本格的に暑さを感じるようになってきたこの頃、虫の活動も活発になってきました。
みなさんのおうちでも、「殺虫剤・虫よけスプレー」の出番が増えてきたのではないでしょうか?そこで気になるのが、殺虫剤や虫よけスプレーのペットへの影響です。
今回は、殺虫剤・虫よけスプレーのペットへの影響と、使用する上で注意したい点について取り上げました。
殺虫剤・虫よけスプレーを正しく活用して、安全で快適に夏を乗り切りましょう!
この記事の目次
殺虫剤・虫除けスプレーのペットへの影響
哺乳類・鳥類にはほとんど影響しない
ほとんどの殺虫剤・虫よけスプレーには、虫に対して強い毒性のある「ピレスロイド系」という成分が使用されています。
このピレスロイド系の成分は、シロバナムシヨケギク(防虫菊)という植物から抽出される天然のものと、人工的に作られた化合物がありますが、いずれも哺乳類や鳥類への影響はほとんどないとされています。
ピレスロイド系成分は、殺虫剤・虫よけスプレー以外にも蚊取り線香や防虫剤などに使われています。
爬虫類・両生類・昆虫類・魚類は注意
哺乳類や鳥類にはピレスロイド系への耐性があることがわかりましたが、爬虫類・両生類・昆虫類・魚類を飼っている人は注意が必要です。
ピレスロイドがこれらの動物の体に吸収されると、麻痺や痙攣を起こし、最悪の場合、死に至る可能性もあります。ピレスロイド系の害虫対策グッズは、爬虫類・両生類・昆虫類・魚類のいる部屋では使用しないのが原則です。
「ペット用防虫剤」「ペットがいても安心」と書かれている製品の「ペット」は犬と猫を指している場合が多いため、安易に使わない方が良いでしょう。
誤飲には十分注意して
いくら哺乳類・鳥類には安全と言っても、誤飲には十分気をつけなければなりません。
大量に摂取してしまうと死に至ることもあるので、殺虫剤・虫除けスプレーは必ずペットの手の届かないところに保管しましょう。
万一、誤飲してしまったら、速やかに獣医師に連絡して指示を仰ぎましょう。
殺虫剤・虫除けスプレーの正しい使い方
殺虫剤・虫よけスプレーは、正しく使えば哺乳類・鳥類のペットに悪影響はありません。
使用に際して、次のような点に注意して使用するようにしましょう。
換気して使おう
ペットがいる部屋でもいない部屋でも、殺虫剤・虫よけスプレーは換気しながら使用するのが基本です。
換気なしで使用すれば、殺虫剤・虫よけスプレーの成分だけでなく、匂いもこもってしまいます。とくに犬などの匂いに敏感なペットを飼っている場合は、少し長めに換気してあげましょう。
使用量を守ろう
殺虫剤・虫よけスプレーを使用する前に、必ず使用量を確認しましょう。
基本的なことですが、意外に確認を怠っている方は多いのではないでしょうか?使用量を守っていれば安全なはずの殺虫剤・虫よけスプレーですが、規定を超えてしまうと健康を害する危険性が高まります。
これはペットを飼っていても飼っていなくても気をつけたい点ですね。
よく拭こう
殺虫剤・虫よけスプレーを使用したあとは、床や壁から付着した殺虫剤・虫よけスプレーをよく拭き取りましょう。
匂いに敏感な動物は、殺虫剤・虫よけスプレーが残ってると気分が悪くなるだけでなく、殺虫剤・虫よけスプレーをなめてしまうかもしれません。
なるべくペットのいない部屋で
殺虫剤・虫よけスプレーを使用する前に、寝るべく部屋からペットを別の部屋に移動させてから使いましょう。
ペットのいる部屋で殺虫剤・虫よけスプレーを使用すると、ペットが興奮して殺虫剤・虫よけスプレーを大量に浴びたり吸い込んだりしてしまうかもしれません。
犬猫用の虫除けグッズ
ここまで、ペットがいるご家庭で、人間が殺虫剤や虫よけスプレーを使用する際の安全性や注意点についてお伝えしました。
では、ペットに対して虫よけスプレーを使用できるのでしょうか?ここでは、犬猫が安心して使える虫よけをご紹介します。
オーガニックスプレー
ニームやシトロネラから作られたこちらのスプレーは、精油の香りで虫を寄せ付けません。ケミカル・アルコールを使用していないので、舐めても安心ということです。
ただし、「香りで虫を寄せ付けない」という特性上、スプレーを嫌がるワンちゃん・猫ちゃんもいます。使い始めの頃は、くしゃみが止まらなかったり、鼻や目を地面にこすりつけたりしないかなど、よく観察してあげましょう。
首輪に取り付けるタイプの虫よけ
首輪・リード・胴輪・キャリーバッグなどに簡単に取り付けられる虫よけです。
サイズは小さいですが、効力は70日間続くそうです。さらに、夜道で光る反射ディールもついています。
安全な虫対策を
今回は、殺虫剤や虫よけスプレーのペットへの影響と正しい使い方、そして犬猫用の虫よけスプレーをご紹介しました。
とくに夏場は虫の問題に悩まされがちですから、殺虫剤や虫よけスプレーを正しく活用して快適に夏を過ごしたいですね。