犬を飼い始めたからといって、今すぐ散歩へ連れて行くのが適切とは限りません。
特に子犬を飼い始めた場合、ワクチンとの兼ね合いや社会化に適した期間というのがあります。そういった少しややこしい「いつ・何をするのか」をまとめてみました。
この記事の目次
生後2〜3ヶ月:抱っこして外を見させる
この時期にやることは、抱っこして外に連れて行くことです。これは社会化と呼ばれ、外の世界に少しずつ慣らしてあげます。
犬にとって、生まれてから2〜3ヶ月ぐらいの間は社会化期と呼ばれています。中でも2ヶ月目辺りは、最も社会化に適した時期だとされています。そのため、この時期に外に慣れてもらうために、犬を抱っこしたまま散歩することが推奨されています。
なぜ「抱きかかえてなのか」というと、まだワクチンが完了していないからです。ワクチン接種が終わる前に散歩をさせてしまうと、ウイルス感染の恐れがあります。
まだ免疫力がない時期ですので、この時に病気にかかってしまうと大変です。外を歩かせるのではなく、抱きかかえて外の世界を見させるだけにしましょう。
生後4〜5ヶ月:ワクチン完了1週間後から開始
ようやくワクチンが完了する頃でしょうか。最後のワクチン接種が終わってから、最低1週間が過ぎてようやくお散歩スタートとなります。
それまでの間はまだワクチンが定着していないため、散歩はやめましょう。
初めてのお散歩の1週間前〜:家の中で練習
「首輪やハーネスをつけて、さぁ行こう!」と思っても、突然のことに怖がってしまう子もいます。初めてのお散歩で「散歩=怖い」というイメージがついてしまうとその後に影響しかねません。
そのため、初めて外へ散歩に行く前に、首輪やハーネス、リードに慣れさせておきましょう。
まずは家の中で首輪などをつけて歩いてみたり、そのまま時間を過ごしてみることです。これを数日間繰り返せば、最初は嫌がるかもしれませんが、すぐに慣れてくれるはずです。
散歩に必要な首輪やハーネスについての解説はこちら。
初めてのお散歩です!
初めて散歩に行く日は、うまく歩けないこともあるかもしれません。
外の匂い、初めて見る人やモノ、音などに敏感なこともあり、スムーズにお散歩するのが難しいことも珍しくないでしょう。初日は軽く外を歩いたら帰って来てもOKです。
たくさんのことを体験させよう
散歩は、しつけの一環です。特に、初期の散歩でどれだけ多くのことを体験するかは、その後の性格にも大きく影響して来ます。散歩の役割、意味はこちらを参照ください。
たくさんの人、たくさんの犬たちに幅広く会わせてあげましょう。人は老若男女に問わず、犬なら大きい犬から小さい犬までたくさん出会うことが重要です。
家の外では、猫や虫とも触れ合うこともできます。どんな環境でも適応できるように、今後遭遇するであろう様々なことを経験させてあげましょう。