自分の愛犬がうんちを食べているのを目撃してしまった。
そんな光景を目の当たりにしてしまったら、どんな飼い主でもショックを受けますよね。
でも、この食糞という行為、それほど珍しいことではないんです。
「うちの子がオカシイんじゃないか?」「誰かに相談したいけど、恥ずかしくて相談できない」なんて思っていた飼い主の皆さん、安心してください。普通です。
今回はその食糞の原因と、食糞の防止法についてご紹介します。
この記事の目次
なんで食べるの?
犬がうんちを食べるのには、諸説あります。
どれが原因なのかは、育てられた環境やその犬の健康状態等によって変わりますが、大きくは以下の3つと言われています。
- 単純にお腹が空いている(食事の量が足りていない)
- うんちから美味しそうな匂いがする
- 飼い主に見つからないようにうんちを隠そうとしている
他にもストレスが原因だったり、幼犬の時は食べていたけど、成犬になって、ある時を境に一切食べなくなったということも普通にあるのです。
健康に問題はないの?
自然界においては、うんちを食べるということは、あまり珍しいことではありません。
昆虫だとフンコロガシが有名ですよね。
哺乳類だと、ウサギやコアラが有名です。
特に、ウサギの場合は、食糞はごく自然な行為なため、止めさせるべきではないと言われています。
犬の場合もあまり問題ではないと言われていますが、寄生虫がいる場合は病気になることもありえます。
また、食糞した後に、飼い主の顔を舐めてきたりしたら、あまり衛生的ではありません。
そのため、あまり過敏になる必要はありませんが、できることなら直しておきたいと言えます。
どうしたら止めるの?
先に挙げた3つの原因別に防止法をご紹介します。1つ1つ見ていきましょう。
お腹が空いている場合
まずは、うんちをするタイミングを見てみましょう。
食前でしょうか?食間でしょうか?食後でしょうか?
食事の量は十分に足りているでしょうか?
愛犬をよく観察してみて、うんちや食糞をするタイミングから、原因を推測します。
もし、食後のうんちの時は食べないけれど、食前や食間に食糞をすることが多いのであれば、単にお腹が空いているだけかもしれません。
うんちから美味しそうな匂いがする場合
飼い主にうんちの匂いを嗅いでくれと言っているわけではありませんが、観察はしてみてください。
うんちは排泄物であるため、そのまま消化されずに食べ物が出てきてしまうこともあります。
ドッグフード等が消化されずに出てくる場合は、水でふやかしたドッグフードをあげるなどの対策をしてあげることで、食糞を防止できる可能性があります。
また、ドッグフードには様々な添加物が含まれているものもあります。
特に、安いドッグフードに多いのですが、犬の食欲増進のため、肉の匂いをつけていることが多いです。
ドッグフードって臭くないですか?あの匂いですが、添加物で作られている場合も多いのです。
そのため、ドッグフードをグレードの高いものに変えることで、食糞が無くなる場合もあります。
うんちを隠そうとしている場合
トイレトレーニングに失敗してしまったことが原因かもしれません。
例えば、トイレ以外の場所でうんちをしてしまった時に、怒ってしまったことはありませんか?
トイレトレーニングにおいて、叱ることは厳禁です。
排泄行為自体を悪いことだと勘違いしてしまったり、うんち自体がいけないものだと勘違いしてしまうことがあるからです。
その場合は、「うんちしちゃった…。見つかると叱られるから食べて隠してしまおう!」と思ってしまうことも十分にありえます。
この場合は、正しいトイレトレーニングを行うのと並行して、犬が食糞をする前に、うんちを片付けてしまってください。
食糞に関しては、実はこれが最強の防止法です。
ずっとうんちするかどうか観察していなきゃいけないの?という声が聞こえてきそうですが、その必要はありません。
排泄にはタイミングがありますので、それを参考に、そのタイミングの時だけ気をつけるようにし、すぐに片付けるようにすれば良いのです。
トイレトレーニングについては、以下でご紹介していますので、こちらを参考にしてみてください。
それでも直らない場合
食糞をしているのが幼犬の場合、放っておいても成犬になると止めるようになることがあります。
大きな害もないのであれば、なるべく気にしないようにして放っておくことも1つの手です。
但し、不衛生ではあるため、排泄したものをずっと放置するのではなく、きちんと片付ける等、最低限の防止はしましょう。
飼い主のストレスは、実はそのまま犬にも伝わっています。
そう、犬は空気を読む力に長けているのです。
そのストレスは、そのまま犬に伝わり、それが食糞に至る原因になっていることも考えられるのです。
気にしないようにしていると、意外とあっさり食糞しなくなった、なんてことも十分にあるのです。