モルモットが元気に過ごすためにも、しっかり食生活を整えてあげましょう。モルモットは草食動物なので主食は牧草です。
ただし、モルモットは体内でビタミンCを生成できないため、ビタミンC配合のモルモット専用フードも与えましょう。さらに、コミュニケーションなどのためには、野菜や果物なども必要です。
この記事では、モルモットの食性やフード選びで大切なポイント、与え方を解説します。
この記事の目次
モルモットの食性

モルモットは草食動物です。自然界では植物の葉や茎、根、種子、果物などを食べます。また、自分自身の糞を食べる「食糞」をする点も特徴です。
モルモットは難消化性の植物の繊維質成分を食べて盲腸で発酵させます。さらに、その盲腸便を食べることで、ビタミンBなどの栄養素を摂取しています。
そのため、繊維質の摂取はモルモットにとって大変重要なのです。
また、モルモットはビタミンCを体内で生成できないため、フードなどで補う必要があります。
モルモットの主食は牧草

草食動物であるため、主食は牧草です。繊維質はモルモットにとって重要な栄養素なので、牧草をメインに与えましょう。
硬い牧草を食べることは、モルモットの伸び続ける歯を削る効果も期待できます。
牧草の選びのポイント
流通している牧草には、生タイプと乾燥タイプがあります。さらに、いくつかの種類があり、収穫時期によっても栄養や硬さが異なります。
ここでは、モルモットに適した牧草選びのポイントを解説します。
牧草のタイプ
牧草は生タイプと乾燥タイプが販売されています。
生タイプ
生の牧草はビタミンAが豊富な点が特徴ですが、フレッシュなうちに給餌する必要があります。
乾燥タイプ
乾燥牧草は収穫した牧草を天日干しなどで乾燥させたものです。多く流通しているため、ホームセンターやドラッグストアなどでも購入できます。
乾燥によってビタミンAの含有量は減ってしまいますが、管理が簡単でおすすめです。
「ヘイキューブ」といって、天日干しした牧草を1辺5センチ程度の直方体(キューブ状)に圧縮したタイプもあります。
牧草の種類
牧草には、主にマメ科とイネ科の2種類があります。
マメ科「アルファルファ」
マメ科の牧草はアルファルファです。アルファルファはビタミンAやカルシウム、タンパク質などの栄養素が豊富なので、成長期や授乳期のモルモットに適しています。嗜好性が高い点も特徴です。
ただし、食べ過ぎるとお腹にガスがたまり膨れる病気「鼓腸症」を招くリスクがあるため、与えすぎには十分注意しましょう。また、カロリーが高いため大人のモルモットには適していません。
イネ科「チモシー」「オーチャードグラス」「イタリアングラス」など
イネ科の牧草は繊維質が多い点が特徴です。繊維質は、消化管に毛がたまるなどのトラブルを予防する効果が期待できます。
さらに、歯ごたえがある硬めの牧草はモルモットの歯を削るのに役立つ点もメリットなので、たっぷり与えましょう。床敷としても使えます。
ヘイキューブ
アルファルファやチモシーなど、天日干しした牧草をキューブ状に固めたエサです。ホコリが飛び散りにくく、ストレス解消や歯を削るなどのメリットがあります。
牧草の収穫時期による違い
牧草の収穫期は年に3回あり、「一番刈り」「二番刈り」「三番刈り」と呼ばれます。それぞれ形状や栄養価が異なります。
一番刈り
一番刈りは「一番草」とも呼ばれ、その地域でその年の最も早い時期に収穫される牧草です。例えば、北海道の場合は6月中旬ごろとされています。
硬めで歯ごたえがあり、タンパク質やミネラルなどの栄養も繊維質も豊富なので、主食におすすめです。
二番刈り
一番刈りのあとに成長した牧草です。栄養価や繊維質は一番刈りより劣り、やや柔らかいのが特徴です。モルモットによっては、一番刈りよりもよく食べる場合があります。
三番刈り
二番刈りのあとに成長した牧草で、多くは秋に収穫されます。柔らかく、栄養はやや低めです。色も茶色っぽくなっています。
主食にするには不十分なので、手に入れた場合は敷材にするとよいでしょう。ただし、モルモットが好んで食べるようなら、一番刈りなどを混ぜ合わせて与えます。
牧草の与え方
マメ科の牧草は、成長期のモルモットや出産・授乳期のモルモットに限定して与えましょう。
イネ科の牧草は常に食べられる状態にしておくことが基本です。好きなだけ食べさせてかまいません。ケージに取り付けたり、置いたりできる牧草ラックを使うと便利です。
牧草ラックはモルモットがかじっても安全な木製タイプがおすすめです。
モルモットには専用フードも与える

