犬や猫を飼っていると、年を重ねるごとにだんだんと肉球のガサガサが気になってきますよね。
ガサガサの肉球を放置してしまうと、ペットも歩きにくさを感じてしまいます。また、乾燥が激しくなるとひび割れが起きてしまうことも。
子犬の頃のようなプニプニの肉球を取り戻すためにおすすめなのが、「肉球クリーム」です。
今回は、6種類の肉球クリームを購入し、筆者が飼っている犬の肉球で試してみました。もちろん、これらのクリームは猫にも同様に使えます。
それぞれに特徴があるので、ぜひお好みのクリームを見つけてくださいね。
この記事の目次
6種類の肉球クリームを徹底比較!
今回試した商品はこちらの6つ!
今回は世間でも評判の良い以下の6つの商品について比較しました。
- Paw Nectar 100%オーガニック成分の犬用肉球クリーム
- 肉球クリーム 世界3大オイル配合 みつろう 12g
- DHC 肉球ケアクリーム 20g
- ミルク 天然365 肉球くりいむ 30g
- ヴァセリン オリジナル ピュアスキンジェリー 40g
- Pet-Cool Organic Shea butter 10g
評価基準
以下の評価項目について5段階で評価しました。
- 取り出しやすさ、容器:容器の使い勝手や、クリームの取り出しやすさ
- 塗り心地:クリームの塗り心地や
- 効果:7日間塗り続けた結果、どの程度効果があったか
- 香り
- 価格:Amazonでの販売価格と内容量(2021年2月現在)
※あくまで6つの中での比較です。低評価の項目があるものもありますが、決して劣悪な商品ではありません。
※ご紹介する順番に意味はありません。
Paw Nectar 100%オーガニック成分の犬用肉球クリーム
- 取り出しやすさ、容器 ★★☆☆☆
- 塗り心地 ★★★★☆
- 効果 ★★★☆☆
- 香り 原料が食べ物なので、ほのかに美味しそうな香り。犬も好きそう。香りはあまり残らない。
- 価格 ¥1499/2液量オンス
アメリカの企業が作っているクリームで、認証済みのオーガニック成分が使用されています。
革製品に使うワックスのような硬いクリームで、指で少し強めに押す必要があります。肉球に乗せてからののびがよく、すぐになじみ、塗った後のベタつきもほとんどありません。
硬めのクリームは少量でもしっかり効果を発揮してくれるので、一缶でも長持ちしそうです。
ただ、唯一ネックに感じたのが、フタの開けづらさ。たまたま開けにくいものが来てしまったのかもしれませんが、毎回開けるのに苦戦するのはちょっと不便に感じました。
成分
オーガニックココナッツ・アボカド・大豆オイル、植物由来のボタニカルワックス、シアバター、ココアバター、アロエ、ビタミンE、ローズマリーエキス、ラベンダーオイル
みつろうクリーム
- 取り出しやすさ、容器 ★★★★☆
- 塗り心地 ★★★★★
- 効果 ★★★★★
- 香り おいしそうな甘いハチミツの香りで、犬も好きそう。香りはあまり残らない。
- 価格 ¥950/12g
「ホホバ、オリーブ、椿」という世界三代オイルに国産のみつろうを加えた、シンプルだけど頼れるクリームです。クリームはワックスのように硬めですが、指の熱で柔らかくなります。
肉球につけると、ジワーッと溶け出すようにしてすぐになじみます。
みつろうなので多少ベタつく感じがありますが、気になるほどではありません。
肉球が硬くなってカサブタのようになっている部分にこのクリームを塗っていたのですが、6日間で塊が取れ、ツルンとした肉球に戻りました。
成分
ホホバオイル オリーブオイル 国産椿油 国産みつろう
DHC肉球ケアクリーム
- 取り出しやすさ、容器 ★★★★★
- 塗り心地 ★★★★☆
- 効果 ★★☆☆☆
- 香り ほとんどなし。消臭効果はないが、香りを嫌がる犬にはいいかも。
- 価格 ¥622/20g
今回の6つの中で唯一チューブタイプのクリームです。
他のクリームと比べるとかなり水っぽく、乳液のような感じです。
水っぽいのですぐに肉球になじみ、ベタつきもなくすぐにサラサラになりますが、ガサガサになった肉球のケアにはもう少し油分が欲しい感じがします。
お値段はお手頃ですが、水分が多いので、少し減りが早いと感じるかもしれません。
成分
水、グリセリン、オリーブ油、ソルビタン脂肪酸エステル、αーシクロデキストリン、キサンタンガム、ポリソルベート60、トレハロース、グリセリン脂肪酸エステル、N-アセチルグルコサミン、セラミド含有米エキス、モウソウチク抽出物
