デグーをなつかせたい、もっと仲良くなりたいと思う飼い主さんは多いでしょう。デグーは頭がよく、比較的人馴れしやすい動物です。
しかし、すべてのデグーがなついてくれるとは限らず、警戒心が強い個体もいます。少しずつでも仲良くなれる方法があれば、一緒にいる時間が楽しくなりますよね。
そこで今回は、デグーをなつかせる方法や注意点を解説します。これからデグーを飼う人も参考にしてください。大切なのは無理強いしないことと焦らないことです。
この記事の目次
デグーがなつくとどうなる?

「なつく」というと「飼い主さんにべったり」を想像するかもしれません。しかし、べったりしない状態でも、実はなついているケースもあります。
デグーがなついた状態とは
次のような状態は、なついているといえるでしょう。
- 人がケージに近づいても隠れない
- 手からエサを食べる
- 手のひらの上にのってエサを食べる
- 名前を呼ぶと反応する(顔を上げる、近寄ってくる)
- 撫でることができる
- 手でデグーを包むことができる
- デグーが撫でるように要求してくる
- 「お手」のような芸をする
- 肩に乗ってくる
そもそもなついていなければ、人の姿を見れば身を隠しますし、手からエサを食べることもありません。
「名前を呼ぶと反応する」だけでは物足りないという人もいるでしょう。しかし、理想のなつき方でなかったとしても、デグーの個性だと理解し受け入れることが大切です。
デグーをなつかせるメリット
デグーをなつかせるメリットは、単に飼い主さんと仲良くなることだけではありません。
人馴れしていると、動物病院での診察などでストレスを減らせる可能性があります。
人に触られることに慣れているデグーなら、獣医師も診察しやすいでしょう。すると病気などの早期発見、早期治療につながります。
さらに、飼い主さんが旅行や出張などに出かける際に友人やペットシッターに頼んでも、怖がったり緊張したりといったことが少なくなる点もメリットです。
単頭飼いと多頭飼いどっちがなつく?

傾向としては、単頭飼いがなつきやすいようです。なつく確率をあげたいなら単頭飼い、デグーらしさを観察したいなら多頭飼いがいいといえます。
あくまでも傾向なので、ライフスタイルなどを考慮して決めましょう。
単頭飼いの方が馴れる確率が高い
デグーは群れで生活する動物なので、1匹で飼育すると飼い主さんを「仲間」だと認識するようです。そのため人馴れする確率も高いといえるでしょう。
ただし、デグーは群れで生活しているときは、仲間とこまめにコミュニケーションを取っています。そのため、独りぼっちではデグーは寂しさを感じ、ストレスもたまってしまいます。1匹の時間が長くならないように配慮することが必要です。
「忙しくてゆっくりかまっていられないけれど、なつかせたい」は両立しないと認識しておくべきでしょう。
多頭飼いでもなつかせることは可能
多頭飼いは、デグーにとって理想的な環境です。群れで生活する本来のデグーの様子が観察できるのも、多頭飼いのメリットといえるでしょう。
しかし、多頭飼いだとデグーだけの世界ができあがってしまい、飼い主さんは「蚊帳の外」という状況にもなりやすいと考えられます。
その一方で、飼い主さんを群れの仲間と捉える個体もいるようです。さらに、他の子が飼い主さんと楽しそうに遊び、おいしいものをもらっているのを見ると、真似する個体がでてくることも期待できます。
ただし、オス同士では縄張り争いでケンカが生じやすく、オスメスでは繁殖してしまいます。そのため、多頭飼いを検討する場合は相性を十分に見極めたうえで、メス同士の組み合わせが比較的安心とされています。
デグーをなつかせる方法

