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コラム

動物たちも癒される?音楽を聴きながらリラックスタイムを!

ドッグトレーナーTerumi
ドッグトレーナーTerumi ドッグトレーナー

人にとって音楽を聞くことは、とても馴染みのある行動ですよね。音楽を聴くことで癒されたり、テンションが上がったり、集中力が増したりと、その時の気分に合わせて様々な音楽を日常的に聞いていると思います。

では、他の動物たちに音楽はどのような影響を及ぼすのでしょうか。また、動物によっても音楽から受ける影響は違うのでしょうか。今回は音楽の持つ力やそれぞれの動物への効果を紹介していきます。

人への音楽の効果

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音楽を聞くと、人はドーパミンという神経伝達物質の分泌が促されます。ドーパミンの分泌が増えると幸福感が得られる、ポジティブ思考になりやすい、集中力がアップするといった効果が得られます。

個人差はあるものの、勉強時や作業時に音楽をかけることで集中力が増し、作業効率もアップします。どの曲で集中力が増すか、効率が上がるかは人によって異なるため、色々なジャンルの曲を試し、その時の気分や状況で曲を変えるのも有効でしょう。

また、音楽を聞くと、コルチゾールというストレスホルモンを減少させる作用もあり、これによりストレスが緩和され免疫力がアップする効果もあります。

犬への音楽の効果

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結論として、犬にも音楽を聞くことで心身への効果があることが実験によりわかっています。

グラスゴー大学での実験

スコットランドの動物愛護団体に収容された38頭の犬を対象に、音楽は犬にリラックス効果を及ぼすかどうかの実験が行われました。

実験では5ジャンルの音楽を1日ずつ、それぞれ犬たちに6時間聞かせ、犬の心拍数の変化、尿に含まれるストレスホルモンの量、行動変化を計測しました。

  • ポップ
  • レゲエ
  • ソフトロック
  • クラシック
  • モータウン

実験の結果、すべてのジャンルにおいて音楽を流している間の犬たちのストレスが減少しました。その中でも特にレゲエとソフトロックでは、犬がリラックスした様子が見られ、心拍数にもリラックスしていると考えられる変化があったとされています。

この効果は実験を行った5日間すべてに見られ、複数のジャンルの音楽をかけることで犬が飽きることなく、リラックス効果を継続的に得られるのではないかと結論付けられています。

愛犬にも音楽を

留守番時や就寝時など、落ち着いてほしいときに音楽をかけてみるといいでしょう。もちろん事前のエネルギーの消費は必要になりますが、先の実験結果からすると、愛犬も音楽を聞くことでリラックス効果が得られ、落ち着きやすくなるかもしれません。

猫への音楽の効果

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猫の場合は、音楽に対して犬とは少し違った反応が見られることがアメリカで行われた実験からわかっています。

ルイジアナ州立大学での実験

この実験では、健康な猫20匹を対象に動物病院での健康診断時に音楽を流し、ストレス軽減の効果があるかを調査しています。

以下3種類の音楽を、猫が病院に来てキャリーケースに入った状態で待合室で10分間、その後キャリーケースから出し、診察終了まで音楽を流しました。

  • クラシック音楽:「Élégie」という、ヒトの安静時の脈拍数(毎分66ビート)に近い曲
  • ネコ専用音楽:「Scooter Beer‘s Aria」というネコのゴロゴロ音やネコの安静時の心拍数に近いリズムかつ、ネコの声域(55-200ヘルツ)に近い周波数を用いた楽曲
  • 無音

調査の指標には、診察時の様子を撮影した動画から「ストレススコア」・「ハンドリングスケールスコア」・「血液中の好中球とリンパ球の比率」を用いています。

結果は、無音とクラシック音楽のストレススコアに差はなく、無音とネコ専用音楽、クラシック音楽とネコ専用音楽それぞれの間にはストレススコアに差があり、ネコ専用音楽を流しているとストレススコアが下がるということがわかりました。

ハンドリングスケールスコアにおいても、ネコ専用音楽を流していると診察中もおとなしくなったという結果が得られています。ただし、血液中の好中球とリンパ球の比率については、ネコ専用音楽を流しても他の2つの条件との差は見られませんでした。

愛猫には適切な音楽を

先の実験の結果を見ると、猫は音楽であればなんでもストレスが軽減されるわけではないようです。

もし愛猫を音楽で癒してあげようと思った場合には、猫専用音楽を使ってみるといいかもしれません。ただし、猫専用音楽を流すことで愛猫が音楽から遠ざかったり嫌がる様子があれば中止し、スキンシップを取ったり、おもちゃで一緒に遊ぶなど愛猫が喜ぶ方法で癒してあげましょう。

参考:猫専用音楽

牛への音楽の効果

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牛が音楽を聞くことで良い効果があるかという実験を調べましたが、確実に効果があると書かれたものを見つけることができませんでした。

1979年に東京農工大学において乳牛6頭を対象に行われた実験では、クラシック音楽を聞かせるグループとそうでないグループでは泌乳量に有意差は見られないという結果が出ています。

参考: 乳牛と音―音の効果的活用と騒音による被害―(PDF)

牛舎では牛に音楽

牛に音楽を聞かせることで牛たちが癒され、牛乳やお肉にも良い効果があるという話からクラシック音楽を流している牛舎が多くあるようです。牛舎で音楽を流しているところでは、「牛たちが穏やかになった」、「手などを舐めてきたりとフレンドリーになった」という話もあり、数値的データでは計れていないにせよ、効果が全くないとは言い切れないかもしれません。

さらに、「牛は音楽を聞き分けられる」、「クラシックよりもジャズを好む」、「流す曲によって牛の反応が違う」、「牛それぞれに音楽の好みがある」といった話もあるようです。

乳の分泌量に明確な影響がなかったとしても、繊細と言われる牛たちが少しでもリラックスして過ごせているのであれば、様々な音楽を流す価値はあるのかもしれませんね。

まとめ

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愛犬や愛猫には日々癒しをもらっている分、おうちの子にもリラックスできる環境を提供していきたいですね。

もちろん同じ犬、猫でも個体差はありますので、音楽の音量やジャンル、時間、タイミングなどはおうちの子の反応を見ながら適宜変えていく必要があります。特に猫の場合は、ジャンルによっては音楽を流さない方が良い可能性もありますので、注意したいポイントです。

音楽を流すだけでなく、おうちの子がリラックスできる方法をいくつも見つけてあげられるのはとてもいいことですので、マッサージや環境作りなど、他にもおうちの子専用のリラックス方法をたくさん見つけ、最高のリラックスタイムを提供してあげてください。

関連リンク

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