愛犬の睡眠は大丈夫?良質で適切な睡眠で健康になろう

2024.11.06
愛犬の睡眠は大丈夫?良質で適切な睡眠で健康になろう

愛犬の睡眠時間や熟睡度はどれくらいでしょうか。人にとって睡眠時間や睡眠の質は大切であり、睡眠の質をよくするために様々な寝具やグッズを試したことがある方も多いでしょう。

睡眠は人のみならず、犬にとっても健康と大きく関係しており、質の良い適切な睡眠時間が大切であることがわかっています。

今回は、犬の睡眠の適切な時間や重要性、良質な睡眠をとるための方法などについて紹介していきます。

この記事の目次

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年齢別にみる睡眠時間

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犬は人よりも平均の睡眠時間が長いですが、年齢によって適切な睡眠時間が異なります。

生後2~6ヵ月の子犬

生後2ヵ月以内の子犬は18~20時間ほど眠り、一日のほとんどを寝て過ごします。たくさん寝ることで成長ホルモンを分泌させ、大きくなります。生後3ヵ月以降になると少しずつ睡眠時間が減り、活動時間が増えていきます。

生後6ヶ月まででおおよそ一日に16~18時間眠ります。生後7か月以降は成犬に向けてさらに睡眠時間が減っていきますが、17時間程度は眠ることも珍しくありません。

1~6才の成犬

体力もつくことで睡眠時間が徐々に減り、9~14時間ほどを睡眠に当てるようになります。その分活動量が増え、日中の大半は活発に動き、夜間に眠るというサイクルが定着するようになります。

7才以上のシニア犬

シニア期に入ると、1日に16~20時間眠り、年齢が上がるにつれて睡眠時間がまた長くなっていきます。病気などが影響していることもありますが、加齢により疲れやすくなるため睡眠をしっかりとることで体力を回復させます。

サイズ別にみる睡眠時間

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体のサイズの違いによる必要な睡眠時間を見てみると、大型犬>小型犬>中型犬の順で睡眠時間が長くなります。もちろん犬種やその子の体力、普段の活動量によっても差はありますが、一般的な睡眠時間の目安は以下の通りです。

  • 小型犬:10~16時間
  • 中型犬:10~14時間
  • 大型犬:14~18時間

小型犬、中型犬のいわゆる愛玩犬は睡眠時間が長めになり、使役犬など活動量が多めの犬種では睡眠時間が短めになると言われています。大型犬は、消費するエネルギーが多いことや、体が重いことによる筋肉など身体への負担が多くなり、回復するために睡眠時間が長くなる傾向にあります。

睡眠サイクル

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人の睡眠でよく聞く「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」のサイクルは犬にもあるとされています。まずはレム睡眠とノンレム睡眠の違いを見ていきます。

  • レム睡眠:体は休んでいる状態ですが、脳は活発に動いており情報の整理や記憶への定着が行われています。足がピクピク動いたり、目が動く、夢を見やすいのもレム睡眠の特徴のひとつです。
  • ノンレム睡眠:脳と体の両方が休んでいる深い睡眠状態のことを指します。

このレム睡眠とノンレム睡眠を犬も交互に繰り返しますが、人が90~120分サイクルで繰り返すのに対し、犬は約45分のサイクルで繰り返されます。また、睡眠中の割合はレム睡眠が10~20%、残りがノンレム睡眠で構成されています。

睡眠の重要性

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犬にとっても睡眠は非常に重要な役割を果たしています。良質な睡眠は脳や心身をしっかり休めることができ、体力の回復、免疫力の維持向上、記憶の定着、ストレスからの回復などにも繋がります。

逆に良質な睡眠が十分に取れないと、気性が荒くなる、食欲不振、免疫力が低下し様々な病気になりやすいなど多くの弊害が出てきます。慢性的な睡眠不足が続くと、睡眠障害となり普段の活動時間に起きていられなくなることがあります。

ロシアで行われた断眠実験

19世紀にロシアの科学者によって犬の断眠実験が行われました。この実験では、犬に運動をさせ続け眠れないようにした結果、犬は約5日後に死んでしまいました。

この結果からも睡眠は命にも関わる重要なものであることが明らかにされました。

良質な睡眠のために大切なこと

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良質な睡眠を取るには、睡眠環境だけでなく起きている時の過ごし方がとても大切になります。

睡眠環境で抑えておきたいポイント

  • 気温・湿度:気温22~25度、湿度50~60%
  • 寝る場所:人の行き来が少なく落ち着いていて比較的静かなところ、夏場は直射日光やエアコンの風が直接当たらないところ
  • 寝床:愛犬が好む素材のベッドやマット

良質な睡眠のための活動時間のポイント

  • エネルギー消費をしっかりと行い、充足感や良い疲れを得る
  • 普段から様々な物音に慣れておく
  • ハウスで眠る場合は、愛犬にとってハウスを安心して落ち着ける場所にしておく
  • ポジティブな経験を多くする
    ある研究では、ポジティブな経験とネガティブな経験をした時では、ネガティブな経験をした時の方が睡眠時間が短くなり、睡眠の質が下がることがわかっています

まとめ

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犬にとっても人と同様に睡眠時間や睡眠の質が心身に影響を与え、非常に大切であることがわかりましたね。

また、良質な睡眠のためには活動時間の過ごし方も考えなければいけません。散歩に行き、ご飯を食べてあとは寝るだけという過ごし方では愛犬の睡眠の質、日々の満足度は決して高いとは言えないかもしれません。愛犬の体力に合わせた消費と良質なお肉を含んだごはん、そして良質な睡眠を取ることが愛犬の心身の健康に繋がります。

改めて、愛犬の睡眠の質、日中の過ごし方について改善できる点はないか考えてみてはいかがでしょうか。

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