皆さんは猫と一緒に生活する上で、何か気を付けていることはありますか?
食事や運動など、気にかけることはたくさんあります。
今回は猫との生活の中で気を付けてほしいことをまとめました。
「体重管理」「異物・中毒物」「運動」「排泄」「ストレス」「爪切り」の6項目に分けて詳しくご紹介していきます。
より良い猫との生活の参考にして頂ければと思います。
この記事の目次
体重管理
健康の維持のためには、体重管理が一番重要と言っても過言ではありません。
肥満は糖尿病などの様々な内臓疾患の素因となるだけでなく、関節炎の原因にもなります。
そして、一度増えてしまった体重を落とすことは非常に困難です。そのため体重を増やさないこと、適正な体重を維持することが大切です。
食事管理の重要性
体重管理における最重要ポイントは食事です。
普段から栄養バランスの良いフードを食べさせること、塩分や脂肪分に配慮することが必要です。
特に塩分は、腎臓ケアの意味でも制限することが望まれます。人間の食べるもの(カツオ節やカマボコなど)は、猫にとっては塩分過多になります。
また、避妊/去勢をした子は体内のエネルギー代謝に変化が生じるため、太りやすくなります。
カロリーを抑えた食事に変更する必要がありますが、栄養不足にならないように避妊/去勢した子用のフードに変更しましょう。
肥満で関節炎になる
人間には体を動かさなくても、楽しめる娯楽があります。
しかし、猫にとって運動すること、動くことはとても大きな楽しみです。
関節が痛むことで、この楽しみを奪うことがあってはなりません。
病気予防の観点はもちろんですが、猫のQOLを保つためにも肥満は予防しましょう。
異物・中毒物に注意
人間の使うもの・食べ物を飲み込まないように
猫は、基本的に好奇心旺盛です。
人間の動きをよく観察しているため、学習して人間の使う物や食べ物に興味を持ちます。
プラスチックは噛み応えが面白いですし、紐も楽しいオモチャになるでしょう。しかし、プラスチックや紐は喉や胃に刺さったり、腸に詰まったりする危険があります。
また、人間の食べ物を魅力的に感じる猫もいるかもしれません。しかし、人間の食べ物は猫の健康を損ねることがあります。
猫がこれらの異物や中毒物を誤って飲み込まないよう、飼い主側が常に気を付けてあげる必要があります。
高いところも油断禁物!
高い棚の上を置いておけば安心だと思っている方もいると思いますが、猫の運動能力を侮ってはいけません。
高いところへも余裕で登るのが猫です。
食べ物や、猫の遊びそうなものはに猫の手の届かない場所(引き出しの中など)にしまっておきましょう。
運動量の確保
室内で飼育する場合は、猫に運動の機会を与えましょう。
猫用のオモチャで遊んであげるのも一つの運動です。
猫は横方向の運動だけでなく、ジャンプによる縦方向の運動を好む傾向にあります。
場合によってはキャットタワーなどを利用してみるのもいいかもしれません。
肥満の予防のためにも運動は大事
運動は筋肉量と基礎代謝を増やすため、肥満の予防にも繋がります。
いくら食事に気を使っていても、適度な運動が行えなければ健康な生活とは言えません。
室内でも体が動かせる環境を整えてあげることが非常に大切です。
排泄物から身体の異常を知る
尿や便などの排泄物には、猫の健康状態を知るための情報が詰まっています。
特に猫は腎臓病のリスクが高い動物ですので、毎日の尿の観察は重要です。
出来ることなら、毎日の尿量、尿色、においの変化はチェックしておきましょう。
尿検査や便検査を利用する
排泄物に異常が見られた際に、その排泄物から原因を精査することが出来ます。
いつもと違うな、と感じた時には動物病院受診の際に排泄物を持参するとスムーズな診療ができます。
その際、排泄物は出来るだけ新しいものを用意してください。
また、猫は連れて来なくても排便の検査のみ受けることも出来ますので、お気軽に申し付けください。
ストレス発散法を確保する
生きていればストレスが溜まるのは人間も猫も同じです。
猫は人間よりも体が小さい分、大きな音なども人間よりも強い刺激として受け取っているかもしれません。
そしてストレスは病気の原因となったりもします。
動き回れる環境を用意する
猫がうまくストレスを発散できるような環境づくりを心がけましょう。
一例を挙げると、体を動かせるような家具やキャットタワーの設置、留守中にも一人で遊べるオモチャの工夫などです。
その子の好みもあるので、色々と試してみましょう。
隠れる場所を用意する
可愛い我が子は、常に目の届くところに置いておきたいものです。
しかし、猫側からしたら、常に人の目に晒されているのはストレスかもしれません。
嫌なことがあった時や怖いことが起きている時に、身を隠せる場所を用意してあげると優しいかもしれません。
一人になれるリラックス空間を作ってあげましょう。
爪切りなどの日常的な処置
爪が伸びていると、布や家具に引っかかって危険です。
また、人や同居動物にケガを負わせる危険性もあります。定期的に爪は切るようにしましょう。
しかし、家での爪切りは嫌がる子もいます。
その場合は猫との関係を悪化させないためにも、無理をせずに動物病院で切るようにしてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
これを読んで、少しでも猫との生活が快適になればと思います。
初めて猫を飼う方は、まずはこれらの事柄を気にしてみてください。
他にも、その子に合わせた生活スタイルを提案できると思いますので、動物病院まで気軽にご相談ください。