ペットを飼っている人なら、いつかは必ず経験するペットとの死別…。「ペットロス」や「ペットロス症候群」と呼ばれる、ショック状態から回復するには一体どうするのが良いのでしょうか。
この記事の目次
ペットロスの症状とは
今まで長い時間ずっと一緒にいたペットを失った悲しみは、すぐに癒えないですよね。ペットロスの症状をまとめてみました。
「自分は今、ペットロスの状態なんだ」と認めることで、一歩先に進めます。自分に当てはまるものがあるか見てみてください。
ペットロスの症状
- 深く落ち込む
- 喪失感がある
- 何をやっても楽しめない
- やる気が出ない
- 常に疲れている
- 眠れない
- 食欲がない
- 自分を責める
ペットロスは、ペットを死別により失ったケースだけでなく、行方不明や誰かの手に渡った場合も含みます。ペットと長い時間を過ごしていた人ほどその悲しみは深いと言われています。
ペットロスを乗り越えるには
ペットロスの程度や期間は人によって違います。ですが、回復が早い人にはいくつかの共通点があります。
1. とことん悲しむ
事実を否定しようとしたり、カラ元気を装う人のほうが、ペットロスが長引くと言われています。
ペットロスだけでなく、深い悲しみに襲われた時は、その事実を認め、悲しみを丸ごと受け入れることをオススメします。泣くことも我慢せず、とことん泣きましょう。
悲しみの底まで落ち込んだら、いつか上を向ける時がやってくると信じましょう。
2. 生活リズムを変える
ペットロスに悩んでる人の中には、一定の時間になると強い悲しみがやってくる人がいます。それは、「7時はご飯の時間だから起きよう」「16時からは散歩の時間だから準備しよう」といったケースです。
生活の中にペットとの時間がルーティンとして組み込まれていた場合、その時間がぽっかりと空いてしまいます。そういった場合は、生活リズムを変えるようにしましょう。
空き時間があると、人間はずっと悪いことを考えてしまうことがあります。意識的にルーティンを変更し、悲しみに襲われないように対策しましょう。
3. 人と話す
人に自分の気持ちを話すことは、自分の気持ちを整理し、癒して行く上で必要なことです。
この時、できれば同じ経験をしたことのある人に話を聞いてもらいましょう。ペットを飼ったことのない人に、ペットロスの気持ちを完全に理解してもらうのは難しいかもしれません。無理に話さず、自分のペースで話せる環境がベストでしょう。
4.「虹の橋」など、著名な作品を読む
ペットを亡くした人が読む本で、有名な作品はいくつかあります。特に有名なのがこちら。
「虹の橋を読んで救われた気持ちになった」「悲しんでばかりいたけれど、気持ちに整理をつけることができた」という声をよく聞きます。
様々な本がありますので、どれか気になったものを手にとってみるのも良いでしょう。
悲しんでいる時は、周りが見えなくなってしまって自分の考えに囚われてしまうことがあります。このような本を読むことで、新たな視点を手にいれて、気持ちも考えも落ち着くことができることでしょう。
5. 新しいペットを迎える
この方法については、少し注意が必要です。アイペット損害保険会社が行った調査では、「新しい犬・猫を迎えること」がペットロスを癒すきっかけとして最も多く回答されたそうです。
ですが、「この悲しさを忘れるために新しいペットを飼う」というのは避けるべきでしょう。ある程度自分の中で整理がついた上で飼うべきだと思います。
先代の代わりはどこにもいません。新しいペットを飼ったとしても、「新しい子」であることは間違いなく、余計悲しくなってしまう可能性があります。新しく飼ったペットにも申し訳ないことをしたと、後悔をすることになりかねません。
カウンセラーを受診するのも手段
ペットロスの症状が長引くようだったら、カウンセラーの元を訪れるのも効果的です。
「ペットのことで精神科に行くのはためらう..」という人もいるかもしれませんが、気持ちが落ち込み、何もする気になれないという症状は早く診てもらった方が良いでしょう。そもそも「こんな症状でなんできたの!」と怒られることはありません。安心して、受診してください。
- 普段の生活に問題が出てきている
- 段階を経て回復している気がしない、よくわからない
- 何ヶ月経っても、症状が変わらない。治る気配もない
このような症状があるのであれば、精神科・心療内科を受診することを考えてみてください。
ペットロスが社会的な問題となっている現在、カウンセラーに受診する人も増えているそうです。一人で抱え込まず、誰かに相談しましょう。
焦らず、抱え込まず。
ペットロス、辛いですよね。この記事を書いている私も、ペットロスを経験したことがあります。しばらく気持ちが塞ぎ込み、何をしても思い出してしまったものです。
無理に乗り越えようとせず、受け入れることから始めてみてください。たくさん泣いて、悲しんで、そしてゆっくりと笑顔を取り戻しましょう。
いつまでも泣いていたら、旅立つペットも悲しくなってしまいます。「ごめんね」よりも「ありがとう」の気持ちの方が、きっと喜んでくれるはずです。