ハムスターを飼っていると、ケージのある部屋が臭いと感じることはありませんか?
ハムスターは体も小さく排泄の量も少ないため、犬や猫などと比べるとにおいが気になりにくいですが、ある程度においは出てしまうものです。
今回は、ハムスターのにおいの原因と対策のご紹介をします。におい対策はハムスターのいる環境を清潔に保つことにも繋がりますので、ぜひ試してみてください。
この記事の目次
ハムスターのにおいの原因
ハムスターのにおいの原因は、主に尿、食べ残し、ハムスターの体臭の3つが考えられます。
1. 尿のにおい
ハムスターの気になるにおいとして最も多い原因は、おしっこ、尿のアンモニア臭です。
ハウスやおもちゃ、床材の上などでおしっこをしてしまうと、染み込んだ尿が蒸発する際に臭いが立ちます。
ハムスターのうんちは、小さくすぐに乾燥するためあまりにおいはしません。
2. 食べ残しのにおい
ハムスターは、餌を頬袋に溜め込み、巣箱に持ち帰り貯めておく習性があります。
溜め込んだペレットや野菜などの餌が腐ってしまい、悪臭の原因となることがあります。
また、飲み水やこぼれた水が床材などに染み込んでしまうと、それもにおいを発します。
夏場は特に注意が必要です。
3. ハムスターの体臭
ハムスターは綺麗好きで、自ら毛づくろいをするため、顔を近づけない限り体臭はほとんど気になりません。
ハムスターからきついにおいが出ている場合は、外耳炎・中耳炎・内耳炎などの炎症や頬袋の異常が考えられます。
病気が隠れていることがあるので、動物病院に相談しに行きましょう。
【ハムスターのにおい対策①】トイレ掃除と餌掃除
においの主な原因はトイレなので、トイレを適切に対策すれば、ハムスターのにおいのほとんどが気にならなくなります。
ハムスターはトイレの場所を1箇所に決める習性があります。
そのため、ケージ内にトイレとトイレ用の砂を入れておくと、トイレの場所を覚えてくれます。
床材の上でしてしまったら、その部分をトイレに置いて誘導してみてください。
トイレ砂を毎日交換すれば、においは大分気にならなくなります。
ただし、全てのハムスターがトイレをきちんと覚えるわけではありませんので、床材の濡れている箇所は毎日交換すると良いです。
また、翌日に残ってしまった餌は掃除して、水もこまめに取り替えましょう。
月に1〜2回ほどはケージを丸ごと掃除するようにしましょう。
【ハムスターのにおい対策②】床材と砂風呂
床材の工夫
床材は厚めに敷くと、ハムスターが潜って動き回り、体の汚れを落とすことができます。
ジャンガリアンなど小柄なハムスターであれば5~10cm、ゴールデンハムスターなどの大きなハムスターは10cm以上を目安に敷きます。
また、床材にはさまざまな種類がありますが、消臭効果のあるものを選ぶと良いでしょう。
砂風呂
砂浴びをすることで、毛についた汚れやにおいを取ることができます。
さらに、ノミやダニ対策にもなり、爪の伸びすぎ防止、ストレス解消などのメリットがあります。
ただし、砂風呂はトイレと勘違いされることがあります。ケージ内のレイアウトを工夫してみましょう。
砂風呂でおしっこをしてしまうと、体に雑菌がついてしまい逆に不衛生なので、その場合は撤去することをおすすめします。
砂風呂はハムスターにとって必須ではありませんが、ケージ内に余裕がある場合にはぜひ設置してあげると良いでしょう。
ハムスターにお風呂はNG!
いくらハムスターの体臭がにおうからといって、水やぬるま湯のお風呂に入れることは絶対にしてはいけません。
ハムスターにとって体が濡れることはストレスで、毛も乾きにくいです。体から水分が蒸発すると体温を奪ってしまうため危険です。
また、洗って体臭が完全に取れてしまうと、マーキングができずにストレスとなってしまいます。
ブラッシング
長毛のハムスターやうまく自分で毛づくろいができないハムスターは、ブラッシングで毛の汚れをとり、毛並みを整えてあげることができます。
ハムスター用のブラシか、人間用のやわらかいタイプの歯ブラシを使います。
頭からお尻まで毛並みに沿って、優しく撫でるようにブラッシングをします。
短毛のハムスターにはブラッシングの必要はないので、嫌がるようであれば無理に行うことはありません。
まとめ
ハムスターのにおいの原因は、主に尿と餌の食べ残しであることが分かりました。
体臭があまりにきつい場合は、炎症などの病気が潜んでいることがあるので、早めに獣医師に相談しましょう。
におい対策には、トイレをなるべく覚えてもらうことに加え、毎日の掃除と床材や砂風呂の工夫が大切です。ハムスターにとっても飼い主にとっても、清潔な環境を作るために参考にしてみてくださいね。