ちゃんと知ってる?豆柴やティーカッププードルが抱える問題

2024.02.07
ちゃんと知ってる?豆柴やティーカッププードルが抱える問題

小さい犬として知られる豆柴やティーカッププードル。とてもかわいく一見すると魅力的な犬種に見えますが、購入を検討する場合は注意しなければいけないことがあります。

お迎えしてから「知らなかった」「こんなはずじゃなかった」とならないように、各犬種がどのような問題を抱えているのかしっかり理解した上でお迎えすることが大切です。

この記事では、豆柴やティーカッププードルと呼ばれる犬について解説します。

この記事の目次

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豆柴とは

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普通の柴犬よりも小型サイズのものを「豆柴」と呼ぶことがあります。柴犬が10〜13kgなのに対し、豆柴は4〜6kgほどとされており、抱っこをすると腕の中にすっぽり収まるサイズです。

日本犬保存会やジャパンケネルクラブでは豆柴という犬種を認めておらず、血統書には「柴犬」と表記されます。一方で、2008年に日本社会福祉愛犬協会(KCジャパン)が世界で初めて豆柴を犬種として認めました。

豆柴よりもさらに小さい犬も

柴犬よりも小さいサイズの犬を豆柴と呼ぶとお伝えしましたが、豆柴よりもさらに小さい極小豆柴や、極小豆柴よりも小さい小豆柴(あずきしば)と呼ばれる犬もいます。

ティーカッププードルとは

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プードルは、スタンダード、ミディアム、ミニュチュア、トイの4種類が認められており、ティーカッププードルはトイプードルよりもさらに小さい犬です。ティーカップに入ってしまうくらい小さいことが名前の由来です。

豆柴と同様、正式な品種として認められていないため血統書にはトイプードルと記載されますが、一般的には体高25cm未満、体重2kg未満のトイプードルをティーカッププードルとするようです。

ティーカッププードルよりさらに小さい個体はマイクロティーカッププードルと呼ばれ、こちらも一部の愛好家の間で人気を誇っています。

なぜ人気なのか

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豆柴やティーカッププードルは多くの団体で犬種として認められていないにもかかわらず、ブリーダーによっては100万円以上もすることがあるほど人気の犬です。

では、一体豆柴やティーカッププードルにはどのような魅力があるのでしょうか?

小さくてかわいい

これらの犬を最初に見た時に「小さくてかわいい」という印象を多くの人が受けるでしょう。実際、人は小さな動物に惹かれる傾向があるため、これらの反応は決して間違ってはいません。

SNSにもたくさんの写真がアップされており、かわいい犬の姿を見ることができます。

小さくて飼育スペースが小さくて済む

土地の高い都心部では、大型犬を飼うほどのスペースの確保が難しく、基本的には小型犬、それもより小さい方が望ましいと考える人が多い傾向にあります。マンションなどでは「大型犬はNGだけど小型犬なら良い」というところも少なくありません。

また、体が小さいと運動量も少なく済むため、共働きの家でも飼いやすそうと考える人もいるかもしれません。

どのような問題がある?

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豆柴とティーカッププードルの特徴や魅力についてお伝えしてきましたが、実は決して目を逸らしてはいけない多くの問題を抱えています。

これらを知らずに飼ってしまうと、健康面の不安や後悔が生じてしまうこともあるかもしれません。もし、飼うことを検討しているならば、まずはその犬の背景についてしっかり理解し、起こり得るリスクがあっても一生愛情を注ぎ続けられるかどうかを考えることが大切です。

※以下の内容は、すべてのブリーダーが当てはまるわけではありません。

1. 成長すると大きくなる可能性がある

豆柴やティーカッププードルは、基本的には体が小さい個体同士を掛け合わせて誕生させています。

もちろん小さく生まれてくる子もいますが、成長するに従って通常の柴犬やトイプードルに近い大きさになってしまう場合があります。どのくらいの大きさになるかわからないため、成長したら思ったより大きくなってしまったということもあるでしょう。

家のスペースの都合で豆柴やティーカッププードルなどの小型犬しか飼えない場合、不都合が生じてしまうかもしれません。もしこれらの犬を飼うのであれば、予想よりも大きくなってしまう可能性があることを念頭に入れておかなければいけません。

2. 大きさを保つために食事量が十分与えられない可能性がある

栄養が足りなければ、その犬の小ささは保たれるかもしれません。実際、ブリーダーから指示された食事量が極端に少なく、大きくならないように指示されることも少なくないようです。

しかし、栄養が足りなければ、それはただの見かけだけが小さな栄養失調の犬です。サイズを保つために行っていることであっても、それは動物虐待にあたる場合があります。

3. 未熟な状態で生ませることもある

体が大きくならないようにと、本来ならまだ生まれてこない子を帝王切開によって強制的に生ませる悪いブリーダーもいるようです。

未熟な状態で生まれても健康に育つ子ももちろんいますが、病気になりやすくなってしまう子もいます。そうすると、治療費の負担も増えてしまい、予想よりも出費が多くなることも考えられます。

最後に

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犬を屋内で飼う人が増え、小型犬が人気になるのは理解できますし、屋内で大型犬を飼うのは厳しいでしょう。しかし、大きさばかりに目がいって、その犬の幸せは考えられているのでしょうか。

これらの犬がスタンダードであると認められないのはそれなりの理由があります。もちろん、すべてのブリーダーが悪質であるというわけではありません。しかし、人気があればあるほど悲しい思いをする犬が増える可能性は高いのが現実。

「見た目がかわいいから」「SNSで映えるから」という理由で飼うのではなく、その犬を本当にご自身が幸せにでき、一生過ごすことができるかどうかを一番に考えるべきです。そして、飼うことを検討しているなら、もしイメージと違う状況になってもしっかり責任を持って最期の時まで愛情を注ぎ続けられるかをよく考えてみてください。

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