【東京・江東】猫専門のトリミングサロン&ホテル「POCO.」さんにインタビュー

2024.11.11
【東京・江東】猫専門のトリミングサロン&ホテル「POCO.」さんにインタビュー

ペットのトリミングサロンやペットホテルの数は増えてきていますが、猫の飼い主さんにとってはまだ不安な点も多いのではないでしょうか。

犬と猫は異なる生き物であり、それぞれの習性に合った接し方が求められます。しかし、実際には犬と猫が同じように扱われるケースも少なくありません。

今回は、私たち「シェリー」が提供する予約システム「シェリービジネスポータル」をご利用いただいている、東京都江東区の猫専門トリミングサロン&ホテル「POCO.(ポコドット)」のオーナーである吉川さんにお話を伺いました。

この記事の目次

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トリミングサロン&ホテル「POCO.」とは

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吉川さんはもともと犬のトリミングサロンで勤務していました。しかし、駐車場で保護した猫をきっかけに猫の魅力に強く惹かれ、猫のためのお店を持ちたいと思うようになりました。

猫を犬と同じように扱ってはいけないことに気づき、猫についてもっと学びたいと考えた吉川さんは、キャットグルーマー協会で︎猫の生態やハンドリング技術、グルーミング技術を学び、キャットグルーマーライセンスA級を取得しました。

そして、2024年1月に、念願の猫専門のトリミング、一時預かり、ホテルのサービスを提供する「POCO.」をオープンしました。吉川さんのこだわりが詰まったこのお店は、飼い主さんにとってかけがえのない存在となっています。

こだわりのサロン

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吉川さんは、店舗をオープンするにあたり、たくさんのこだわりをもって現在の形の店舗を作り上げました。

自由に動ける広い部屋

店舗内には、猫が窮屈な思いをしないよう、コンセプトの異なる大きな部屋が3室あります。狭いケージとは異なり、長時間滞在しても退屈せず、運動不足になる心配もありません。複数の部屋を繋げて利用することもできるため、多頭飼いの飼い主さんも安心です。

また、各部屋でキャットウォークの高さを変えており、子猫からシニアまで年齢に関係なく、さらにマンチカンなど短足の猫でも無理なく遊べる設計になっています。

メインの3部屋の他に3部屋あり、うち2部屋は窓がなく、環境の変化に敏感な猫の性格に合わせて広さや窓の有無を選べるところもポイントです。

猫同士の接触はない

トリミングサロンでは、他の猫との接触を避け、完全な入れ替え制を採用しています。他のサロンでは、同じスペースで複数の猫が同時に施術されたり、他の猫が施術される様子を見ながら待機させられることも少なくありません。

しかし、POCO.では、1日に2~3枠のみの予約に限定し、他の猫との接触を完全に排除しています。これにより、他の猫が苦手な猫のストレスを軽減し安心して施術を受けてもらうことができます。

さらに、猫が帰った後は備品や部屋全体を消毒しており、衛生面でも安全かつ安心です。

年齢制限を設けない

POCO.では、子猫からシニア猫まで受け入れ可能で、年齢制限を設けていません。持病がある猫や術後でカラーを外せない猫、病気や怪我の治療中の猫、水が苦手な場合には、洗い流さないシャンプーを使ったコースも提案しており、柔軟に対応しています。

大きな窓のある1階に店舗を構える

物件を探す際、絶対に譲れなかったのが、1階に店舗を構えること大きな窓があることだったそうです。

女性のお客様が多く、2階以上だと重いキャリーケースを持ったまま階段を上がる必要が出てくるかもしれません。また、多頭飼育している方も少なくないため、来店のハードルを下げる目的で1階にこだわりました。

また、外の景色を眺める事は猫にとって良い刺激になります。窓から入ってくる心地良い日差しを浴びながら日向ぼっこをしたり、”ニャルソック”をしてまったり過ごしてほしいという想いから、大きな窓のある1階店舗にこだわりました。

電動のシャッターを導入

手動のシャッターを閉める際、大きな「ガラガラ」という音がどうしても鳴ってしまいます。どんなに静かに閉めようとしても、最後に「ガシャン」という音がして、ホテルに泊まっている猫を驚かせてしまうでしょう。

