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いぬ犬種

飼い主を悩ませる犬の吠え癖!吠えにくい犬種とその特徴を解説

千葉 綾 シェリー編集部

住宅が密集する地域が多く、治安が良い日本では、犬の鳴き声がご近所トラブルになることも珍しくありません。一度吠える癖がついてしまうと直すことが難しく、犬の吠え癖は多くの飼い主を困らせています。

犬が吠えるのは意思表示の一つで、自然な行動です。しかし、中にはあまり吠えない犬種も存在します。そこで今回は、そんな吠えにくい犬種を紹介していきます。

吠えにくい犬種とは


アメリカン・ケネル・クラブ(AKC)では、犬種ごとに吠える頻度を5段階のスコアで評価しています。以下の犬種は、日本でも比較的一般的で、吠える頻度が低いとされています。

小型犬

  • フレンチ・ブルドッグ
  • パグ
  • ペキニーズ
  • ボストン・テリア

「狆」とは


狆(ちん)は体重が約3kg程度の小型犬で、日本原産の犬種ですが、現代ではあまり見かけることはありません。かつては、皇室や将軍、資産家たちの抱き犬として寵愛を受け、徳川綱吉が愛した犬種としても知られています。

物静かで落ち着きがあり、愛情深く愛嬌があるため、家庭犬として飼いやすいと言われています。運動量は多くなく散歩にはあまり苦労しませんが、絹糸のような長くきめ細かい被毛を持つため、毎日のブラッシングが必要です。

中型犬

  • ブルドッグ
  • ウィペット

「ウィペット」とは


ウィペットは、体重が9〜13kg程度のイギリス原産の中型犬で、非常に引き締まった力強い筋肉を持っています。
ウィペットは「サイトハウンド」と呼ばれるグループに属する犬種で、「視覚(Sight)に長けた獣猟犬(Hound)」です。

同じサイトハウンドの「イタリアン・グレーハウンド(小型犬)」や「グレーハウンド(大型犬)」と容姿が似ていますが、それぞれ大きさが異なります。

ウィペットは比較的穏やかな性格ですが、獣猟犬であったため動くものに素早く反応し、気になるものを見つけると飼い主の声も聞こえないほど夢中で走り出す子もいます

大型犬

  • ゴールデン・レトリーバー
  • ボルゾイ
  • 秋田犬
  • ロットワイラー
  • セント・バーナード

「ボルゾイ」とは


ボルゾイは体重が34kg~47kg程の大型犬です。先ほどのウィペットと同じ「サイトハウンド」の一種で、ウサギ狩りやオオカミ狩りをしていた獣猟犬です。

ロシア原産で、ロシア革命以前は王侯貴族から寵愛を受けていました。犬種名の「ボルゾイ」はロシア語で「俊敏」を意味し、走る速さは時速50kmを超えることもあります。

物静かで穏やかな性格ですが、かなりの体力があるため、毎日の十分な散歩や広い場所で自由に運動できる環境が必要になります。

吠えにくい犬種の番犬度


アメリカン・ケネル・クラブ(AKC)では、犬種ごとの番犬としての能力を5段階のスコアで評価しています。先程紹介した吠えにくい犬種の番犬能力についても見てみましょう。
なお、番犬度のスコアが高いほど、犬種が番犬としての習性を強く持っていることを意味します。

犬種 番犬度
フレンチ・ブルドッグ 3
パグ 3
ペキニーズ 4
ボストン・テリア 3
3
ブルドッグ 3
ウィペット 3
ゴールデン・レトリーバー 3
ボルゾイ 3
秋田犬 5
ロットワイラー 5
セント・バーナード 5

吠えにくい犬種でも全く番犬にならないというわけではなく、どの犬種も一定の警戒心を持ち合わせているようです。

ちなみに、番犬度が低い犬種としては、「ビション・フリーゼ」、「ビーグル」、「シベリアン・ハスキー」などがあげられます。これらの犬種は一般的にフレンドリーな性格で知られています。

吠えない犬「バセンジー」とは


日本ではメジャーな犬種ではありませんが、中央アフリカ原産の「バセンジー」はめったに吠えない犬と言われ、飼い主でも鳴き声をほとんど聞くことがないそうです。
ただし、全く吠えないわけではなく、感情を表現するときの鳴き方が他の犬と大きく異なります

めったに吠えないバセンジーの鳴き声がこちら

バセンジーの歴史は非常に古く、古代エジプトの壁画にはバセンジーと思われる犬が描かれています。

また、犬の中でもオオカミに近い遺伝子を持つ犬種の一つとされています。性格は独立心が強く、頑固な面もあります。身体能力が高く、非常に多くの運動が必要な犬種です。

しつけや犬種の特徴を把握することも大切


ここまで吠えにくい犬種を解説してきましたが、いくら吠えにくい犬を選んだとしても、十分なしつけや適切な飼育をしていないと無駄吠えにつながってしまいます。他の犬種よりは吠え癖がつきにくい傾向はありますが、不適切な飼育環境でも吠えないわけではありません。

また、吠えにくい犬種たちにもそれぞれ注意する点があります
上記の表で「フレンチ・ブルドッグ」から「ブルドッグ」までの犬種は「短吻種(たんふんしゅ)」、いわゆる鼻ぺちゃ犬で病気が多い種類でもあり、飼育には十分な注意が必要です。

「ウィペット」、「ゴールデン・レトリーバー」、「ボルゾイ」は運動量が多い犬種ですので、ストレスがたまらないように毎日の運動は欠かせません

「秋田犬」、「ロットワイラー」、「セント・バーナード」は大型犬で力も強く、警戒心も強い犬種です。トラブルが起こらないように、しっかりとしたしつけが必要になります。

まとめ


今回は吠えにくい犬種をご紹介しました。犬の鳴き声は犬を飼っていない人にとって大きなストレスになり、ご近所トラブルにつながりやすいため、十分に気を配ることが大切です。

また、どの犬種でも言えることですが、適切なしつけと飼い方は犬が暮らす上で欠かせません。「吠えにくい犬種」の良い面を十分に引き出すために、きちんとした飼い方を実践していきましょう。

参考
Dog Breeds – Types Of Dogs – American Kennel Club

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