モルモットは牧草が主食ですが、専用のフードも食べさせましょう。モルモットは体内でビタミンCを生成できないため、フードから摂取する必要があります。
フード選びのポイント
モルモットフード選びのポイントは、次の4つです。
- 安定化したビタミンC配合
- 酸化防止対策がされたフード
- 繊維質が多く含まれる
- ソフトタイプかハードタイプか
安定化したビタミンC配合
まずは、ビタミンC配合のモルモットフードを選びましょう。ただし、ビタミンCは光や熱などで劣化しやすいので、安定化したビタミンC配合のフードを選びます。
酸化防止対策がされたフード
光を通さないアルミパッケージの商品はおすすめです。さらに、酸化防止のためにも密閉できるチャック付きや、小分けタイプのものを選ぶとよいでしょう。
繊維質が多く含まれる
モルモットにとって、繊維質は大切な栄養素です。繊維質を多く含むフードを選びましょう。
ソフトタイプかハードタイプか
フードには、ソフトタイプとハードタイプがあります。
モルモットの好みにもよりますが、ソフトタイプは高齢のモルモットや歯にトラブルを抱えた子に向いています。歯の状態については、必ずかかりつけの獣医師に診察してもらいましょう。
ハードタイプは歯を削る効果も期待できます。若い個体にはハードタイプがおすすめです。
フードの与え方
いつでもフードを食べられるように、容器に入れておきます。モルモットは夕方以降活発になるので、夜は切らさないようにしてあげましょう。
また、モルモットはなぜか容器に入って食べることが多いので、エサ入れは重みのある陶器製のものがおすすめです。
モルモットへの野菜・果物の与え方

フレッシュな野菜や果物をモルモットに与えることは、飼い主さんとモルモットのコミュニケーションにも役立ちます。
筆者のモルモットは、冷蔵庫の野菜室を開ける音がすると「何かもらえる」と覚えてプイプイ鳴いて喜んでいました。
ただし、果物の食べ過ぎは肥満などを招くこともあるので、ごく少量にとどめましょう。また、下痢予防のためにも、冷蔵庫で冷やしたものは常温に戻し、さらに水気を拭き取ってから与えてください。
与えてよい野菜や果物
- 野菜:小松菜、キャベツ、ニンジン、トウモロコシのひげ など
- 果物:リンゴ、ミカン、パイナップル、イチゴ など
市販の乾燥野菜を与える方法もあります。
与えてはいけない野菜や果物
タマネギ、ニンニク、ニラ、ジャガイモの皮や芽、アボカド、ブドウ など
タマネギなどのネギ類やニンニク、ニラなどは絶対に与えないでください。ジャガイモの皮や芽も中毒の原因になるのでNGです。
アボカドに含まれる「ペルシン」は、人以外の動物に悪影響を与えるといわれています。また、ブドウは犬や猫で中毒が報告されているので、念のため与えない方が安心です。
まとめ

モルモットの健康維持のためにも、食生活をしっかり整えてあげましょう。
モルモットは草食動物なので、主食は牧草です。成長期や授乳期にはアルファルファを、それ以降はイネ科のチモシーなどの牧草を与えましょう。
さらに、ビタミンC摂取のためにモルモット用フードを与えることも大切です。安定化したビタミンC配合で、繊維質が豊富なフードを選んでください。酸化防止対策がされているパッケージのフードを選ぶと安心です。
新鮮な野菜や果物は、モルモットとのコミュニケーションにも役立ちます。ただし、食べ過ぎ予防のためにも、ときどきにとどめてくださいね。

















































