人の手によって世界中に広まり、その土地で計画的な繁殖が行われたりする中で、変化を繰り返してきた歴史を持つ猫たち。現在では膨大な数の種類があり、その体型や容姿などは様々です。
壮大な歴史を感じずにはいられない、猫のボディータイプ6種類を紹介していこうと思います。
この記事の目次
猫は6種類に分けられる?
例外はありますが、まず生まれた地域によって、大きく2つに分けることができます。
【南国】にみられる猫は、暑さに耐えられるようにスリムな体型で短毛の猫が多いです。対して【北国】にみられる猫は、寒さに耐えるために、大きくたくましい体型で長毛になったと言われています。
そこからボディータイプは細かく以下の6つに分けられました。
- オリエンタルタイプ
- フォーリンタイプ
- セミフォーリンタイプ
- コビータイプ
- セミコビータイプ
- ロング&サブスタンシャルタイプ
それでは、それぞれのボディタイプの特徴とその代表的な猫を紹介していこうと思います!
ほっそりした体型「オリエンタルタイプ」
手足は長く、足先は小さめ、しっぽは細長く鞭のようにしなやかなのは、このタイプです。全体的にほっそりとした四肢と胴体を持っていて、6種類の中で一番スリムな体型をしています。顎は小さく、頭が逆三角形をしているのが特徴的で、大きな耳を持っています。
*代表的な猫種*
- シャム
- バリニーズ
- オリエンタルショートヘア
- コーニッシュレックス
スレンダーな体型「フォーリンタイプ」
オリエンタルほど細くなく、コビーほど丸くないものの、少し丸みを帯びた体型です。筋肉質でスレンダーなボディをしているのが特徴ですが、その割に手足が長くてスタイルが良いのが特徴です。
暑い気候に適応するための体型で、暖かい地方によく見られるタイプです。南方タイプとも呼ばれています。
顔はくさび形で、大きな耳とアーモンド型の目を持っています。
*代表的な猫種*
- アビシニアン
- ロシアンブルー
- ジャパニーズボブテイル
- ソマリ
中間的な体型「セミフォーリンタイプ」
このタイプは、コビータイプとオリエンタルタイプのちょうど中間のボディをしています。フォーリンタイプよりも足が短く、やや小さめの細身体型ですが、実は筋肉が発達していて肉付きがよく、フォーリンタイプよりもずっしりと重みのある体型をしています。
顔は、丸みのある逆三角形型の形をしています。
*代表的な猫種*
- オシキャット
- デボンレックス
- トンキニーズ
- エジプシャンマウ
- スフィンクス
- アメリカンカール
- マンチカン
がっしり体型「コビータイプ」
四肢や胴体の骨格は短めで太いのが特徴的で、全体的に筋肉質でどっしりとした体型をしています。尻尾は短いタイプが多く、いわゆるずんぐりむっくりな体型といえます。手先が丸くて大きいのも特徴的です。
顔は丸みを帯びており、耳は小さめで、両耳の間隔が離れています。
*代表的な猫種*
- ヒマラヤン
- エキゾチックショートヘア
- マンクス
- ペルシャ
- バーミーズ
しっかり体型「セミコビータイプ」
全体的にコビーに近いですが、コビーより四肢や胴体、尻尾がやや長いのが特徴です。コビーほど重心が低くはありません。前足と後足は丸みがありますが、コビーよりは小さめです。
顔の骨格は、しっかりとしており、少し筋肉質と言えます。丸くて大きな目と、しっかりとしたあごが特徴的です。
*代表的な猫種*
- アメリカンショートヘア
- ブリティッシュショートヘア
- スコティッシュフォールド
- シンガプーラ
「ロング&サブスタンシャルタイプ」
他の5タイプいずれにも当てはまらないのが、ロング&サブスタンシャルタイプです。他のタイプと比べて、胴体が長めとなっています。
骨太で筋肉質のがっしり体型で、とても大柄であることが多いとされています。体重は、なんと10kgを超えることもあるそうです。北国の寒さの厳しい地方で生き抜いてきた猫種に多いと言われています。
首元にライオンの襟のような飾り毛がついており、胴から頭にかけてその境目が曖昧なのが特徴的です。
*代表的な猫種*
- メインクーン
- ノルウェージャンフォレストキャット
- サイベリアン
- バーマン
- ラグドール
まとめ
10000年近い年月をかけて世界中に広まり、その土地に適応するために模様・毛・骨格などを変えながら生きてきた歴史があります。
今では非常にたくさんの種類があり、その体格も多種多様です。進化の過程で環境に適した体型になっていったのかと思うと、猫の容姿に対する見方が変わってくるかもしれません。
ペットショップなど、その場の出会いで決める方も多いと思います。好みの身体的特徴や性格的特徴から、パートナとなる猫を選んでみるのも、賢い方法かもしれませんね!