外をじっと眺めている猫を見て、外に出してあげようかと思ったことがある方も多いのではないでしょうか。中には、昼間は外に出してあげて、夜はお家で室内飼いという方もいるかもしれません。
しかし、猫を外に出すことには、思わぬ危険が伴うということを、ご存じでしょうか?この記事では、猫を室外に出すことの5つのデメリットや、室内で気分転換させる方法をご紹介します。
この記事の目次
猫を外に出す危険性①交通事故

猫を外に出すと、交通事故に遭うリスクが伴います。野良猫や放し飼いされている猫は、突然走行中の車の前に飛び出すことがあり、そのまま轢かれてしまうケースも少なくありません。
また、猫が飛び出すことで、それを避けようとした車やバイクが事故を起こし、通行人を巻き込んでしまう可能性もあります。猫が交通事故の「被害者」になるだけでなく、「原因」にもなりうるのです。
猫を外に出す危険性②ケガや感染症

猫を外に出すと他の猫と接する機会が増えるため、ケンカしてケガをしてしまうことがあります。猫のケガは皮膚の性質上、傷口が収縮してしまって発見が遅れることがあります。また、皮膚内部で化膿してしまうケースも少なくありません。
加えて、猫エイズ(FIV)や猫白血病(FeLV)などの深刻な感染症にかかることもあります。
猫を外に出す危険性③ノミ・ダニや毒物

猫を外に出せば泥などで体が汚れてしまうことはもちろん、ノミやダニに寄生される可能性も高まります。持ち込んだノミがカーペットで増殖してしまうこともあります。
また、除草剤や有害な植物を誤って口にする危険もあります。
猫を外に出す危険性④交配

野良猫と交配することで、さらに野良猫を増やしてしまったり、メス猫の場合は妊娠してしまうことがあります。
猫は交尾の刺激によって排卵が誘発される「交尾排卵」をする動物のため、発情中に交尾をすれば、ほぼ確実に妊娠します。
また、動物愛護管理法第37条では、「犬及び猫の所有者の繁殖制限の責務」が定められています。この法律では、犬や猫がみだりに繁殖して適正な飼養が困難になる恐れがある場合、飼い主は繁殖を防止するための措置を講じる努力義務があるとしています。
望まない繁殖は、猫にとっても地域の人々にとっても、決して幸せな結果にはなりません。
猫を外に出す危険性⑤近隣トラブル

猫に関する近隣トラブルとして、特に多いのが次のようなものです。
- 排泄物による悪臭や汚れ
- 発情期や喧嘩による鳴き声
- 車のボンネットや屋根への傷
- 庭や植栽への被害
- 抜け毛の飛散
猫が外に出ている間、飼い主の目は届きません。知らず知らずのうちに、近隣に迷惑をかけてしまっているかもしれないのです。
猫の室内飼いはかわいそう?

猫にとって室内飼いは、適切な環境ならストレスになりにくいとされています。猫は縄張り意識が強い動物ですが、一度外に出ると縄張りの範囲が広がり、それを守れないことがむしろストレスの原因になります。
慣れ親しんだ室内という安心できるテリトリーで暮らすことは、猫にとって自然で快適な環境なのです。
外飼いしていた猫の場合
もともと外の自由を知っている猫を室内飼いに切り替えるのは、より罪悪感を感じやすいかもしれません。しかし、最初はストレスを感じて鳴くこともありますが、時間をかけて環境を整えれば、室内だけでも幸せに暮らすことは十分可能です。
外の世界は、これまで挙げてきた通り危険がいっぱいです。「一時の退屈」と「一生の安全」を天秤にかければ、完全室内飼いは決して残酷なことではありません。
室内で外に出たい欲求を満たしてあげられる
猫はパトロールや好奇心、ストレス発散などを理由に外に出たがります。そのような猫の習性や本能を満たしてあげることが大切です。
対策としては、以下のようなものが挙げられます。
- 窓際に外が見える場所を作る:外を眺めること自体が猫の縄張り確認になり、ストレス発散につながります。
- キャットタワー・キャットウォークの設置:高い場所に登る本能を満たし、運動不足の解消にもなります。
- おもちゃで遊ぶ:狩猟本能を刺激し、体を動かすことで適度な運動になります。
- 知育玩具で遊ぶ:頭を使う遊びが精神的な満足感を与え、退屈を防ぎます。
- 外の空気を感じさせる:窓を少し開けて風や外の匂いを取り込むことで、外への欲求を和らげます(※脱走防止対策は必ず行ってください)。
猫の縄張り意識については、こちらの記事もご覧ください。
https://cheriee.jp/articles/3070/
外飼いを続ける場合に必ずやっておきたいこと

室内飼いへの切り替えが難しい場合は、少なくとも以下の対策を必ず行いましょう。
- 避妊・去勢手術を行う:望まない繁殖を防ぐだけでなく、発情期の鳴き声や外への衝動を抑える効果もあります。近所トラブルの軽減にもつながります。
- 首輪やマイクロチップを装着する:万が一迷子になったときや、事故に遭ったときに身元がわかることで、早期発見・保護につながります。
- 定期的にノミ・ダニ予防薬を使用する:動物病院で処方される予防薬を定期的に投与することで、猫自身の健康を守るだけでなく、室内への害虫の持ち込みも防げます。
- 近隣の方と日頃からコミュニケーションをとる:トラブルになる前に一声かけておくだけで、万が一の際に協力してもらいやすくなります。
なお、マイクロチップの装着は2022年6月より販売業者に義務化されており、一般の飼い主にも努力義務が課されています。
大切な猫を守るために、室内飼いを選ぼう

猫を外に出すことには、事故・感染症・近所トラブルなど、さまざまなリスクが伴います。キャットタワーや遊び時間など室内での工夫を取り入れることで、猫が外に出たい気持ちを十分に満たしてあげることができます。
室内飼いに切り替えることは、猫の命を守るだけでなく、飼い主自身も安心して暮らせることにつながります。大切な猫と少しでも長く一緒にいるために、ぜひ室内飼いを選んでみてください。







































