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いぬ健康

【獣医師監修】犬・猫用サプリメントとの正しい付き合い方を学ぼう

相澤 啓介
相澤 啓介 獣医師

薬局の店頭やテレビのCMなどで、人間のサプリメントを目にする機会は多くあります。

一方で、動物用のサプリメントもありますが、動物は自分で飲むサプリメントを選択できませんし、こんな症状があると訴えることもできません。

そもそも、動物用のサプリメントとはどんなものなのでしょうか。
今回は、意外と知られていない正しい動物のサプリメントに関する知識を、獣医師が詳しく解説します。

サプリメントの定義

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そもそも、「サプリメント」とは何なのでしょうか。

人間のサプリメントは厚生労働省により「特定成分が凝縮された錠剤やカプセル形態の製品」と定義されていますが、法律的にそう定められているわけではありません。

動物におけるサプリメントの位置づけ

動物用サプリメントは、いわゆる「健康食品」という立場です。つまり、「トマトは体にいい」「玉ねぎは血液をサラサラにする」などと同様です。

健康を守る、健康を維持するとは言えますが、特定の疾患や症状に対する効果・効能を謳うことは禁じられています

動物用医薬品との違い

「動物用医薬品」は薬機法をもとに農林水産省の認可を受けており、医療効果が保証されているものです。
サプリメントと比較すると、以下のような違いがあります。

サプリメント 動物用医薬品
農林水産省の認可 ×
法律 ペットフード安全法 薬機法
実証実験 ○/×
目的 健康の維持 健康状態の改善

ヒトのサプリメントと何が違うの?

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人間の場合、手軽に足りない栄養素を補えるサプリメントは非常に便利なものです。錠剤やカプセルを飲むのも、それほど大変なことではありません。

動物の場合はサプリメントを嫌がることも

動物の中には、食事以外の得体の知れない粒を飲まされること自体に抵抗がある子もいます。

むしろサプリメントの投与が動物のストレスになってしまうこともあるので、投与するサプリメントは本当に必要か、慎重に選択すべきでしょう。

人間用サプリメントをペットにあげても大丈夫?

答えは単純で、人間用のサプリメントをペットにあげてはいけません

例えば一日分のビタミンが摂れる人間用サプリメントがあるとして、人間と動物とでは一日に必要なビタミンの量は異なるはずです。

栄養素によっては、過剰に摂取することで中毒を起こすものもありますので、人間用のサプリメントはあくまで人間用として利用しましょう

サプリメントの一例

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現在では様々な会社から、多種多様な動物用サプリメントが販売されています。
その中でどのサプリメントが良いものなのか、見極めるのは非常に難しいですよね。

似たようなサプリメントの中からひとつを選ぶ際に決め手となるのは、メーカーへの信頼であったり、口コミであったりするかと思います。

ここではサプリメントの一例を紹介しますが、最終的にそのサプリメントを使うかどうかは、飼い主のみなさんが慎重に判断してください。

アンチノール

オメガ3脂肪酸を含む、実に91種類の脂肪酸を含有するカプセルタイプのサプリメントです。アンチノールは、関節や皮膚の健康を維持することを目的としています。

カプセルを飲み込むのが苦手な子には、ハサミなどでカプセルを割り、中身(液体)をご飯にかけてしまう方法もあります。

アンチノール公式サイト
https://vetzpetz.jp/

レンジアレン

食事に振りかけることで、食事に含まれるリンを吸着してくれる健康補助食品です。

リンの摂取制限が必要な腎不全患者に用いられることが多いサプリメントです。

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レンジアレン公式サイト
https://www.elancopet.jp/petowner/product/lenziaren

コセクイン

グルコサミンとコンドロイチンを含むサプリメントです。人間用でもよく目にしますよね。

保存料などの添加物も使用していないので、安心して与えることができます。

コセクイン
¥19,079 (2021/06/20 13:13:51時点 Amazon調べ-詳細)

コセクイン公式サイト
https://jp.mypetandi.com/pet/products/cosequin.html

サプリメントを選ぶ際の注意点

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とは言っても、自分でサプリメントを選ぶ際に何に注目すればいいのかわからないのではないでしょうか。ここでは、サプリメントを見極める時に注意したいことを紹介します。

「○○に効く!」は要注意

サプリメントが医療効果を謳うことは、薬機法で禁止されています。

日本語のニュアンスの問題で非常に難しいのですが、「効く」「改善」などの文言を使用しているサプリメントには注意しましょう。

社会のルールを守れない会社の製品が、動物の健康を守れるでしょうか?

獣医師の話を鵜呑みにしない

獣医師としては動物の健康を第一に考え、健康維持に関する情報を惜しみなく提供しています。

もちろん、サプリメントの話もしますが、獣医師の薦めるがままにサプリメントを始める必要はありません。

そのサプリメントがどのようなものか、うちの子に本当に必要か、続けられるのかを、しっかりと相談・検討してから摂取するようにしましょう。

まとめ

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サプリメントは、動物の健康維持には有効なものです。しかし、その立ち位置はあくまで「食品」であり、「医薬品」とは一線を画していることを忘れてはいけません。

一方向からの情報を鵜呑みにせず、色々な人に意見を求め、ペットにとって一番いいものを選択してあげましょう。

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