室内で気軽に飼えるペットとして、近年人気急上昇中のハリネズミ。丸っこい胴体に短くて細い手足、ヒクヒク小さい鼻、そしてつぶらな瞳がとっても愛くるしいですよね!
ですが、実はこのハリネズミ、ペットとしては飼うことの難しい部類に入るんです。今回の記事ではハリネズミを飼育したい方のために、ハリネズミを迎え入れる時の選び方を詳しくまとめました。
また、この記事を含んだハリネズミの事前知識シリーズでは、飼うために知っておくべき情報をまとめていきます。「ハリネズミを買おうか迷っている」と言う方は、参考にしてみてください。
この記事の目次
国内産か外国産か
外国産のハリネズミは過密な繁殖場や、小さなスペースなどの劣悪な環境で育てられていることも多いと言われています。病気もちだったり、怪我を抱えていたりすることもしばしばあります。
人件費などのコストを最小化するために人に慣らすなどのしつけは行われていませんし、サイズの小さな子の方が売れるという理由で満足に餌を与えられていないケースも多々あります。
国内の繁殖業者にも、劣悪な環境で飼育・繁殖を行っている業者はあります。しかし、外国産と比較すると、国産のハリネズミの方が、管理の行き届いた清潔な環境で育てられていることが多いようです。
入手手段の良し悪し
ハリネズミは大きなペットショップなどで一般的に販売されているので、入手に苦労するなどということはあまりないでしょう。しかし、ハリネズミが販売される時期は成長期のまっただ中です。
様々な入手先の中でも飼育管理のしっかりしているものを選ぶことが重要となります。
ペットショップ
最も一般的な入手方法で、大きなチェーンの店舗から小さな個人経営の店舗まで、ハリネズミは多くの店舗で扱われています。しかし、一概にペットショップといっても悪質な飼育環境で育てているところもあれば、綺麗で理想的な飼育環境で育てているところもあります。
ハウスとベッドが設置されているか、湿度が高くジメジメした環境ではないか、生後6週未満の個体を扱っていたりはしないか等をよく確認するようにしましょう
ブリーダー
商業的にハリネズミを繁殖・飼育・販売している国内のブリーダーから直接購入する方法です。ですが、ペットショップと同じようにブリーダーもピンからキリまであります。
飼育環境やブリーダーの知識などをチェックしてから購入するようにしてください。
里親募集サイト
インターネット上のサイトから、ハリネズミを入手する方法で、事情があって飼えない個人から譲り受ける方法です。
中には飼育放棄や虐待の末、引き取り手を探しているケースもあるので、過去の飼育環境やハリネズミの現在の状態、食べていた餌などについてもよく確認しましょう。
健康状態
ハリネズミを入手する際には、外的環境の他にも個体の状態をよく確認する必要があります。
以下のチェック項目をしっかり確認するようにしてください。
- 目やにがないか
- 目の周りに傷や腫れがないか
- 鼻水が垂れていないか
- 耳の中が汚れていないか
- 歯や爪が欠けていないか
- 針の抜け落ち、皮膚に赤みやフケがないか
- 下痢をしていないか
- 食欲があるか
- 足元がふらついていないか
- 食欲があるか
ハリネズミは夜行性のため、夕方以降に様子を見るのがいいでしょう。
また、メス・オスを同じケージで飼育している場合、生後二ヶ月以降のメスは妊娠している可能性があるので注意しましょう。
ハリネズミの個体差
ハリネズミにも大きく個体差があり、買うときの個体選びには慎重さを要します。以下の情報をきちんと知っておいた上で選ぶようにしてください。
値段
ハリネズミの値段は、場所や店によって大きく変動します。流通しやすい都会では安く手に入り、流通しにくい地方ではそれなりの値段がすることが多いです。
しかし、値段を決める要因はそれだけではなく、繁殖業者が手間をかけているか、良質な餌を与えているかなども大きく関わるので安価な子を選ぶのがベストな選択というわけではありません。
性別
ハリネズミを選ぶときに性別はあまり関係しませんが、二匹目以降を同じケージで買うときは繁殖を考量した選び方をしたほうがいいでしょう。
年齢
ハリネズミを入手するのは、生後8週目~生後3ヶ月が理想です。理由は、早いうちの方が人間に慣れやすいからです。
しかし、生後6週未満の個体だと、母親との接触が不十分だったり、きちんと離乳できていないケースがあるためストレスを抱えて病気になってしまうことがあります。また生後三ヶ月以降だと、人間に慣れてもらうために少々手間がかかってしまうと言われています。
最後に
知識も持たずにハリネズミを飼ってしまうと、ストレスを与えてしまったり、または実は病気持ちの個体だったりすることがあります。
きちんと事前知識を持った状態で入手、飼育を行うようにしましょう。
ハリネズミについてもっと知りたい!という方は、こちらもどうぞ参考にしてみてください。