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他の動物金魚

見た目はいつもと同じなのに金魚が動かない…!?その原因と改善策。

古池 彩乃 シェリー編集部

「気が付いたら飼っている金魚が動かなくなっている…。見た目に異常はないのにどうして?」

金魚の動きが止まっていることに気がついたときには、まずは落ち着いて金魚の様子をじっくり観察してみましょう。

一匹だけ動かない場合には病気、水槽内の大多数の金魚が動かない場合には水槽内の環境が主な原因だと考えられます。

本記事では、体やヒレなど見た目には変化が見られないのに金魚が動かない、という場合に考えられる原因と改善策を、金魚の状態別にご紹介します。

水槽の底に沈んでいる場合

金魚が水槽の底に沈んでいる場合に考えられる主な原因には、「水温の低下」、「体力の消耗」、「浮き袋に傷がついていること」があげられます。

1. 水温が低すぎる

金魚は約0℃〜30℃の水温で生きていくことができると言われていますが、実は水温が5℃以下だと冬眠状態に入ってしまうのです。

金魚にとっての適温は15℃〜28℃なので、専用のヒーターなどで水温を調節してあげましょう。

ただし、いきなり温度をあげてしまうと金魚にストレスがかかってしまうので、以下のような温度調節ができるものがおすすめです。

2. 体力の消耗

さまざまな原因で体力を消耗してしまうと、金魚は動かなくなってしまうことがあります。

他の金魚と相性が合わない

水槽の中に、その子のことを追い回したりする相性の悪い金魚はいませんか?そのようなストレスにより、体力を消耗してしまうことがあります。

相性が合わない金魚とは別の水槽に移し替えるなどして、金魚のストレスをできるだけ減らしてあげましょう。

エサの食べ過ぎ

エサの消化に体力を使いすぎてしまうと、疲れて動かなくなってしまうことがあります。

金魚はエサを数日間食べなくても死んでしまうことはないので、エサを欲しがっても数日間絶食させ、回復を待ちましょう。

寄生虫・細菌

それでも改善されない場合には、体内に寄生虫や細菌がいる可能性があります。

水槽の水を1週間ほど0.5%の塩水に取り変え、塩浴をさせましょう。この塩水は寄生虫・細菌の体内塩分濃度よりも濃度が高いため、浸透圧を利用して寄生虫・細菌を死滅させることができます。

3. 浮袋が傷ついている

浮袋が傷ついたりつぶれてしまった場合、残念ながら治療法はありません。

エサを沈むタイプに変えたり、底の砂利におなかが擦れて傷つかないように砂利を取り除くなどし、様子を見ながら金魚にとって過ごしやすい環境を整えてあげてください。

水面の近くで浮かんでいる場合

水面の近くで浮かんで動かない場合の原因は、「酸素不足」、「転覆病」が考えられます。

1. 酸素不足

ろ過フィルターがしっかり起動していなかったり、水が汚れていて酸素が足りないと金魚に酸素がうまく供給されず、金魚は酸素を求めて浮かんできてしまいます。

ストレスをかけないよう、静かに水の1/3~1/2程度を交換したり、ろ過フィルターを掃除するなどして、きれいで住みやすく、水槽内に十分酸素が行き渡るようにしてあげましょう。

2. 転覆病

転覆病とは金魚が自分の浮力をコントロールできなくなる病気です。
「よく観察してみると浮袋がいつもより大きいかも…」と感じたら、転覆病の可能性が高いと考えられます。

転覆病自体は死んでしまうような重い病気ではないのですが、水面に出てしまっている部分が乾燥して干からびると死に至ることもあるので、早めの対処が大切です。

先天性の場合もありますが、原因としては水温の低下、エサのあげすぎやエサが体質にあっていない、神経障害などが考えられます。神経障害は水換えや人の気配、免疫力・体力の低下で起こります。

転覆病かな?と思ったら、まずは以下を実践してみましょう。

  • エサを控える(変えてみる)
  • 水温をあげる
  • 水を0.5%塩水に変える
  • ストレスの少ない環境にする

縦になって動かない場合


金魚が縦になって動かない場合、酸素不足や水道水が中和されていないことによる体調不良が考えられます。

水道水は消毒のためにカルキ(次亜塩素酸カルシウム)が含まれています。

これは人間の体には影響がありませんが、金魚などの魚類は体調を崩してしまうことがあるのです。

カルキを抜くにはさまざまな方法がありますが、以下のような「カルキ抜き」を正しく使うことで、ほぼ確実に金魚にとって安全な状態を作ることができます。

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まとめ


金魚の寿命は約10年と言われています。約5年をすぎたあたりから金魚の老化も進み、だんだん動きも鈍くなってきます。

金魚は環境の変化やストレスに弱いので、ささいな変化にも気を使ってあげましょう。

大切な金魚とできるだけ長く生活していくために、日頃からよく観察してあげてくださいね。

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