ヴィクトリー! PETAの働きかけで国内のコーヒーショップが、“残酷なコーヒー”「コピ・ルアク」の販売を廃止

ヴィクトリー! PETAの働きかけで国内のコーヒーショップが、“残酷なコーヒー”「コピ・ルアク」の販売を廃止

東京/大阪 – 大阪のやぶ珈琲、東京のボンゲンコーヒー、宮崎のAWAインターナショナルは、 PETA の連絡により、一生檻で飼育されるアジアジャコウネコの排泄物を原料とするコピ・ルアクの購入と店舗での販売を停止することに同意しました。また、別の5社(シーシーエスコーヒー株式会社コーヒーメール、OSC 社の lala3/kii、株式会社ワイドシステム暮らしの幸便いつもショップ三本珈琲株式会社)は、ウェブサイトからこの残酷な製品を静かに削除しました。


今回の決定は、数々のPETAアジアの調査により、インドネシアのジャコウネコが、ほとんど動くことのできない、糞尿だらけの小さな檻で飼育されていることが明らかになったことを受けたものです。傷口が開いたままである場合や、常に歩き回っているなど極度のストレスを示す常同行動をとるジャコウネコも多いのです。彼らは、コーヒーの実を多く含む食事、もしくは、コーヒーの実だけの食事を与えられ、その糞から作られるコピ・ルアクは法外な値段で売られています。国内での販売店舗が未だ50もあることからも日本がこのコーヒーの最大の市場の一つであることは明らかです。 PETAは、生産者は飼育されているジャコウネコのコーヒー豆を「野生由来」と偽って表示し、顧客や小売業者を欺いているということを複数回確認しました。

PETA 上級副会長のジェイソン・ベイカーは次のように述べます。「繊細な動物を不潔な檻に閉じ込め、肉体的・精神的苦痛を強いてまで飲むコーヒーに価値はありません。 PETA は、この卑劣な商品の販売を拒否したこれらの店舗を賞賛し、全てのコーヒー愛飲者に、動物への残酷な行為をきっぱり断るためにコピ・ルアクを決して購入しないよう呼びかけています。」

アジアジャコウネコは、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(CITES)」で保護されている種であるにもかかわらず、通常、生後6か月頃に捕獲され、コピ・ルアク生産のためにコーヒーの実以外にはほとんど何も食べさせられません。PETAは、排泄物の中に動物を閉じ込め、ストレスを与えることは、人獣共通感染症の温床になると指摘しています。致死率15%といわれるSARSは、ジャコウネコから人間に感染したものです。

PETAは、そのモットーの一部「動物はいかなる場合も虐待する対象ではない」のもと、 人間至上主義的な世界観である種差別に反対しています。 PETA の調査報道に関する詳細は、PETAAsia.comをご覧いただくか、 Twitter,  Instagram,  Facebook, TikTok をフォローしてください。 

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