肉球くりいむ
- 取り出しやすさ、容器 ★★★☆☆
- 塗り心地 ★★☆☆☆
- 効果 ★★★☆☆
- 香り ラベンダーのさわやかな香り。消臭効果、香りの持続性はピカイチ。
- 価格 ¥2178/30g
クリームというより粒の集まりという感じで、かなりザラザラしています。
肉球の上でも粒が残ってしまうので少し塗りにくいと感じましたが、慣れるとコツが掴めてきます。
ラベンダーの香りで消臭効果も期待できるので、香り重視の方にはこちらが断然おすすめです。
実際、散歩後にこちらを塗ったところ、嫌な臭いがすぐに消えました。
また、もちろん犬にもよりますが、一般的にラベンダーの香りは犬にとってもリラックス効果があると言われています。
成分
シアバター、重曹、蜜ろう、スクワラン、ラベンダー油
ヴァセリン オリジナル ピュアスキンジェリー
- 取り出しやすさ、容器 ★★★★★
- 塗り心地 ★★☆☆☆
- 効果 ★★★★☆
- 香り 人間にとってはほとんどなし。ただし犬は少し嗅いで顔を背けたので、好きな香りではなさそう。
- 価格 ¥197/40g
人間用のワセリンですが、犬にも使えます。フタがワンタッチで開けやすく、閉めるのも簡単です。
他のクリームに比べて塗った後のベタつき感が一番強く、フローリングなどが少し汚れてしまう恐れがあります。
しかし、効果はそれなりにあり、とにかく安いのでコスパ重視の方にはおすすめです。
ワセリンは石油由来ですが、少量を舐めてしまう程度なら問題ありません。ただし、たくさん摂取してしまうと嘔吐や下痢を引き起こすことがあるため、くれぐれも犬の届かないところに保管しておきましょう。肉球のひび割れを気にして頻繁に舐めてしまう犬への使用は注意が必要です。
成分
ワセリン、酢酸トコフェロール、BHT
ちなみに、「犬が敏感肌だけどワセリンを使ってみたい!」という方には、ワセリンを精製して不純物を極力カットしたこちらの商品がおすすめです。
Pet-Cool Organic Shea butter
- 取り出しやすさ、容器 ★★★★☆
- 塗り心地 ★★★★★
- 効果 ★★★★★
- 香り ほのかにシアバターの香り。塗った後は残らない。
- 価格 ¥1760/10g
オーガニックシアバターをベースに、6種類のオーガニックハーブを配合したクリーム。
クリームは柔らかく塗りやすいですが、たくさんつけると肉球に白く残りやすいため、少量を薄く塗ると良いでしょう。ベタつく感じはないものの、塗ってしばらくたってもしっとりとした潤いが続きます。
消費期限が半年と短めでサイズも小さいので、コスパ重視の方にはあまりおすすめできません。
しかし、このクリームを塗った肉球は5日間でプニプニ感が戻り、効果はかなり良いと感じました。犬のためならお金をかけても良いという方にはおすすめです。
成分
オーガニックシアバター、ラベンダーエキス、ハイビスカスエキス、ヨモギエキス、ドクダミエキス、ウコンエキス、イチジク葉エキス、オリーブ油脂肪酸ソルビタン、オリーブ油脂肪酸セテアリル、オリーブ油、ミツロウ、エチルヘキシルグリセリン、カプリル酸グリセリン、スクワラン、グリセリン
まとめ
今回ご紹介した商品は、どれも犬が舐めても安全なもので、使い続けていればどの商品であってもある程度肉球のガサガサが改善できると感じました。
筆者は個人的には、「みつろうクリーム」をリピートしたいと感じました。しかし、使いやすさやベタつき感、お値段や香りの良さなど、何を重視するかは人によって違うと思います。
最後にそれぞれの商品の特徴をまとめたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- チューブタイプ、サラサラ感重視なら
→ DHC肉球ケアクリーム - コスパ重視なら
→ ヴァセリン - お金をかけても効果重視なら
→ Pet-Cool Organic Shea butter - 消臭効果、香り重視なら
→ 肉球くりいむ - 総合的にバランスが良いのは
→ みつろうクリーム、Pet Nectar
どんなクリームを選ぶにしても、「肉球のガサガサが気になったら、肉球クリームはなるべく早く使い始めるのが吉」です!
年を取るにつれてだんだんガサガサが増してくるので、早めの対策を心がけましょう。