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いぬ犬種

愛称は『タキシードを着た紳士』ボストンテリアの魅力と飼い方

Risa
Risa シェリー編集部

漫画『ジョジョの奇妙な冒険』や『のらくろ』のキャラクターのモデルとなり注目を集めたボストンテリアですが、フレンチブルドッグと間違えてしまわれることも少なくないようです。

「タキシードを着た紳士」と呼ばれるほど優しくて賢いボストンテリアの人気は、日本でもじわじわと高まってきています。

今回は、そんなボストンテリアの魅力に迫り、その特徴や飼い方を解説していきます。

ルーツ

ボストンテリアは19世紀後半に、アメリカ・マサチューセッツ州ボストンで誕生した犬種です。チェサピーク・ベイ・レトリーバー、アメリカン・フォックスハウンドに次ぐ、アメリカ原産の犬としては3番目に古い歴史を持つ犬と言われています。

そのルーツは、イングリッシュ・テリアとブルドッグの混血で、現在のボストンテリアよりも大型な「ブルテリア」だとされています。

ブルテリアはもともと戦うために作られた「闘犬」であったため、非常にがっちりとした体格をしています。

その後、闘犬が禁止されると、ブルテリアを小型の愛玩犬と掛け合わせ、誕生したのがボストンテリアです。

ボストンのあるアメリカ・マサチューセッツ州では、州の犬、そして、ボストン大学のマスコット・ドッグとして親しまれています。

フレンチブルドッグとの見分け方

ボストンテリアはその体つきや「鼻ぺちゃ」と呼ばれる短頭種であることなどが共通し、フレンチブルドッグと間違われやすいです。

フレンチブルドッグとボストンテリアは主に、耳の形と体型から見分けることができます。

フレンチブルドッグの耳が丸みを帯びているのに比べ、ボストンテリアの耳は先端がとがっているのが特徴です。

また、フレンチブルドッグの体重は8~13kgくらい、ボストンテリアは5~11kgと、どちらも小型犬にしては比較的体重が重い傾向にあります。ボストンテリアの特徴としては、フレンチブルドッグに比べ、足が長くすらっとしています。

特徴と飼い方

「タキシードを着た紳士」という愛称の通り、繊細で優しく、賢い性格が特徴です。

落ち着いていて無駄吠えが少ないため、うるさくて近所に迷惑がかかる、ということは少ないようです。子供とも仲良く遊ぶことができます。

ただし、一度興奮し始めると歯止めが効かない傾向があり、ときに攻撃的になることもあります。興奮し始めてもすぐにクールダウンできるように、「おすわり」や「まて」などのしつけをしっかりすることが大切です。特に幼犬の時からしつけには気をつけ、どの犬種でもそうですが、社会化は必須です。

また、活発で運動好きという一面もあります。肥満になりやすい体質でもあるので、毎日長めのお散歩をしたり、走り回って遊べるようにしてあげましょう。

繊細で寂しがりやなところもあるので、長い時間お留守番をさせたり、激しく叱ったりしないようにしましょう。

短毛ですが、抜け毛はあり、定期的なブラッシングが必要です。短頭種は体温や気温の過度な上昇により呼吸困難になりやすいので、気温や湿度の高い日は特に気をつけてあげましょう。

気をつけたい病気

医療

ボストンテリアを飼っている飼い主さんは特に心に留めておきたい、気をつけるべき病気をご紹介いたします。

肥満細胞種

体の中のあらゆるところにある「肥満細胞」は、外からの異物に対してアレルギー反応や炎症反応を起こす役割を持っています。

肥満細胞腫はこの肥満細胞が腫瘍化してしまう病気です。

皮膚にできることが多く、基本的に悪性の腫瘍です。初期に発見できれば取り除くけるケースが多いようなので、気がついたらすぐに病院へ受診するようにしましょう。

白内障

白内障は、目が白く濁って視力が落ちてしまう病気です。

目が白く濁ってきたな、と感じたり、よく物にぶつかるようになった場合は白内障の可能性が考えられます。

日頃の行動をよく観察し、異常に気づいた際は放置せず、早めに獣医さんに診てもらいましょう。

鼻腔狭窄症、軟口蓋過長

軟口蓋過長は口内で上顎の肉が垂れ下がる病気、鼻腔狭窄症は鼻腔が狭くなる病気で、マズルの短頭種がなりやすい病気です。

これらの病気にかかると、軽く運動しただけで呼吸困難となってしまいます。

また、犬は口で体温を調節するので、鼻腔狭窄し症や軟口蓋過長によって熱中症にかかってしまう危険性が高まります。

いびきがひどくなったり、苦しそうに呼吸をしている場合はこれらの病気を疑いましょう。

ボストンテリアと良い信頼関係を

ボステリ
温厚で無駄吠えの少ないボストンテリアは、集合住宅や子供のいる家庭でも飼いやすい犬種です。

しかし、飼いやすいと言っても、一緒に過ごす時間や運動する時間に余裕のある飼い主さんでないと、ワンちゃんのストレスが溜まってしまいます。

どんな犬種でも長時間お留守番させるのはよくないことですが、ボストンテリアは特にさみしがり屋なので、長時間家を留守にすることの多い人には特に向かない犬種と言えるかもしれません。

ワンちゃんとたくさん運動したい!たくさん遊びたい!という人にとって、ボストンテリアは良いパートナーとなること間違いなしです!

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