猫のものぐさ感情表現?よく見られる尻尾のボディランゲージ7つ

2024.07.19
猫のものぐさ感情表現?よく見られる尻尾のボディランゲージ7つ

猫を飼っている人なら経験があるかもしれませんが、猫が窓際などでじっとしている時に名前を呼ぶと、鳴き声の代わりに尻尾だけを動かして返事をしてくれることはありませんか?

筆者も猫を飼っているのですが、このいかにも猫らしい、ものぐさな返事にいつも癒されています。また猫の尻尾は、呼びかけに応じるためだけでなく、動かし方によって感情を表しているとも言われます

今回はそんな猫の尻尾の役割と、感情表現の読み取り方を紹介していきたいと思います

この記事の目次

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猫の尻尾の役割とは

植え込みを歩く猫
猫の尻尾には、大きく分けて4つの役割があります。

1.感情を表現する

猫の耳・ヒゲ・目など、顔の表情以外に、尻尾もさまざまな感情表現の役割を担っています。

2.バランスを保つ

猫が高い所から低い所へ移動するときなどに、尻尾が意外と役立っています。素早く尻尾を振ることで骨盤の位置を安定させたり、足場の不安定な場所でバランスをとったりしています。

3.マーキング

猫の尻尾の付け根には臭腺と呼ばれる独特のニオイを分泌するところがあります。ニオイを自分のテリトリー(縄張り)内の物や人に擦り付けて、安心感を得ます。

4.保温

尻尾の長い猫は、尻尾を丸めて体に巻きつけ、マフラーのように体を温めるために使うことがあります。

猫の尻尾による感情表現

びっくりしてる猫
猫の尻尾による感情表現はさまざまです。

必ずしもこれに当てはまるわけではないパターンもありますが、代表的なものを7つ紹介いたします

1.垂直にピンと立てている

尻尾が垂直にピンと立っているときは、うれしい気持ちや、好意を表しています。人間に対し尻尾をピンと立てた状態で近づいてきたら、甘えていると考えて良いでしょう。

猫同士では、挨拶としてお互いの好意を表現し合っていることもあります。

2.ゆっくり左右に振る

撫でてもらっているときや外の風景を眺めているときなどに、尻尾を大きく左右に振っている場合は、リラックスして気持ちがいいと感じています。

3.素早く左右に振る

小刻みに素早く左右に振っているときは、イライラしていたり、落ち着かない気持ちを表しています。

撫でている最中に急に尻尾を素早く振り始めたら、「もう十分です」のサインかもしれませんので、注意が必要です。

4.足と足の間に挟む

恐怖を感じ、気持ちが萎縮している状態です。怒られたときや自分が相手よりも立場が弱いと感じたときに、自分を小さく見せようとするため、このような仕草をするようです。

抱っこをしたとき、尻尾を足と足の間に挟んでいるようなら、猫は恐怖を感じているかもしれません。しつこくせず離してあげたほうが良さそうです。

5.先っぽだけ小さくパタパタと動かす

鳴き声を出さずに、呼びかけに応じるパターンです。じっと外を眺めている最中や、眠りかけているときに呼びかけると、この反応が見られることが多いようです。

6.ダランと下げている

落ち込んで元気がないという気持ちの表現です。または、病気などで元気が出ないために、ダランと下げている場合もあります。少し様子を見てあげてください。

7.膨らませている

攻撃態勢に入り威嚇をしている状態です。驚いたときにも膨らませます。毛を逆立たせ、自分を大きく見せようとしています。尻尾を膨らませる前に、尻尾を山形にすることもあります。

尻尾が短い猫の場合

  • 嬉しい・・・お尻が上がり気味で、小刻みに震えている
  • 落ち込む・萎縮・・・尻尾のあるあたりの毛が寝ているetc

猫種などによっては、尻尾が短く、大きな動きが読み取れないということもありますね。

尻尾の長い猫と基本的には動きは同じであるため、その振り幅が狭くなっただけと考えれば、読み取りやすくなります。

お尻全体の毛の具合なども気にしたり、尻尾以外のボディランゲージも組み合わせて、「今どんな気持ちなのかな」と分析してみると、だんだん分かってくることがあるかもしれません。

尻尾を触ったり引っ張るのはNG!

biting-cat
猫の尻尾には、尾骨神経が通っており、それによってしなやかな動きができるようになっています。

猫の腰や尻尾の付け根から骨盤神経、陰部神経、下腹神経、坐骨神経、など排泄や歩行に関わる大事な神経が集まっています。これらの神経が部分的に尾骨神経と繋がっています。

尾骨神経を損傷すると、これらの神経の束にまで影響が及び、排泄困難などに陥ることもあります。

猫の尻尾を引っ張ったりするのは絶対にNGです

あくまで目安

cat-grooming
以上、猫の尻尾の役割と、よく見られる尻尾の感情表現を7つご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

日本のことわざでは「有っても無くても猫の尻尾」などと言われてしまっている猫の尻尾ですが、あったらあったで、きちんと役割があるのです。

尻尾だけで判断できないこともありますので、その他のボディランゲージも合わせて見てみることをおすすめします

飼い猫とのコミュニケーションがよりスムーズになると良いですね。

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