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ねこ飼い方

猫は留守番上手って本当?安全に過ごすためのコツ注意点を解説

etsuko.ito 家畜人工授精師 、ペット栄養管理士

猫は単独行動をする独立心の強い動物で、水とフードを十分用意すれば長時間の留守番も可能だと言われています。しかし、人の目の届かないところでは、思いがけないトラブルが起こる可能性もあるのです。

今回は、猫の留守番についてコツや注意点を解説します。しっかり対策をして、安心してお出かけできるようにしましょう。

猫はどのくらい留守番できる?


何時間留守番ができるかは、猫の年齢や健康状態によって異なります。

健康な猫で最長「一泊二日」

健康な大人の猫なら、最長で一泊二日程度は留守番が可能です。朝から夜まで1日中の留守番もできるでしょう。ただし丸々2日以上は留守番させないでください。フードが傷み、飲み水がなくなる恐れがあります

不安ならペットシッターを

どうしても長時間の外出や旅行をしなければいけない場合は、ペットシッターに家に来てもらうと安心です。猫が慣れているペットホテルや動物病院があれば預けてもいいですね。

長時間の留守番が適さない猫

丸1日など長時間の留守番が向いていない猫は、子猫やシニア猫、病中病後の猫などです。飼い主さんと離れると強いストレスを感じる「分離不安」の猫も留守番は苦手でしょう。

生後3ヵ月以内の子猫

生後3ヵ月以内の子猫は、長時間の留守番ができません。1日複数回フードを与えるなど、こまめな世話が必要なので、長くて3時間程度にとどめます。

1歳未満の子猫

手がかからなくなっても、1歳未満の子猫は丸1日の留守番はさせないほうがいいでしょう。好奇心旺盛のため、いたずらをしたり、ケガをしたりする危険があります。

ただし猫用ケージを普段から寝床にしておけば、数時間の留守番はできるでしょう。ケージ内にベッドやトイレ、お水、ドライフードを置いておきます。3段のケージなら、寝床とトイレ、食事場所を分けられるのでおすすめです。

シニア猫や病中病後の猫

シニア猫や、病中病後の猫は、体調が急変する恐れがあります。またフードや水をうまく摂れない可能性もあるので、長時間の留守番はさせないようにしましょう。

分離不安症の猫

飼い主さんの姿が見えなくなると、不安や強いストレスを感じる分離不安の猫も長時間の留守番は避けてください。留守番が長いと体調を崩したり、家の中を破壊したりする恐れがあります

かといって、飼い主さんもいつもべったり過ごすわけにもいきません。少しずつ距離を置く、留守番中だけ大好きなおやつを与えるなどの対策が必要です。猫の問題行動に詳しい動物病院に相談し、少しずつ改善しましょう。

家の中の安全チェック


猫を留守番させるときは、必ず家の中の安全をチェックしましょう。

猫が誤飲をしたり、窓を開けて出てしまったりなどトラブルが生じる恐れがあります。留守番中の猫が、キッチンのガスホースをかじった例もあるようです。

1. ひも状のものを片付ける

猫がひも状のものを飲み込むと腸閉塞などを起こす危険があります。ヘアゴムや糸、猫じゃらしのようなおもちゃは猫が届かない場所に片付けておきましょう。

2. 噛まれると不安なコード類はカバーを

電気コードやゴムホースなどをかじる心配がある場合は、市販のカバーを付けておくと安心です。カバーはホームセンターの他、Amazonなどでも購入できます。使わない電化製品は、コンセントを抜いておきましょう。

3. 窓は閉めて脱走予防

通気性を良くするためにと、ほんの少しでも窓を開けて出るのは危険です。わずかな隙間からも猫が出てしまう可能性がありますし、防犯上も不安です。必ず戸締りをしておきましょう。

4. お風呂のお湯は捨てる

猫が落下すると危険なので、残り湯は捨てたほうが安心です。夏は涼しく、冬はほんのりと温かいので、お風呂場を好む猫はたくさんいます。そのため、ふたに乗った際に落ちる危険があります。

災害に備えて残り湯をためる場合は、猫がお風呂場に入れないようにしておきましょう。

5. 家具やキャットタワーの転倒防止

外出中に大地震が来る可能性もあります。大型の家具は必ず転倒防止をしておきましょう。

キャットタワーもしっかり固定してください。天井に突っ張って設置するタイプのキャットタワーは、緩みなどがないかときどき確認しておきましょう。

快適に留守番する工夫


留守番中も快適に過ごせるように工夫すると、猫のストレスも少なくなります。ゆったり眠って待ってくれれば飼い主さんも安心ですね。

1. 水やフードは多めに

水とフードは、1日に必要な量より多めに置いておくと安心です。特に夏は水が蒸発する恐れもあるので、複数置いておきましょう。ウエットフードは腐る恐れがあるため、ドライフードを置くようにしてください。

部屋のいろいろな場所にフードを置いておくと、猫が探して食べるので退屈防止になっておすすめです。

2. 快適室温をキープ

夏や冬はエアコンを入れて、適温を保ち、室温が暑すぎたり寒すぎたりしないようにしましょう。ただし、冷房を好まない猫もいるので、他の部屋に移動できるようドアは開けて、ストッパーを付けておきます

エアコンのリモコンスイッチを猫が踏まないよう、引き出しなどに入れておきましょう。夏は、窓辺にすだれやよしずをかけて置くと日差しが和らぎます。

3. トイレは複数設置

トイレは最低でも「猫の数+1個」置いておきましょう。排泄物が残ってトイレが汚れていると、猫は嫌がってトイレを使わないことがあるためです。

4. ペットカメラで見守り

ペットカメラを設置しておくのもおすすめです。留守番中の猫の様子がチェックでき、異変にも気付けます。

出かける前後に気をつけたいこと

出かける前に猫の居場所を確認

外出時は猫の居場所を確認してから出かけましょう。「着替え中、猫がクローゼットに入っていたのに気づかず閉めてしまった」「押し入れにいたのに気づかなかった」などのトラブルを防げます。

帰宅後は水やフード、排泄物を確認

体調を見るためにも、「フードを残していないか」「水はちゃんと飲んでいるか」などを必ず確認してください。排泄物も異常がないか必ずチェックしておきましょう。

帰宅したら猫と遊ぼう

飼い主さんがいない間は、ほとんど寝ていたはずです。運動不足を解消するためにも、帰宅後は10分程度で構わないので猫と遊びましょう。
猫とのコミュニケーションのためにも大切な時間です。ブラッシングをしたり、撫でたりするのもいいですね。

まとめ


猫は留守番が得意と言われていますが、何の対策もせずに留守番をさせるのは非常に危険です。紹介した対策や工夫を行い、安全で安心してお留守番できるようにしてみてください。
そしてお留守番前後の猫の心と身体のケアも忘れないでくださいね。

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