愛犬の散歩中の引っ張り、飼い主が余計に悪化させているかも?

愛犬の散歩中の引っ張り、飼い主が余計に悪化させているかも?

散歩中に引っ張られて困っているという方、結構たくさんいらっしゃいます
小型犬の場合は、その分引っ張る力も弱いため、力のない人でも制御しやすいですが、大型犬の場合はそうはいきません。

今回は、犬が引っ張ってしまうメカニズムについてきちんと理解し、その後、引っ張りをなくす方法について見ていきます。

この記事の目次

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どうして引っ張るの?

シベリアンハスキーの目
あなたは、気持ちよくお外を散歩しています。
そんな時、後ろから引っ張ってくる人がいたら、あなたは引っ張られまい(あるいは、倒れまい)として、逆方向である前方向に体重をかけるのではないでしょうか?(散歩中に引っ張ってくる人なんかいないというツッコミはなしで…)
そして、「何で私のこと引っ張るんだよ!」と段々イライラしてくる。

犬の引っ張りのメカニズム、それは上記と同じことです。
以下の構図が出来上がり、悪循環に陥っているのです。

犬が気持ちよく散歩をしている

犬の方がスピードが早いので、前に出ていった

犬がどんどん前に行くので、飼い主も行かれまいとリードを引っ張り続けた

犬も引っ張られるので、バランスを保とうと引っ張り返し続けた

次第に犬が興奮状態になって、もっと強く引っ張り返した

犬は4足歩行の動物で、とても歩きやすい、走りやすい身体をしています。
そのため、犬は人間よりも早く歩けるため、自然に前へ出ていってしまいます

どうすれば良いの?

引っ張らず大人しく待つ犬
とは言え、急に引っ張られてはたまったものではありません。
特に大型犬の場合、不意に引っ張られてしまっては、場合によっては飼い主の大怪我にもつながってしまいますし、とても危険です。

これを抑制するため、以下の3つの基礎トレーニングを行うのが有効です。

  • 引っ張っていることを犬に伝えるチェックを行う
  • アイコンタクトをしたり、おすわりをさせる
  • ヒールウォーク(または、リーダーウォーク)を覚えさせる

ヒールウォークやリーダーウォークは難しいかもしれませんが、おすわりはどの家庭でも教えているのではないでしょうか?
犬は家の中でできることでも、それを外ではできなくなったりする生き物です。

ですが、練習をしていくことで、家の中以外でもできるようになっていきます。
徐々に散歩中や、外でもできるようにしていくことで、引っ張っている時にアイコンタクトを取って止めさせるなど、引っ張り自体が生じないようにコントロールできるようになります。

ハーネス vs 首輪

首輪をした子犬
ハーネスと首輪、どちらの方が引っ張りが起きやすいでしょうか?

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答えは、ハーネスです。
ハーネスは、犬ぞりなど、犬に物を引っ張らせるために作られた装着具です。
そのため、ハーネスの方が、犬にとって引っ張りやすいものなのです。

もし、ハーネスを使っていて、引っ張りに困っている場合、首輪型のリードに変えてみることも考えてみてはどうでしょうか?
上記のようなトレーニングは、時間もかかりますし、飼い主も一緒に練習する必要があります。

決して、ハーネスが悪いわけではありません。ハーネスを使っていても、きちんと他のトレーニングができていれば、何の問題もありません。
ただ、ハーネスから首輪に変えるだけなら、誰にでもできます

ジェントルリーダーを併用する

どんな時も大人しく待つ犬
ジェントルリーダーと呼ばれる器具を用いて、犬を大人しくさせることも考えられます。
特に、大型犬で引っ張りが強い場合、ジェントルリーダーを装着することで、力の弱い方でもコントロールできるようになるので、有効な方法の1つです。

確かに、上手く使えるようになると、ジェントルリーダーを装着すると、おとなしくなるのですが、この間に「おすわり」や「呼び戻し」をきちんとトレーニングしてください
ジェントルリーダーはあくまで補助的な器具ですので、引っ張りをしなくなるまでの一時的な処置と考えてください。

また、間違った使い方をすると、犬の負担がかかりますので、怪我をさせないよう、使い方には十分に気を付けてください。

リードは常に緩めた状態で

リードを付けて楽しい散歩
ここ日本では、ノーリードで散歩することは原則的に違法とされています。
地方自治体によっても異なりますが、10万円以下の罰金が課されることがあります。

リードは必要なものですが、リードさばきが上手になるまでには、かなりの練習が必要になります。
これが上手になれば、引っ張りというものは無くなっていきますが、普通の飼い主の方にそこまでを求めるのは酷ではないでしょうか。

外でアイコンタクトやおすわりが出来るようになるだけでも、かなりマシにはなっていきます。
リードを常に緩めた状態で散歩ができるように、アイコンタクト等の基礎トレーニングをしてみてはいかがでしょうか。

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