フェレットは、散歩も要らず、一人暮らしの方でも飼いやすいペットとして知られています。
一方で、フェレットを飼おうと思った時、におい問題が気になる方も多いかもしれません。
また、フェレットをすでに飼っている方の中にも、そのにおいをどうすれば軽減できるのか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
今回は、フェレットのにおいの原因と対策方法などについてご紹介していきます。
この記事の目次
フェレットのにおいの原因とは?
そもそも、フェレットのにおいは一体どこからきているのでしょうか。
マーキングに使う「臭腺」のにおい
イタチの仲間であるフェレットには、「臭腺」という器官があります。
これはマーキングの際に使われるもので、激しいにおいを発生させます。
皮脂のにおい
加えて、フェレットの皮脂自体も独特なにおいをしており、よく「じゃこう」などに例えられます。
ちなみに、じゃこうとは、ジャコウジカから得られる分泌物を加工したものであり、香料などに使用されていました。加工前のにおいは強烈で苦手な人も多いでしょう。
フェレットも、加工前のじゃこうに近い獣臭がしており、特に発情期にそのにおいが強くなります。
ペットショップのフェレットはにおい対策済み?
一般的にペットショップで購入できるフェレットは、ほぼ全てが臭腺を摘出されています。
また、去勢、避妊手術も施されており発情期がなくなっているため、皮脂のにおいも抑えられています。
臭腺の除去、去勢・避妊手術はお早めに
臭腺が除去されていない、もしくは去勢・避妊手術がされていないフェレットを迎えることになったら、早めに病院に連れていき、手術を行いましょう。
成長するとにおいがさらに強くなってしまうほか、交配できないのに発情期に入ってしまうと、フェレットが病気にかかりやすくなってしまうので、早めの手術が必要です。
フェレットのにおい対策
基本的に、ショップで買ったフェレットは、臭腺摘出手術や去勢、避妊手術がされているため、比較的においは弱いです。しかし、それでも独特のにおいはします。
そこで、具体的なにおい対策についてご紹介していきます。
1.お風呂に入れる
フェレットの体を洗ってあげることで、フェレット自身のにおいを軽減することができます。
2週間に1回程度の頻度で入れてあげましょう。濡れタオルなどで体を拭いてあげるのも効果的です。
ただし、あまり頻繁にお風呂に入れてしまうと、体の皮脂が落ちすぎてしまい、病気にかかりやすくなってしまいます。
洗い過ぎによって、かえって皮脂が増えてしまうこともあるため、においが気にならないうちはお風呂に入れずに、体を軽く拭くだけでもよいでしょう。
2.耳かきをする
耳垢がたまるとにおいの原因になります。
週に1回ほど、専用のイヤークリーナーと細い綿棒を使い、傷つけないよう丁寧に掃除してあげることでにおいを軽減できます。
3.ケージの掃除
フェレットが1日の大半を過ごすケージは、においの原因の一つです。
おしっこやフンが飛び散っていたり、ご飯の食べ残しが落ちていたりするので、できれば毎日、ケージ内の掃き掃除・拭き掃除をしてあげましょう。
ケージ内の環境が悪いと病気の原因にもなってしまうため、少なくとも週に1回はしてあげる必要があります。
4.ハンモックの交換
フェレットの寝床でもあるハンモックには、フェレットのにおいが染み付いています。
部屋の中全体をフェレット臭にする最大の要因の一つでもあるので、週に1回程度ハンモックを洗濯し、交換してあげましょう。
複数枚あると、交換の際に便利です。
5.消臭剤
あまりにもにおいがきつい時や来客があり、においを軽減したい時には消臭剤もおすすめです。
フェレット用の消臭剤もあり、比較的安心して使用できます。
ただし、芳香剤などのにおいが強いものは使わないようにしましょう。フェレットがストレスを感じてしまい、病気や体臭の原因ともなってしまいます。
6.脱臭機
空気中に浮遊している、目には見えない毛などのにおいの原因対策に有効です。空気清浄機も合わせるとさらに良いでしょう。
しかし、ものによっては音がうるさかったりするため、フェレットにストレスを与えない場所に置くなどの工夫が必要です。
フェレットのにおいは賃貸でも大丈夫?
ペット可の賃貸住宅に住んでいる方の中にも、フェレットを飼いたいと思っている方はいるのではないでしょうか。しかし、その独特なにおいが部屋に染み付いてしまわないか、という懸念もあるかと思います。
結論から言うと、賃貸住宅で飼うことは可能です。
ペットを飼っている以上引っ越しの際に原状回復として消臭費はかかってしまいますが、しっかりと上記の対策をすることで、フェレットだから高額、などといったことから免れることができます。
むしろ、爪研ぎもせず、鳴き声も小さいため、賃貸でもとても飼いやすいペットだと言えます。
もちろん、ペット不可の賃貸住宅ではフェレットでも飼育は不可です。お住まいの賃貸住宅の規約が不明な場合は必ず管理会社や大家さんに確認をしましょう。
まとめ
今回は、フェレットの代名詞とも言えるその独特なにおいが、一体どのようなものなのか、そして、どのように対策できるのか、についてご紹介しました。
フェレットを飼う以上、ある程度のにおいは仕方ないところもありますが、きちんと対策をすれば、そのにおいもかなり軽減できると思います。
また、これから飼おうと思っている方の中で、フェレットのにおいがどれほどのものなのか不安だ、という方は、ぜひ一度、フェレット専門店に足を向けてみてください。ショップに売られているフェレットは手術によりにおいも軽減されているため、想像していたよりもにおいが弱かった、などということもあるかもしれません。