デグーをなつかせる際は段階を踏んでいくことが大切です。焦らずに少しずつ始めていきましょう。
お迎え直後は環境に慣れることを優先する
ペットショップなどからデグーを迎え入れた際は、まずは家の環境に慣れさせるのを優先し、落ち着くまでそっとしておきましょう。頻繁にのぞいたり、触ったりするのはNGです。
お迎え直後のタイミングで大騒ぎすると、警戒されるだけでなく人間を怖がる恐れもあります。デグーが隠れられる巣箱などを設置しておくのもおすすめです。
お迎えしてから慌てないように、ケージ内の環境はあらかじめしっかり整えておきます。
飼い主さんが安全な存在だと認識してもらう
ケージの中の環境になれたら、「飼い主さんやその家族が安全だ」と認識してもらいましょう。突然大声を出したり、音を立てたりして驚かさないようにします。
その一方で、昼寝をしたり本を読んだりなど、あえてケージのそばで静かに過ごす時間を増やします。すると「飼い主さんは怖い存在ではない」とだんだんわかってくれるようになるはずです。
お世話の際は名前を呼びながら作業すると、だんだん反応するようになってきます。
指からフードを与える
警戒心がなくなってきたら、名前を呼びながら指でフードをつまんで与えてみましょう。繰り返すうちに、名前を呼ばれたり飼い主さんが近づいてきたりすると、おいしいものがもらえると認識できるはずです。
空腹時を狙ってとっておきのおやつなどを用意しておくと、成功率が高まります。おやつは野菜や小動物用として販売されている乾燥野菜などがおすすめです。
成功すると何度も与えたくなりますが、デグーは糖分の代謝が苦手なため、糖分の多い食べ物の与えすぎは糖尿病や白内障を招く恐れがあります。
手のひらで食べられるように誘導する
指からフードを食べるようになったら、今度は手のひらにフードを乗せてデグーを呼びます。やさしく声をかけながら誘導してください。すると、デグーが手のひらに乗って食べてくれるようになってきます。
このとき、そっと指で首周辺などをなでてみましょう。デグーが気持ちよさそうにしていれば成功です。
触られるのに慣れてきたら
デグーが触られてもいやがらないようになれば、かなりなついたといえます。名前を呼ぶとはっきりと反応する子や「なでて」と甘えてくる子もいるでしょう。この段階まできたら、ほぼなついた状態です。
さらに仲良くなるために、ちょっとずつ芸も覚えさせてみましょう。たとえば「指や手を差し出して、デグーが前足で触ったらフードを与える」と繰り返すと「お手をするデグー」になります。
デグーの負担にならない程度に、少しずつやってみてくださいね。
デグーをなつかせるときの注意点

デグーをなつかせる際にまず注意したいのは、無理強いしないこと。そして、なつかない子もいれば、なつくまでに時間がかかる子もいると理解することも大切です。
焦らずゆっくり距離を縮める
早く仲良くなりたいと、焦らないことが大切です。例えば、いきなりつかんで抱っこなどは、警戒されてしまいます。
特に上からギュッとつかむのは、天敵に捕食される側のデグーにとって恐怖を覚える行動です。捕まえる必要がある際は、下から手を差し出すようにしながら包み込むようにしてつかみます。
また、しつこく触り続けないことも大切です。デグーはいやなことをされると、歯をカチカチと鳴らしたり、キーキー鳴いたりします。
いやがっている素振りを見せたら、手を離しましょう。サインを無視して触り続けていると、かみついてくることもあります。
人に馴れない子もいると理解する
心に留めておきたいのが、デグーが必ずなつくとは言い切れないことです。一般的にデグーは「ベタ馴れする」「人馴れしやすい」といわれますが、デグーにも個性があります。
人に馴れないからダメなのではなく、「そういう性格だ」と理解してあげましょう。
デグーは賢いので、飼い主さんの機嫌の良し悪しもある程度はわかります。「なんで馴れてくれないのだろう」とイライラすれば、声の調子などで伝わってしまうのです。
だからこそ、なつき方にとらわれすぎず、穏やかに明るく過ごしていれば、心を開いてくれる可能性が高くなります。
馴れるのに時間がかかる子もいる
馴れるとしても、時間がかかる子もいることを認識しておきましょう。1週間程度でもなつく子もいれば、半年くらいかかる子もいます。
なかなかなつかないからといって焦ったりイライラしたりしないようにしましょう。「この子はゆっくりなんだ」と理解すれば飼い主さんのストレスも減ります。
デグーをなつかせるためにすることまとめ

デグーは、「人によくなつく」といわれています。人に馴れておくと、動物病院の診察などでストレスを覚えにくい点がメリットです。
どちらかというと、単頭飼いの方がなつきやすいといわれていますが、多頭飼いでもなつく子はいます。飼い主さんのライフスタイルで選ぶといいでしょう。
お迎えをしたときは環境に慣れさせるのを優先し、飼い主さんが安全だと認識してもらうことが大切です。その後は名前を呼びながらおやつを与えて、少しずつ距離を縮めていきます。
ただし、デグーにも個性があるので、なつかない子やなつくのに時間がかかる子もいると理解しておくことも大切です。








































