猫におねだりされるままでいいの?振り回されないコツを解説

2025.05.31
猫におねだりされるままでいいの?振り回されないコツを解説

愛猫におやつや遊びをおねだりされるのは嬉しいですよね。しかし、猫の要求にいつも対応していると、「ねだり続ければ自分の希望が通る」と学んでしまうものです。

それが続くと、飼い主さんも疲れてしまうでしょう。かわいい愛猫のことでストレスをためないためには、メリハリが必要です。

今回は、猫のおねだりへの上手な対応を解説します。

この記事の目次

猫のおねだりとは?

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猫には「フードやおやつがほしい」「遊んでほしい」「甘えさせてほしい」などの要求があります。飼い主さんが大好きで、とにかく常にかまってほしい猫もいるでしょう。

猫がおねだりするときは、飼い主さんに自分の欲求を伝えるために鳴き続けたり、後をついて回ったりします。

飼い主さんが大事にしている物を落として注目を浴びようとする猫や、飼い主さんが寝ているときに、顔の上に乗ってきたり、顔をひっかいたりして起こそうとする猫もいます。

猫のおねだりを受け入れ続けるメリットとデメリット

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ついつい受け入れたくなる愛猫のおねだり。要求を受け入れ続けることには、メリットとデメリットがあります。

猫のおねだりを受け入れ続けるメリット

おねだりをすぐ受け入れていれば、鳴き声やつきまとわれる行動に対するストレスが減ります。大きな声で鳴き続けられると、イライラすることもあるはずです。

しかし、おやつを与えたり、なでたりすれば猫は納得して大人しくなります。忙しいときなどは、すぐに対応してあげるほうが飼い主さんも楽でしょう。

いずれにしても、飼い主さんはおねだりするときの猫のかわいらしさに幸せを感じることでしょう。猫に頼られていることも、飼い主として嬉しい気持ちになるはずです。

猫のおねだりを受け入れ続けるデメリット

猫のおねだりを受け入れ続ければ、猫は「粘り続ければなんとかなる」と学習します。すると、ますますしつこく要求してくるようになります。就寝中でもおかまいなしにおねだりをしてくるでしょう。

特に不在時は要求に応えられないので、猫のストレスが溜まります。粗相をしたり、不適切な場所で爪とぎをしたりするおそれもあります。飼い主さんも要求に応えてあげられないことが心苦しくなります。

就寝中でも猫は容赦なく起こしてくるため、飼い主さんが寝不足になる点もデメリットです。実際、筆者は毎日のように早朝4時に起こしてくる猫の要求を長期にわたって受け入れていたため、常に睡眠不足でした。

猫のおねだりに上手に付き合うコツは「メリハリ」

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猫のおねだりに上手に付き合うコツは、メリハリをつけることです。毎日必ず触れ合う時間を作る一方で、対応できないときは無理に応じないようにします。

猫の要求に対応できないとき

四六時中猫にベタベタするのではなく、猫との適度な距離を取りましょう。「対応できないときはできないのだ」と猫に学習してもらうのです。

要求に応えているとおねだりしてくるので、心を鬼にして無視しましょう。ちらっと見たり、「ダメ」などの声をかけたりもNGです。相手にしてもらえないとわかれば、猫は納得します。

わかりやすい方法が、寝室や仕事部屋に入れないこと。これで少なくとも就寝中や仕事中は邪魔をされません。ただし、ドアを閉めると猫が1匹で過ごすことになるため、部屋の安全性を必ず確認してください。不安な場合は、ケージに入れるといいでしょう。

ひとり遊び用のおもちゃを渡す

単に無視するだけでなく、フードが出てくるおもちゃなどの知育玩具を与えるといいでしょう。お出かけする際や就寝時、仕事の際もおもちゃを与えておきます。自動給餌器を置いておくのもいいですね。

ただし、小さな飾りがついたおもちゃやひも状のおもちゃ、飲み込む恐れのあるサイズのおもちゃはひとり遊びには与えないようにします。安全性に優れたおもちゃを与えてください。

電動おもちゃもおすすめできません。飼い主さんが不在の際、壊れても対応できないためです。

おもちゃは飽きないように複数用意しておくといいでしょう。普段は好きなおもちゃを片付けておいて、ここぞというタイミングで出せば楽しく遊んでくれます。

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夜にフードのおねだりをされる場合は、おやつを入れるおもちゃを与えておくといいでしょう。

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トイレットペーパーの両脇を折りたたんで、真ん中にフードが出てくるサイズの穴を開けたおもちゃなど、手作りもおすすめです。愛猫の好きなおやつやフードを入れて、複数置いておくと夢中になって遊んでくれるでしょう。

毎日猫と遊ぶ時間を作る

忙しくて疲れていても、必ず猫と遊ぶ時間を確保しましょう。飼い主さんが対応できるときは、たっぷり甘えさせることも大切です。お出かけして帰宅した後も「お留守番ごくろうさま」の気持ちで、一緒に過ごすといいですね。

おねだりされたときの注意点


猫におねだりされたときは、甘えて要求をしているだけと決めつけないようにしましょう。しつこく鳴かれてイライラしても、猫に当たらないことが大切です。

前と違うと感じたら動物病院に相談

「おねだりの鳴き声が前と違う」など、ちょっとでも猫の変化を感じたら、早めに動物病院に相談してください。

例えば、やたらとフードを食べたがるようになった場合は、甲状腺機能亢進症など何らかの疾患が隠れている恐れもあります。単に甘えていると決めつけないで、必ず動物病院を受診しましょう。

特に「急に要求してくるようになった」といった変化があった場合は、元気があっても受診をおすすめします。

高齢猫が朝も夜も鳴いてばかりでしつこくつきまとってくるという場合は、高齢性認知機能不全、つまり認知症になっているケースも考えられます。そのほか、排泄の失敗が増えたりトイレがわからなくなったりといった普段と違う行動が見られないかチェックしましょう。

イライラしても叱らない

おねだりされても猫を叱らないことも大切です。忙しいのにしつこく鳴いたり、つきまとわれたりするとイライラしてしまいますよね。

しかし、大きな声を出したり叩いたりすると、猫は不安を覚え、強いストレスを感じます。猫を押さえつけたり、ゆさぶったりするのもNGです。猫は恐怖から粗相など問題行動が増えたり、体調不良を招いたりする恐れもあります。

猫によっては、怒られても「飼い主さんがかまってくれた」ととらえて、さらに要求するようになる可能性もあります。ねだられて大きな声を出した結果、逆効果になるケースもあるのです。

まとめ

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愛猫のおねだりにはすべて応えてあげたいと思いますよね。

しかし、いつも要求に応えようとすれば無理をすることになり、猫の要求も過剰になっていきます。飼い主さんがストレスをためないためにも、メリハリをつけましょう。「対応できない場合もある」と猫に学習させるのです。

ただし、「急におねだりをするようになった」など行動の変化があった場合は、病気が隠れている恐れもあります。必ず動物病院を受診してくださいね。

また、猫がしつこく鳴いても叱ったり叩いたりしないことも大切です。おねだりに上手く対応して、猫と楽しく暮らしましょう。

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