ペットを手放そうかなと考える理由の1つに、「赤ちゃんが生まれるから一緒に飼えない」という不安要素があるそうです。また、「ペットを飼っているのだけれど、赤ちゃんにとって悪影響にならないかしら」「子供がいるのだけれど、ペットを飼っても大丈夫かな」と考えている人もいるのではないでしょうか。
確かに、子供を育てながらペットの世話もするのは大変なことではあります。ですが、子供のいる家庭だからこそ飼った方がいい理由はたくさんあります。今回は7つの理由を題材にして、考えていきます。
この記事の目次
母親自身にとって良いこと
1、癒しをくれる
育児は本当に大変なことです。やることも多く、またうまくいかない時も多いのではないでしょうか。そんなイライラの状態の時に、癒しを与えてくれるのはペットです。「ペットには癒し効果がある」というのは使い古された台詞しれませんが、この「ペットの癒し効果」については、いくつも論文が発表されています。ペットと触れ合うことで出る幸せホルモン「オキシトシン」によって、心を落ち着けることができます。
子供にとって良いこと
2、非言語下でのコミュニケーションを覚える
ペットは言葉を話せません。そういった中で「一体今どういう気持ちなんだろう?」「これをしたら嫌なのかな?嬉しいのかな?」と考えるようになります。よく「ペットを飼うと思いやりの心が育つ」といいますよね。兄弟との触れ合いから学ぶのとも違う、非言語のコミュニケーションを覚えることができます。
3、免疫力が上がる
「清潔さとアレルギー患者の増加には関係性がある」と言われているのは知っていますか?特に幼い頃に清潔過ぎる場所にいることは、その後のアレルギー発症と深く関係があるそうです。また、アレルギーに強い子に育つ方法として、「動物のフンなどに含まれるエンドトキシンという物質がある場所で育てると良い」という結果があります。これが、「農家や田舎の子供はアレルギー持ちが少ない」と言われる所以ですね。
「赤ちゃんのそばにペットがいるなんて、衛生面が不安!」という方もいるかもしれませんが、きちんとお手入れや掃除をすれば問題ありません。万一、アレルギーが疑われる症状が発症した場合は、すぐに病院へ行き検査してもらいましょう。その場合は、無理に一緒にいることは危険です。
4、運動能力が上がる
ペットがいると、子供は一緒に遊ぶようになります。散歩に出かけたりするのはもちろんのこと、小さい頃から運動に親しめるようになります。その結果、子供の運動能力の向上に繋がります。
5、精神的な支えになる
子供にとっても、ペットは心の支えとなります。子供時代というのは最も多感な時期です。その時に、自分に寄り添ってくれる親友のような家族がいるということは、とても良い心の支えが常にそばにいてくれるということです。辛くて泣いている時、ペットが心配してくれたことはありませんか?このように、子供にとって最高の友達となってくれるでしょう。
6、命を学ぶ
ペットがいたら、家族みんながペットの命について考えるようになります。具合が悪くなったら心配をし、一緒に病院へ行くなど、生命について実体験を持って学ぶことになります。時には、命について、厳しい現実を目の当たりに時もあるかもしれません。こういったことは、教科書から学ぶことはできない、肌で感じることでしか得られない貴重な体験となるでしょう。
家族にとって良いこと
7、家族の絆が強まる
ペットは家族の一員でありながら、家族みんなで協力して育てるようになります。「今日は誰が散歩へ行く?」「こんな面白いことがあったんだよ!」と、自然と会話も増えます。そして、笑顔が溢れます。一緒にバカなことをしたり、本気で遊んだり、家族みんなで問題を解決したりと、家族の絆がより一層深まることでしょう。
ペットと共に育つ
編集者である私は、生まれた時にはすでに家族の一員として1匹の犬がいました。記憶はありませんが、最初は私に対して「変な奴が来た!」という反応をしていたそうです。ですが、だんだん赤ん坊である私を家族として認め、ベビーベッドのそばにずっと寝ていたり、私をみて過ごしていたそうです。思い返せば、私の幼い頃の写真にはいつも暖かい視線の持ち主が一緒に写っていました。
初代のわんちゃんが亡くなってから、しばらくして新たに2匹の犬を家族として迎えました。一人っ子である私にとって、初代はお兄ちゃんのような存在であり、その後の2匹は私の妹たちのような存在でした。彼らは私に、本当にたくさんのことを教えてくれ、そしてたくさんの笑顔をもたらしてくれました。
「犬が赤ちゃんをいじめてしまうのではないだろうか」と心配する人もいるかもしれませんが、飼い主さんがしっかりしていれば基本的には大丈夫です。ペットと子供を同時に育てるのは、確かに大変なことではあります。しかし、それ以上の幸せと喜びと学びを与えてくれるでしょう。