うさぎにとって野菜は副食!食べても良い野菜と与え方について解説

2022.03.09
うさぎにとって野菜は副食!食べても良い野菜と与え方について解説

うさぎは、にんじんやキャベツなどの生野菜を食べているイメージがありませんか?

しかし、うさぎの主食は牧草と総合栄養食のペレットです。野菜はあくまでも副食であり、おやつや食欲がない際のきっかけとして与えることが理想的です。

今回は、うさぎへの野菜の与え方や注意点、食べても良い野菜・食べてはいけない野菜をご紹介します。

この記事の目次

野菜はうさぎの副食!

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うさぎに野菜を与えても大丈夫ですが、野菜ばかりを食べていると体に良くありません。
野菜は水分が多く食物繊維が少ないため、うさぎに必要な栄養素を十分に摂取することができないためです。

うさぎにとって野菜は副食の位置づけです。野菜を好むうさぎは多いですが、あくまでおやつとして少量にとどめましょう。

うさぎの主食とは?

うさぎの主食はペレットと牧草です。

ペレットは、うさぎに必要な栄養素が詰まった総合栄養食です。
牧草は食物繊維が豊富なため、腸内環境を整え消化を促進し、歯の伸び過ぎ防止やストレス解消にも効果的です。

うさぎに野菜を与えるメリット

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主食であるペレットや牧草があれば、うさぎに必要な栄養や歯の伸び過ぎ防止には事足ります。では、うさぎに野菜を与えるメリットとは何でしょうか?

1. 食事のバリエーションが増える

うさぎの食事のバリエーションを増やすことで、食事の楽しみを与えることができます。
野菜は柔らかく甘味や香りを感じられるため、喜んで食べるうさぎが多く、ストレス軽減や飼い主とのコミュニケーションになるでしょう。

また、投薬が必要になった場合、好きな野菜をすりおろしたものに混ぜてあげると食べやすくなります。

2. 水をあまり飲まない時に

水を積極的に飲まずに便秘がちな子は、水分の多い野菜をあげることで改善することがあります。獣医師と相談しながら、食事に取り入れても良いでしょう。

3. 食欲がない時のきっかけになる

お腹の調子が良くなかったり、老化などが原因で、牧草やペレットを食べられない場合があります。そんなときでも野菜なら食べられることも多く、食事をすることで腸が動いて、牧草やペレットも食べられるようになるかもしれません。

環境の変化や季節の変わり目で、食欲が落ちている時に試してみてはいかがでしょうか。

食欲がない時は病気が隠れていることもあるため、まずは動物病院に相談することをおすすめします。

野菜の与え方と注意点

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1日に与える野菜の量の目安は、うさぎの体重1kgあたり3gです。初めて与える時は、少なめにして便などの様子を観察してください。数種類の野菜を一緒に与えても問題ありません。

いつからあげていい?

うさぎが生野菜を消化できるようになるのは、最低でも離乳後2週間からですが、安全のためにも生後7ヶ月ごろから少しずつ与えると安心です。

ブラッシング後のご褒美や、飼い主とのコミュニケーションのタイミングであげると良いでしょう。

野菜の与え方

水でよく洗い、水分を拭き取ります。種やヘタは取り除き、常温の状態で与えるようにしてください。

ピーラーで薄くむく、スティック状に切る、すりおろす、小さなサイコロ状に切る…など、切り方の工夫で食べてくれるようになったり、少量でも満足してくれたりします。

干し野菜にして与えてもいいでしょう。薄く切って、ネットなどで乾燥させるだけでできます。

同じものをあげ続けると、体に悪影響を与える成分を過剰に摂取してしまう恐れがあるため、いろいろな種類の野菜をローテーションしてあげることをおすすめします。

うさぎに野菜を与える際の注意点

うさぎの便が緩くなったり、体調が悪くなったりしたら、すぐに与えるのをやめましょう。
うさぎの既往症や持病、特性などを考慮して、それぞれの野菜に含まれる栄養素を見ながら与える野菜を決めてください。

また、好きな野菜ばかり食べていると、主食の牧草を食べなくなることがあるため、あげすぎないように気をつけましょう。

うさぎが食べてもいい野菜とは?

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うさぎには、食べていい野菜と、食べてはいけない野菜があります。特に、食べてはいけない野菜を誤って与えると命に関わることがありますので、十分注意しましょう。

【食べてもいい野菜】
小松菜、チンゲン菜、キャベツ、レタス、水菜、白菜、セロリ、大根の葉、パセリ、パクチー、スプラウト、大葉、三つ葉、ブロッコリー、春菊、カブの葉、人参、人参の葉、トマト(葉やヘタは与えない)、ラディッシュ

【食べてはいけない野菜】
ネギ類(ニラ・ニンニクなど)、イモ類(特に芽と皮)、ほうれん草、アボカド、小麦、エン麦、ナッツ類、ごぼうなど

食べられるけど、注意したい野菜

ほうれん草、パセリ、からし菜はシュウ酸を多く含みます。また、小松菜、水菜、大葉、大根の葉、カブの葉、にんじんの葉はカルシウムを多く含みます。
少量であれば問題ありませんが、シュウ酸やカルシウムを過剰摂取してしまうと尿石症につながる恐れがあります。

これらの野菜に偏らないように、他の野菜とローテーションをしながら与えましょう。
カルシウム尿と呼ばれる濁った尿が出る子や、尿石症にかかったことのある子は、極力避けたほうが安心です。心配な場合は、獣医師に相談すると良いでしょう。

まとめ

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うさぎには、副食として野菜をあげるようにしましょう。おやつとして喜んでくれますし、食欲が落ちた際に食べると、食欲が戻ることもあります。主食の牧草とペレットに加えて、活用してみてください。

うさぎの嗜好や体の状態によって、体に良い野菜の種類や量は異なります。様子をしっかり観察し獣医師とも相談しながら、ご家庭のうさぎに適した野菜をあげてください。

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