自分の気持ちを話すことができない猫たち。実は、日々の生活のなかでストレスを感じているかもしれません。
本当は猫ちゃんが「助けて!」のサインを出しているのに、気がついてあげられていないとしたら、怖いですよね。
ここでは、猫がストレスを感じているときに出すサインをまとめています。ぜひ、愛猫がこのような行動をしていないか、確認してみてください。
この記事の目次
ストレスの症状
猫はストレスを感じると、行動が変わったり、性格や体調が変化します。その変化にいち早く気がついてあげられるかが重要、と言えるでしょう。
また、それぞれの猫によっても、何が変化するかが異なります。普段の生活を思い出しながら各項目を点検してみましょう。
おもちゃで遊ばなくなる
突然、今まで遊んでいた大好きなおもちゃに興味を示さなくなることがあります。これは、猫におけるストレスの初期症状の1つです。
私たち人間も、考え事やストレスがあると、今まで好きだったものに手がつかなくなることがあります。それと同様に、猫も好きだったおもちゃで遊ばなくなることがあります。
グルーミング(毛づくろい)が減った
猫は生きているうちの3分1をグルーミングに当てていると言われています。猫にとって、グルーミングは体を清潔に保ち、リラックス効果をもたらします。
猫にとって重要なグルーミングをしなくなるというのは、精神になんらかの変化があったと考えても良いでしょう。
グルーミングの時間が増えた
こちらは逆に、グルーミングが過剰である場合です。猫は、緊張やストレスからグルーミングの時間が増え、舐め続けてしまうことがあります。
同じ箇所を何度もグルーミングし続けてしまうと、そこだけ毛が抜けてしまい、結果的に炎症を起こしてしまうことにつながります。
部屋の隅などに隠れる
猫が見えない場所に隠れるようになるということは、人から避けていて、人と接したくないことを意味する場合があります。
もしかしたら、人と接するということにおいて、何かストレス原因があるのかもしれません。
トイレが定位置で出来なくなる
粗相をしてしまうことも、ストレスの初期症状と言われています。トイレ以外で排泄をする、部屋の至るところでトイレをするようになったなど、一見するとストレスからくる行動とは思えないですよね。
そのため、「なんでうまくできないの?」と猫に対して怒ってしまうことも。ストレスに気がついてあげられないどころか、むしろさらにストレスを与えてしまいかねません。
食欲がない・増えた
今まできちんと食事を取っていた猫が、急に食欲をなくした場合も、ストレスが考えられます。また逆に、今まで以上に食欲が旺盛になった場合にも、ストレスによる過食が考えられます。
日常的に猫がどれぐらいのごはんを食べるのかを、意識しておく必要があります。その上で、些細な変化に気がつくことが大切です。
他にもこんなストレス行動がある
さらにストレスが進行してしまうと、様々な変化が起こります。より気がつきにくいサインたちですので、些細な変化に気がついてあげられるようにしましょう。
突然真逆の行動をとる
こちらは、「転移行動」と呼ばれるもので、ストレスを感じた時に心を落ち着かせるために行う行動です。
猫は、失敗した時や嫌な事があった時に、あくびやグルーミングといった行動を取ることがあります。おもちゃで遊んでいたのに突然やめてしまったなどが例としてあげられるでしょう。
「飽きてしまったのかな?」と思いがちですが、心を鎮めるために取った行動の可能性があります。
また、この猫の転移行動は、人間で例えるなら「頭をかく」などがあげられます。頭をかく癖がある人は、心理状況として「ストレスを感じている」と分析できるそうです。
同じ行動をずっと続ける
こちらは、「常同行動」と言われており、同じ行動をずっと続けてしまう場合に使われます。例えば、同じ場所をずっとグルーミングし続け、地肌が見えるぐらいまで毛をむしってしまうなどがあげられます。
この常同行動はストレスが原因とされています。しかし適切な判断を素早くするのは、少し難しいかもしれません。
例えばグルーミングの常同行動の場合、それがストレスからくるものなのか、アレルギーからくるものなのかが分かりにくいのです。そのような場合には、すぐに獣医さんにみてもらうようにしましょう。
何もない場所に反応する
何もないのに、突然猫が飛びついたり攻撃をしようとしたりする事があります。これは、「真空行動」と呼ばれます。
夜中に運動会をするのも、この真空行動に当てはまります。運動不足や、日中のストレスなどが原因です。
八つ当たりをする
こちらは「転嫁行動」と呼ばれる、比較的大きなストレスを感じた場合に取る行動です。
その瞬間のストレスだけでなく、日々のストレス蓄積でも起こります。愛猫が突然噛み付いてきたり、他の猫を攻撃していたら、注意したほうがいいでしょう。
猫の心の健康を守ろう!
日々のストレスの中には、衛生面や他の猫ちゃんとの関係、生活環境などからもストレスを受けることがあります。放っておくと、そこから様々な病気を引き起こしてしまうので注意が必要です。
日々猫ちゃんの変化に敏感になって、ずっと健康でいてもらえるように心がけましょう!