「元野良猫のトイレのしつけは必要なの…?」初めて野良猫を保護して飼うなら、飼い主さんが気になる問題ですよね。
結論から言うと、元野良猫は、飼い始めたら簡単なトイレのしつけが必要です。
野良猫に限らず、最初のトイレのしつけで失敗するとベットやソファなどに繰り返し粗相する癖が付いてしまいます。
今回は室内飼いを始めた元野良猫のトイレのしつけ方法やトイレをしない時の対処法をわかりやすくご紹介します。これから野良猫を飼う方や、野良猫を飼い始めたばかりの方はぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
元野良猫でもトイレのしつけは簡単!
「元野良猫でずっと外にいたのにトイレを覚えられるのかな…?」そう心配する飼い主さんも多いでしょう。
しかし、猫は砂にトイレをする習性があるので、猫が好む砂と清潔なトイレを用意すれば、野良猫でも勝手にトイレを覚えてくれます。
猫の先祖は砂漠地帯で生活をしていたので、その名残があるのでしょう。
筆者自身、4〜5歳の元野良猫を保護して飼い始めましたが、最初のしつけから問題なくトイレが使えるようになりました。
それからというもの、今まで粗相をしたことは一度もありません。
それでは、実際に元野良猫のトイレのしつけ方法を見ていきましょう。
実際にどうやる?元野良猫のトイレのしつけ方法
実際に、筆者が成功している元野良猫のトイレのしつけ方法をご紹介します。
ケージの中にトイレを入れてそっとしておく
元野良猫を家に迎え入れたら、ケージの中にトイレを置いて猫をそっとしておきましょう。
実は、トイレのしつけに必要なことはこれだけです。
ケージを置く理由は、猫は狭い場所にいると落ち着けるからです。ケージの中にトイレがあることで、猫は落ち着いてトイレができます。
また、ケージの中は必然的に猫が気付きやすい場所なので、トイレを早く認識してくれます。
猫によっては、砂の質感に安心してケージ内のトイレにずっと居ることがありますが、環境に慣れるとトイレから出てくるので様子を見てあげてください。
猫は教えずとも環境が整っていれば勝手にトイレを覚えてくれます。まずは落ち着く環境を作って、そっと見守ってあげてください。
ケージの外にも数カ所設置すると良い
トイレは基本的にケージ内にあれば十分ですが、心配な方はケージ外にもトイレを置いておくとよいでしょう。
もし、元野良猫がケージから出ている時にトイレをしたくても、近くにないとベッドなどに粗相をする可能性があるからです。
筆者自身、トイレのしつけができているか心配だったので、初めはダンボールの中にペットシートと猫砂を敷いた簡易トイレを各部屋に置いていました。
元野良猫のトイレのしつけで知っておきたいこと
最初は警戒してトイレをしないことがある
元野良猫を家に迎え入れてすぐは、警戒・緊張して数日間トイレをしない場合があります。
筆者が飼い始めた元野良猫は、トイレをするまで2〜3日かかりました。
猫の緊張が解けるまで、構ったりせずにそっとしておいてあげてください。猫が危険な場所ではないと安心してくれれば、トイレをするようになります。
初めに粗相をする癖をつけないことが肝心
最初のうちは、すぐにはトイレでしてくれないかもしれません。
しかし、一度トイレを失敗すると、粗相をしたところに臭いがついたり、猫が気に入ってしまうことで、同じ場所で粗相を繰り返す可能性が高くなります。
同じ場所で粗相をしないように、粗相をした場所は臭いを分解する酵素洗剤やスプレーを使って、しっかりと後処理をしておきましょう。
また、猫がトイレを覚えるまでは、基本的にケージの中に入れておき、ケージ外で猫を部屋で遊ばせる場合は飼い主さんが見ているようにしましょう。
トイレで2回以上の排泄ができれば成功
元野良猫が、連続で2回以上トイレで排泄ができるようになれば、しつけは成功です。
もし、粗相をしても絶対に猫を叱ってはいけません。
猫は不安やストレスから粗相をする場合があり、怒ってしまうと逆効果になってしまいます。
粗相をした時は、猫を責めるのではなく、次のリストをチェックして、トイレ環境を見直しましょう。
- トイレの大きさが合っているか
- トイレが汚れていないか
- 砂の種類は適切か
- 砂に香料がついていないか
- うるさい場所に置いていないか(洗濯機の近くなど)
- ご飯の場所と隣り合っていないか
猫がトイレをしない時の対処法
元野良猫がトイレをしない場合、環境の変化による緊張やストレスが原因であることも多いです。
そんな時は、猫をそっとしておいてあげることが一番効果的ですが、早くトイレができるように飼い主さんができる対処法をご紹介します。
1.元野良猫が住んでいた場所の土を猫砂に混ぜる
元野良猫が元々いた場所の土や砂を猫砂に少しだけ混ぜる方法です。
猫砂は人工物なので外とはまるで臭いが違います。元々いた場所の臭いをつけることで環境に慣れやすくなります。
2.色々な猫砂を置いておく
色々な種類の猫砂を用いる方法です。
猫砂は、紙・鉱物・おから・木などさまざまな種類があります。猫によっても好みがあるので、違う種類の砂を置きます。
猫がトイレに近づいてもトイレをしない場合などは、試してみると良いでしょう。
3.しばらく待ってもトイレをしない場合は動物病院へ
猫にトイレのしつけをするには、猫が実際にトイレをするのを根気強く待つことが大切です。
しかし、病気が原因でトイレができない場合もあるので、数日間トイレをしない時は動物病院へ連れていきましょう。
まとめ
元野良猫のトイレのしつけは、砂を好む猫の習性を利用するため比較的簡単にできます。
また、元野良猫が家にきてすぐは、環境の変化に戸惑ってなかなかトイレをしてくれないことも少なくありません。そんな時は、早く環境に慣れるように静かなところでそっとしておいてあげてください。
猫が好むトイレ環境を整えたら、あとは猫が環境やトイレに慣れるまで気長に待ちましょう。