猫の気持ちが分かる?機嫌がいいサイン・友好的なボディランゲージ
猫を飼っている人なら、一度は「もし猫と喋ることができたら、どんなに楽しい会話ができるだろう?」と考えたことがあるのではないでしょうか。筆者も猫を飼っているのですが、一度のみならずいつもそんなことを考えています。
しかし、猫に限らず、動物同士の意思疎通(コミュニケーション)は、お互いの仕草や行動(=ボディランゲージ)で伝え合っていると言われています。
今回は、猫の気持ちを読み取るヒントとして、機嫌がいい状態・友好的な態度としてよく見られるボディランゲージをまとめてみました。
顔の表情からわかること
平常心でいるときの顔
耳が正面を向いてピンと立って、ヒゲが極端に前に張ったり後ろに倒れたりしていない状態。
見るポイント
- 耳
- 目
- ヒゲ(ヒゲ袋)
- 口
リラックス・信頼
目や口を閉じて、ヒゲをだらんと下げ、香箱座りなどをしている場合は、近くにいる人を信頼しリラックスしている状態です。
香箱座りとは、前足を胴体の下にうまく折りたたんで座っている状態ですが、危険がせまっても前足がすぐに出せないため、リラックス度はかなり高いと見て良いでしょう。
興味しんしん
興味の対象の方向に耳がピンと立って、瞳孔が丸く広がり、ヒゲ袋がふくらみヒゲも前方にピンと張っているとき。興味の対象に注意が惹きつけられている状態で、「何だろう?」「遊びたいな!」という気持ちを表しています。
おもちゃを前にしたときなどに、この表情がよく見られます。
うれしい
左右のヒゲがやや上向きにピンと張った状態のときは、「うれしい」と感じているときです。ヒゲの角度は、ちょうど時計の針が10時10分になったときの角度と言われています。
からだ全体・尻尾編
尻尾をピンと立てる
尻尾をピンと立てて、足元にすり寄ってくるときは、大変機嫌が良い状態です。
飼い主さんへの気持ちが高まり、「とても好き」「信頼している」「今甘えたい」というような気持ちを表すとき、さらに尻尾やお尻の付け根を小刻みに震わせることもあります。
お腹を見せて寝っ転がる
目の前でお腹をゴロンとしてくれたときは、リラックスして機嫌の良いときです。お腹は弱点なので、相当信頼していて、警戒を解いた状態でなければ見せてくれません。
同じ仕草でも日向ぼっこに夢中で寝っ転がっている場合は、一匹の世界で楽しんでいることもあるので、構わずにそっとしてあげた方が良いかもしれません。
鳴き声編
猫種によって声質も変わってくるため、判別が難しいところではありますが、シチュエーションを考えながら聞いてみるとヒントになるかもしれません。
「ご飯の時間の前は必ずこんな声で鳴くなぁ」ということなら、それはご飯が欲しくて甘えている声かも、などなど。
短くニャッ
人間でいうと、軽く「よっ」という挨拶するときとか、「はい」など返事するときの鳴き声です。
ゴロゴロ
猫の機嫌の良さを測る指標としては定番の、喉をゴロゴロと鳴らす声があります。
非常にリラックスした状態のときのほか、具合が悪いところを治すためにも鳴らすことがあります。
また、猫は生後9日ほどでやっと音が聞こえ始めますが、その後も聴覚がまだ不安定な時期に母猫と「ゴロゴロ」でコミュニケーションすると言われています。
長く伸ばすニャーン
語尾を甘く伸ばすような響きがあるニャーンの鳴き声は、甘えたい気持ちを表します。
まさに猫撫で声ですね。尻尾を立てて甘えてきたなら、それは絶大な信頼を寄せられている証拠です。
ンー
口を閉じてンーと鳴くときは、おねだりの声です。よく見知った猫同士はこの「ンー」でコミュニケーションするそうです。
まとめ
猫と人間は別の生き物で、それぞれ独自の言語を持って生きています。コミュニケーションをとっていくためには、こちら側のルールを押し付けるのではなく、まずはよく観察することが大事かもしれません。
自分とは違う生き物として飼い猫を観察してみると、思ったよりも表情豊かにこちらへ訴えかけていることに気づきます。それを理解したときに、人間同士の時とはまた違った深みのあるコミュニケーションができるのだと思います。
こちらの記事で紹介したものは例であり、必ずしも全ての猫に当てはまるわけではありません。飼い猫の特性をよく知り、よく観察して複合的に判断していくことが一番ではないかと思います。
合わせてこちらの記事「機嫌が悪いサイン・攻撃的なボディランゲージ」もぜひご覧ください。