが人気になるにつれ、取り扱うお店も増加し、今では多くのペットショップで見かけるようになりました。また、フェレット専門のペットショップも増えつつあるため、初めてフェレットを飼うという方や「いろんなフェレットを見てみたい!」という方は、ぜひ専門店に足を運んでみてください。
品種により価格は異なりますが、温厚で初心者でも飼いやすいマーシャルフェレットやパスバレーフェレットの相場は3万円〜8万円ほどで、マーシャルフェレットの方が若干高価な傾向があります。
里親募集のサイトでは、フェレットの里親探しをしている方や団体もいます。フェレットを迎えることを考えている方は、里親になることも検討してみてください。
フェレットの鳴き声はうるさい?
実際にフェレットを飼ってみようと考えた時、特にマンションやアパート暮らしの方は、その声の大きさや頻度などが気になりますよね。
フェレットの鳴き声はとても小さく、聞き逃してしまうこともあるほどです。鳴くこと自体が少ないため、マンションやアパートでも気兼ねなく飼うことができる動物と言えるでしょう。ただし、フェレットは活発に動き回る動物であるため、マットを敷くなどの対策は必要です。
なお、やはりフェレットも他の動物同様、鳴き声で感情を伝えようとします。小さな声ながらも一生懸命に飼い主さんに伝えようとしているので、ぜひその理由を理解してあげてください。
フェレットはくさいって本当?
イタチ科であるフェレットは独特なにおいを発しています。
これは、スカンクなども持っている臭腺(しゅうせん)という器官によるものであり、刺激的なにおいを放つ液体を分泌します。
基本的に、ペットとして購入できるフェレットの臭腺は手術で摘出されていますが、それでもやはりにおいはしますので、定期的にお風呂に入れてあげてください。
フェレット専門店などに行けば、どのようなにおいがするのかわかると思います。
人によってはこのにおいを苦手と感じるかもしれないので、購入を検討されているのであれば、一度確かめておくと良いでしょう。
フェレットをお留守番させても大丈夫?
ペットを飼う際に気になるのがお留守番。
家を長く空けてしまいがちな方は、ペットを寂しくさせてしまわないか不安になるかもしれません。
賢く人に懐くフェレットですが、マイペースな性格で、ひとりで過ごすことにあまり抵抗は感じないようです。ストレスを感じることもなく、ひとりで気ままに遊んでいてくれます。
ただし、給餌や水の問題、気温変化なども気になりますので、日をまたいで長時間留守にしてしまうのはやはりよくありません。長期的家を空けるのであれば、フェレット専門のペットホテルなどに預けましょう。
まとめ
今回は、新たにフェレットを飼いたい方、フェレットに魅力を感じている方に向けて、フェレットの生態と飼育の際に気になるであろう懸念点についてご紹介しました。
犬や猫にも勝るとも劣らないほどポピュラーになりつつあるフェレット。そのフェレットならではの魅力に惹かれる方も少なくないでしょう。
品種によっては初心者の方でも飼育しやすく、また鳴き声も小さいため、マンションやアパートに住んでいる方にも、新しくペットを飼う際の選択肢の一つとなるのではないでしょうか。