「猫を新たな家族として迎えたい!」と思った時に、やはり気になるのは具体的にどれくらい費用がかかるのかでしょう。そこで、猫を飼う場合に月々や一年にかかる費用、飼い始めにかかる費用、また想定外の出費などのデータをまとめてみました。
安心して猫との新生活をスタートさせるために、この記事で猫にかかる費用について確認してみてください。
⚠️かかる費用については地域差や個人差があるため、全てに「~円前後」とつきますが、ここでは省略しています。また、飼い主の猫に対する考え方やライフスタイルによっても、費用は大きく異なりますので、あくまで目安としてお考えください。
この記事の目次
1年間にかかる費用は「20万円」

アニコム損保の2025年の調査によると、猫1頭に1年間でかかる費用は平均で195,427円でした。前年比109.5%と、増加傾向にあります。
内訳のうち、金額の大きい項目は以下の通りです。
| 内訳 | 金額 |
|---|---|
| フード・おやつ | 62,613円 |
| ケガや病気の治療費 | 47,130円 |
| ペット保険料 | 28,207円 |
| 光熱費(飼育に伴う追加分) | 15,580円 |
| ワクチン・健康診断等の予防費 | 14,295円 |
| 日用品 | 12,130円 |
最も大きいのはフード・おやつ費ですが、治療費は前年比145.2%と大きく増加しています。物価高や猛暑の影響に加え、医療への意識の高まりなどが影響している可能性があります。
月々にかかる費用は「1万6千円」
年間費用195,427円を単純に12か月で割ると、1か月あたり16,286円となります。
なお、猫は飼育環境によって生涯費用に差が出ます。外に出ない猫の方が寿命が長くなる傾向があり、トータルで考えると一生涯にかかる費用は高くなります。一方で外に出る猫は、感染症やケガのリスクが高く、治療費がかさみやすい面もあります。
飼い始めにかかる費用

猫を飼い始める際には、生活に必要なグッズを揃えるために、3万~5万円程度の費用がかかります。
最低限必要となるのは、次のようなグッズです。
- トイレ容器・猫砂
- フード
- 食器(フード用・水用)
- 爪とぎグッズ
- キャリーバッグ
- ブラシ
このほか、キャットタワーや見守りカメラ、自動給餌器、空気清浄機など、快適さや利便性を高める製品を揃えると、その分初期費用がかさみます。
譲渡か購入かで大きな差が出る
猫との出会い方によって、初期費用は大きく変わります。マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングが実施した2024年の調査によると、猫の入手経路で最も多いのは「拾った」で34%、次いで「友人・知人から譲り受けた」が26%、「ペットショップで購入」は16%でした。
同調査では、犬はペットショップで購入した人が約半数を占めるのに対し、猫は拾ったり譲り受けたりするケースが多いのが特徴です。
拾ったり譲り受けたりする場合、猫そのものの費用はかかりませんが、健康診断やワクチン接種などの医療費は別途必要になります。保護団体から譲り受ける場合は、譲渡費用として2~6万円ほどかかることもあります。
野良猫を保護した場合にかかる費用は、こちらの記事をご覧ください。
接種しておきたい「混合ワクチン」

外に出る・出ないにかかわらず、猫の感染症予防には混合ワクチンの接種が推奨されています。完全室内飼育の場合でも、脱走や災害で外に出る可能性があるほか、ウイルスなどが外出した飼い主に付着して室内に持ち込まれることもあるためです。
また、ペットホテルを利用する際にも、ほとんどの場合、ワクチンの接種が必要となります。
混合ワクチン接種費用
子猫の場合は、生後6~8週で初回接種を行い、その後は約4週ごとに計2~3回の接種を行います。以降は1~3年に1回のペースで接種を続けていきます。
成猫を譲渡された場合や野良猫を保護した場合は、それぞれ対応が異なります。譲渡元にワクチン接種歴の確認をしたり、動物病院に相談したりしましょう。
- 3種混合:¥3,000~7,000
- 5種混合:¥5,000~10,000
猫のワクチンの詳細については、こちらの記事をご覧ください。
「不妊手術」も視野に入れる

猫に不妊手術を受けさせる場合は、手術費、入院費、薬剤費などがかかります。不妊手術は必ずしも受けなければならないものではありませんが、病気予防や望まぬ妊娠を避けるため、また発情に伴う行動や負担を軽減する目的で選択されます。
猫の不妊手術については、こちらの記事をご覧ください。
費用に関しては、以下の通りです。
去勢手術(オス)
- ¥5,000~20,000
避妊手術(メス)
- 卵巣切除:¥10,000~25,000
- 卵巣子宮切除:¥10,000~30,000
メスの避妊手術には2つの方法があり、それによって料金が異なります。どちらの方法を選ぶかは、かかりつけの動物病院に相談しましょう。
去勢手術や避妊手術は基本的にペット保険の補償対象外であるため、費用は自己負担になります。
しかし、自治体によっては不妊手術に補助金が出るところもあります。対象が飼い猫か、飼い主のいない猫かなど条件は自治体によって異なるため、お住まいの自治体の情報をチェックしてみてください。
意外に多い予想外の出費

人間と同様に、猫も一緒に暮らしていると想定外の出費が発生することがあります。状況によって金額は大きく異なりますが、猫を飼ううえで起こりがちな出費を、おおよその金額別にまとめました。
数千~1万円ほど
- 障子を破かれ、障子紙と糊を購入して張り替えた
- 壁の傷つき防止に保護シールを購入した
- コードを噛む癖があり、保護カバーを購入した
- 食器棚の皿を割られた
- 布団に吐かれ、丸洗いやクリーニングが必要になった
数万円
- 壁紙をボロボロにされ、張り替えた
- 家具で爪とぎをされ、買い替えた
- カーテンを傷められ、買い替えた
- 車に爪で傷をつけられ、塗装し直した
10万円以上
- 畳をボロボロにされ、修理した
- 脱走防止のため、玄関に格子扉を設置した
- 羽毛布団に繰り返し吐かれ、買い替えた
- 家電(テレビなど)を壊された
- 迷子になり、捜索を業者に依頼した
まとめ

一般的には犬より費用を抑えられる傾向がありますが、それでも猫が快適に暮らすためには一定の費用が必要です。月々の費用を計算してみると、飼うことを諦めようと考える人もいるでしょう。
一緒に暮らしていると、「お金がかかるなあ」と感じることもあるかもしれませんが、一緒に過ごす時間はかけがえのないものです。一方で、経済的な理由も含め、最後まで責任を持って飼育できるかを十分に検討することが大切です。
具体的にかかるお金を知ることは、「本当に猫が飼いたいのか」というご自身への問いかけになります。そして、本当に飼いたいと思えたら、ご自身の経済状況とも照らし合わせ、しっかりと準備した上で飼うようにしましょう。







