そのため、電動シャッターを導入して静音化に成功しました。どんなに小さなことでも、猫が安心して過ごせる方法を常に追求しています。

犬と猫は扱い方がまったく違う

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犬は人間の言うことを聞きますが、猫は言うことを聞きません。噛む、猫パンチ、引っ掻く、蹴る、逃げる、飛び降りるなど、ハンドリング技術が非常に重要です。いったん逃げた猫を捕まえるのは容易なことではありませんし、一度怒らせたら機嫌は戻りません。

そして、猫の皮脂は犬とは全然違い非常に落としづらく、使うグルーミング剤の選択や回数も犬のグルーミング方法を勉強しただけではお客様が納得する仕上がりにはできないため、猫には猫に合った対応が必要です。

例えば、音に敏感な猫にとって、ドライヤーはストレスの原因になりますが、猫専用のドライヤーは静音仕様で、安心して使うことができます。また、直接シャワーを浴びるのが苦手な猫には、桶にお湯をため、驚かせないようにするなど、性格に合わせた丁寧な対応が求められます。POCO.では、猫に安心してシャンプードライを受けていただけるよう、出来るだけストレスにならないよう配慮した環境を整えています。

さらに、バリカンやクリームなどの備品も猫専用のものを揃え、猫専門のサロンだからこそできるきめ細かな対応を徹底しています。

印象的なエピソード

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POCO.をオープンしてから印象に残ったエピソードについて伺いました。

今までは、動物病院で麻酔をかけて定期的に毛玉取りやシャンプーをしていた猫が、年齢と持病により麻酔をかけられなくなってしまいました。
犬を専門とするサロンに連絡したものの、どこも断られて困っていたところ、猫専門の当店を見つけてご来店いただきました。毛玉取りやシャンプー、ドライングと何のトラブルもなく仕上げていくことができ、飼い主様に喜んでいただけたことが嬉しかったです。

また、オープンしてまだ1年経っていませんが、「猫をどんどん好きになる」と笑顔で語っていただきました。

猫だけでなく飼い主さんも幸せになってほしい

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愛猫たちの写真や動画で飼い主さんもうれしい

POCO.では、施術中にたくさんの写真や動画を撮影し、飼い主さんに送っています。普段見られない愛猫の表情や、施術中の様子を確認できるため、飼い主さんは安心感を得られます。

また、店内の一角にフォトブースを設け、季節に合わせた写真撮影ができることも飼い主さんに好評です。お店に訪れた際、「かわいい!」と喜んでもらえるような、ハッピーな空間作りを目指しているそうです。

ある程度の融通がきく

個人店ならではの強みとして、細かい要望にも柔軟に応えられることを挙げています。例えば、「子猫なので1日3回ご飯をあげて欲しい」「お水を飲まないので、ウェットフードにぬるま湯を混ぜて与えてほしい」など、ちょっとしたリクエストにも可能な限り柔軟に対応してくれます。

飼い主さんが安心して預けられるように、大手の店舗では難しいことであっても、なるべく自宅に近いお世話を提供できるよう努めています。

子猫のうちからお手入れをしてほしい

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猫は本来、皮脂が強く外で生活するのに適した動物ですが、現在の飼育下の猫は室内飼いでそのほとんどが一年中換毛しています。抜け毛はセルフグルーミングで舐め取って吐き、吐けない場合には胃の中で大きな毛玉を作ってしまうため手術が必要になります。

そのため、現在では猫もシャンプーをするのが当たり前になってきており、小さい頃からのお手入れが重要です。

POCO.では、子猫用のシャンプーを成猫用よりもお得な価格に設定しています。これは、「シャンプーがストレスにならないように、小さい頃からケアに慣れてほしい」という吉川さんの思いが込められています。

最後に

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POCO.は、猫にとって何が最善かを第一に考え、それを実践している素敵なサロンです。

吉川さんは保護した猫との出会いがなければ今の自分の人生はないと断言していました。吉川さんが猫や飼い主さんたちを幸せにしていくのは、かつて救った一匹の猫に導かれた運命なのかもしれません。

これからも進化し続ける吉川さんとPOCO.の活躍に、ますます注目していきたいと思います。

猫専門トリミングサロン&ホテル POCO.
住所:〒135-0011 東京都江東区扇橋2丁目4−1 ルイハイム第二 1階
HP:https://poco-cat.com/
Instagram:https://www.instagram.com/poco.catssalon/

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