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いぬ飼い方

家の中はキケンがいっぱい?!本当にあった犬の事故事例と対策

千葉 綾 シェリー編集部

現在、日本の家庭犬の約86%は室内で飼育されています。
室内飼育は屋外と比較すると、人間が暮らしやすい空間で過ごすため、犬には不向きな構造であることが多く、生活用品など事故の原因になりうる物の数が圧倒的に多いため、思わぬ危険につながる可能性が増えてしまいます。

そこで今回は、実際に起こった家庭内での犬の事故事例をご紹介していきます。多く発生している事例を取り上げていますので、既に対策済みの方もいらっしゃるかもしれませんが、愛犬の安全のために再度確認してみてください。

一番事故が多いのは「リビング」


犬が一日で過ごす時間が多いのはリビングではないでしょうか。そのため、家庭内の事故現場の割合はリビングが一番多く、39.1%を占めています。(アニコム損害保険株式会社、アンケート調査より)

リビングのキケン①フローリングの床

リビングでのケガで特に多いのが、フローリングの床で脚を滑らすことによる、ねんざなどのケガです。

また、日々の歩行では目立った症状が出ていなくても、長期的に何回も滑ったり、転んだりを繰り返すことで膝や腰を痛める原因にもなります。すぐに症状が出ないため、飼い主が気づきにくい点が、とても厄介です。

対策

  • じゅうたんやタイルカーペットに変える
  • フローリングに滑り止めワックスを塗る
  • 肉球の間の毛をカットする、肉球の乾燥を防ぐ

リビングのキケン②ソファ

特に小型犬は体に対するソファのサイズが大きいため、飛び降りた時に体を痛めてしまう可能性が高くなります。
また、普段ソファに登りなれている犬でも、聞き慣れない音や地震などでパニックを起こし、着地に失敗してしまう事例もありました。

対策

  • ソファ用の階段やスロープを使う
  • 高さがないソファ(ローソファ)に変える
  • ソファに登らせないしつけをする

リビングのキケン③おもちゃ遊び

飼い主に遊んでもらって楽しくなり、ついおもちゃを飲み込んでしまう事例もあります。遊び好きで興奮しやすい性格の犬は特に気をつけたいですね。

対策

  • おもちゃのサイズ選びに気をつける(やや大きめのサイズを選ぶ)
  • 遊びが終わったら犬が届かない場所に片付ける

リビングのキケン④誤食

ティッシュペーパーやクッションの綿などをイタズラで食べてしまう事例も多くあります。
子犬の場合は興味本位で食べてしまうことがほとんどでしょう。成犬で食べてはいけないものだとわかっているのに食べる場合は、何らかのストレスが隠れている場合も
留守番をさせる場合は特に注意が必要です。

対策

リビングのキケン⑤暖房器具

特に冬に気をつけたい事例として、暖房器具の近くで長時間過ごすことによる低温やけどや、犬には暑すぎる部屋の温度による熱中症があります。

対策

  • 暖房器具を使用している場合には、犬が近づき過ぎていないか注意する。
  • 留守番をさせる場合はエアコンのような、直接体に触れない暖房を使う。
  • 犬が暑くなったら涼しい場所に移動出来るように、涼しい窓際などの場所を犬用に確保しておく。

危険な物がたくさんある「キッチン」


リビングに次いで家庭内での事故が多いのは、キッチンやダイニングです。特にキッチンは犬にとって危険な物がたくさんあり、要注意の場所です。

キッチンのキケン①誤食、盗み食い

犬が食べても大丈夫な食材であれば、行儀はともかく体に悪いわけではありませんが、チョコレートやネギ類、キシリトールなど食べると危険な食材もあります。
また、一度盗み食いが成功すると癖になってしまう場合も多くありますので、なるべく防止したいですね。

対策

  • 調理中、食事中は犬をクレートやサークルに入れ、近づけない
  • 人間の食事を犬にお裾分けしない
  • 「マテ」が得意な犬の場合は、人間が食事をしている間は「フセ」で待たせる

キッチンのキケン②調理中の落下物

床に包丁を落としてしまう、お皿を割って破片が飛び散ってしまう、熱湯がかかってしまうなど、キッチンならではの危険はいっぱいあります。

対策

  • 調理中は犬をクレートやサークルに入れておく
  • キッチンに立ち入れないようにガードをする

キッチンのキケン③コンロの火

中~大型犬くらいのサイズの犬になると、火が付いたコンロに近づくだけでも十分危ない行動ですが、コンロのボタンに飛びついたり鼻で押したりしているうちに火を点けてしまったという事例もあります。犬のケガだけではなく、火事の危険性もある、とても危険な行為です。

対策

  • コンロのチャイルドロックを利用する
  • キッチンに立ち入れないようにガードをする

その他の場所で


家の中では「リビング」と「キッチン」が危険な場所のツートップですが、もちろん他の場所でも思わぬ事故は起こりえます。

玄関のキケン:外への飛び出し

ドアを開けた途端、外に飛び出してしまった事例です。
外に飛び出して交通事故に遭ってしまうこともあれば、散歩中の見知らぬ犬に咬みついてケガをさせてしまった例もあります。

対策

  • 玄関のガードを設置する
  • 外に出る前に「マテ」をすることを習慣化し、飼い主の許可が無く外に出ないようにしつけをする

階段のキケン:落下

階段の上から転げ落ちてしまう危険があります。
若い犬がはしゃいでいてうっかり落ちてしまうこともあれば、白内障などで目が見えにくくなったシニア犬が落下してしまう場合もあり、年齢に関わらず注意が必要です。

対策

  • 階段の一番上にはガードをつける
  • 生活する上で可能であれば、二階以上に犬を行かせない(階段を使わせない)

まとめ


季節によって事故の内容も変わってきますが、冬の場合は人が集まる機会が多いため、犬が来客に興奮してケガに繋がったり、パーティなどの普段と違う食事スタイルからくる誤食が起きやすかったりと注意が必要です。また、暖房器具が原因となる事故も、冬は特に気を付けなければいけません。

事故対策を見直して、愛犬の安全な暮らしを守ってあげましょう。

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