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コラム

あの偉人も犬を溺愛していた!愛犬家だった4人の歴史上の人物

千葉 綾 シェリー編集部

歴史に名を刻んだ偉人たちの中には、愛犬家としても知られた人物が多く存在します。その中には、多大な功績を成し遂げた偉人でありながら、自宅に帰れば愛犬を溺愛していた人物も少なくありません。こうした事実を知ると、彼らに対する親近感が湧いてくることでしょう。

今回は、女王から科学者、政治家まで、愛犬家として有名な4人の人物をご紹介します。

処刑直前まで愛犬を抱いていた「マリー・アントワネット」

マリー・アントワネットは、1755年に神聖ローマ皇帝フランツ1世とオーストリア大公マリア・テレジアの娘として誕生し、14歳でブルボン王家に嫁ぎ、フランス国王ルイ16世の王妃となりました。そんなマリー・アントワネットの愛犬として知られているのが、パピヨンです。

16世紀頃から、パピヨンはフランス貴族の間で非常に人気がありました。ルイ14世、ポンパドゥール夫人、そしてマリー・アントワネットの母であるマリア・テレジアもパピヨンを寵愛していました。その絹のような長毛や、耳と尾に長い飾り毛を持つ優雅で気品ある姿が、当時の貴族たちの心を捉えたといわれています。

マリー・アントワネットはフランス革命により37歳でギロチンにかけられましたが、処刑直前まで彼女の愛犬であるパピヨンを抱いていたと伝えられています。マリー・アントワネットの死後、彼女の侍女がそのパピヨンを引き取ったとされています。

残念なことに、フランス革命時の民衆は、自分たちの生活が大変困窮している中、贅沢を楽しむ貴族に対する怒りを抱き、同様に彼らと暮らしていたパピヨンにもその怒りを向けました。こうした状況から、貴族の象徴であるパピヨンが虐殺されるという悲劇的な出来事が起こってしまいました。

その結果、パピヨンは絶滅の危機にさらされましたが、後に愛好家たちの努力によりその数が回復し、現在に至っています。

重要な論文にイタズラされた「アイザック・ニュートン」

ニュートンは、多岐にわたる分野で卓越した業績を残し、特に万有引力の法則の発見者として広く知られています。しかし、彼の愛犬がその功績を灰にしかけたエピソードはあまり知られていません。

その犬は「ダイヤモンド」という名前のポメラニアンでした。ある日ダイヤモンドが机にぶつかり、それが原因でロウソクが倒れ、机の上に置かれていた、ニュートンが何ヶ月もかけて執筆した重要な論文が燃えてしまうという大事件が起こりました。

この時ニュートンは「ダイヤモンド、ダイヤモンド、キミのしでかしたイタズラがどんなものかわかっているのかい!」と言いながら愛犬を抱き上げたそうです。世紀の大発見を燃やされたにもかかわらず、この程度のお咎めとは、ニュートンのダイヤモンドへの溺愛ぶりがうかがえます。ニュートンはこのイタズラによる損失を埋めるために、1年程の期間を要したのだそうです。

ちなみに、ニュートンは猫好きでもあり、「キャットドア」の発明者としても知られています。猫がドアを開けてほしいと要求するたびに、都度作業の手を止めてドアを開けるのが面倒に感じ、その解決策として、ドアの一部を切り取り、磁石でとめたキャットドアを考案しました。

自分の食事を犬に分け与えた「西郷隆盛」

幕末期の薩摩藩の武士であり、徳川幕府を倒し、明治政府の成立に大きく貢献した西郷隆盛も、大変な愛犬家として有名です。多くの人がご存じの通り、上野恩賜公園にある西郷隆盛の像は、愛犬のツンを連れています。

西郷隆盛を知る人は、彼は熱烈な犬好きだったと語っています。例えば、

  • 祇園の料亭で他の幕末の志士が若い芸者と夜遊びする中、西郷は昼にやってきて愛犬と一緒にうなぎを食べていた。
  • 健康のため医者に減量を命じられており、運動がてら愛犬と山で兎狩りをしていた。
  • 非常に多く犬を飼っており、湯治に愛犬を13頭も連れて行った。

など、愛犬家エピソードは枚挙にいとまがありません。しかし、そんな西郷隆盛も晩年には愛犬との悲しい別れをします。

明治10年に西南戦争が勃発すると、西郷は戦地にも愛犬を連れて行きました。戦争で劣勢に追い込まれ、食糧事情が厳しくなる中でも、彼は自分の食事を犬に分け与えるなど、愛犬を非常に大切にしていました。しかし、追い詰められた西郷は城山の地で自害することになります。その前に、連れていた愛犬の首輪を外し、戦地から逃がすことで永遠の別れを告げたとされています。

動物愛護運動の礎を作った「ヴィクトリア女王」

イギリス王室は犬好きが多いことで知られていますが、その中でも19世紀から20世紀初頭に女王であったヴィクトリア女王は、大変な愛犬家として広く知られています。

ヴィクトリア女王は、コリーやテリア、ダックスフンドなど多くの犬種を飼っていましたが、特にドイツからイギリスに渡ったポメラニアンを深く愛していました。彼女は自らポメラニアンを繁殖させ、ドッグショーにも出展し、元々10kg程度の中型犬サイズだったポメラニアンを、約5kgまで小型化させました。さらに、最愛のポメラニアンを自身の死の床にまで呼び寄せて、その側で息を引き取ったと伝えられています。

ヴィクトリア女王は、単に犬好きであるだけでなく、動物愛護運動においても偉大な業績を残しました。彼女は1824年に設立された「動物虐待防止協会」のパトロンに指名され、1840年にはこの協会に「ロイヤル(王立)」の称号を授け、「王立動物虐待防止協会(RSPCA)」と改称しました。

この協会はもともとはロンドンのカフェで始まった小さな団体で、当初はわずか22人のメンバーでしたが、王立となることで国中の多くの市民が動物愛護に興味を持つ契機となり、動物愛護運動はイギリス全土に広がっていきました。

まとめ

王族や偉人などは縁遠い存在に思えますが、彼らも家に帰れば、私たちと同じような一人の愛犬家だったのかもしれません。

愛犬家という視点から歴史上の人物を考えると、その人物の新たな一面が見えてくるかもしれませんね。

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