猫を災害から守りたい!飼い主さんも安全・安心な防災を

2025.01.04
猫を災害から守りたい!飼い主さんも安全・安心な防災を

災害から猫と自分の命を守るためには、普段から防災の準備をしておくことが大切です。「大きな災害はいつどこで起こるかわからない」というのは、ここ最近強く実感している飼い主さんも多いのではないでしょうか。

今回は、猫の飼い主さんのために用意しておきたいものや事柄について解説します。

この記事の目次

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猫を守れるのは飼い主さん

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大地震などの災害が生じたとき、猫を守れるのは飼い主さんです。もちろん、飼い主さん自身の安全を確保することも重要です。猫や自分自身を守るために、災害用品や自宅の状況、猫の健康状態をチェックしておくことをおすすめします。

すでに準備している方は再チェックを、まだの方はこれから準備をして、災害に備えましょう。

必ず用意しておくもの

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災害に備えて必ず用意しておくものがあります。ひとまとめにして、すぐに持ち出せるようにしておきましょう。

フード・おやつ

フードは最低でも1週間分はストックしておきます。災害時、ペットフードはどうしても後回しになりがちです。好みのフードが手に入らないケースも想定できるので、多めに用意しておくことをおすすめします。

「ローリングストック」といって、賞味期限の古いものから食べさせて新しい日付のものを補充していくスタイルがいいでしょう。

パウチタイプウエットフードのストックはおすすめ

総合栄養食のウエットフードは栄養がとれるだけでなく、水分補給もできます。普段ドライフードを食べている猫もウエットフードに慣れさせておきましょう。パウチタイプは場所も取らず、賞味期限が長いのもメリット。

療法食は常に切らさない

災害時、療法食は一般のキャットフードよりもさらに手に入りにくくなる恐れがあります。持病があって療法食を食べている場合、ストックを切らさないよう十分注意してください。

おやつは気分転換におすすめ

大好きなおやつがあれば、避難所などでも気分転換ができます。食欲が落ちたとき、フードを食べるきっかけになる場合もあります。飼い主さん用にも甘いものがあるといいですね。

保存場所に注意

フードの劣化を防ぐためにも、涼しくて暗いところに保存してください。車や屋根裏、物置などは高温になりやすく劣化を招くので、保存場所には向いていません。

水は多めにストック

お水も必ず最低1週間分はストックしておきましょう。水道が止まると、なかなか復旧しないことも。避難所などでは、どうしても人間が優先されます。猫用を必ず確保しておきましょう。長期保存できる飲料水もおすすめです。

薬も必ず入れておく

普段飲んでいる薬も、避難袋に入れておきます。災害時、常備薬が手に入らない恐れがあるためです。少し多めに処方してもらえないか相談しておくのもいいですね。

飼い主さんは、薬の名前をメモしておくか写真に撮っておきましょう。避難先などで普段と異なる動物病院のお世話になる場合、薬名がわからないと処方してもらえません。「白くて丸い薬を飲んでいた」などの曖昧な記憶だと探すのに時間がかかってしまいます。

ハーネスとリード

猫用ハーネスとリードがあると、避難時の脱走などのリスクを減らせます。胴体に着ける練習をして慣れさせておくといいですね。

クレートやキャリーバッグ

避難する際は、頑丈な作りのクレートがおすすめです。避難に使うクレートを普段から寝床にしておけば、猫のストレスも減らせるでしょう。重くて大変という場合は、しっかりしたキャリーバッグで逃げるようにします。ハーネスとリードを装着しておくと、バッグが壊れた際も安心です。

リュックタイプは避難時に両手があくメリットがあります。しかし、猫が脱走した際に、気付くのが遅れる恐れがあるので注意が必要です。

敷物・毛布

寒さを和らげるためにも、敷物や毛布も用意しておきます。猫が怖がっている場合など、毛布などで体をすっぽり包んであげると落ち着きます。

人がたくさんいる避難所などでは、クレートに毛布を掛けると目隠しにもなります。匂いで安心するためにも、新品ではなく猫が何度か使用したものを入れておきましょう。

猫の携帯トイレと猫砂・ペットシーツ

猫用の折り畳みタイプの携帯トイレがあると安心です。トイレが変わると排泄しない場合もあるので、日頃から慣れさせておきましょう。猫砂は普段使用しているものをストックしておきます。粗相などに備え、ペットシーツも入れておくといいでしょう。

マイクロチップと迷子札

マイクロチップを入れておけば、脱走して保護された際も早く見つかる可能性が高まります。動物病院で相談してみてください。さらに首輪には迷子札を付けておきましょう。

猫の首輪はテンションがかかると外れるタイプが多いため、なくすリスクはあります。かといって、外れない首輪は事故に繋がる恐れもあります。確実なのはやはりマイクロチップでしょう。

飼い主さんと一緒に撮っている写真

飼い主さんや家族と猫で一緒に写真を撮っておきます。迷子になった猫が保護された際、「うちの猫」とわかるようにするためです。猫に特徴的な模様がある場合も、写真に残しておきます。スマホが使えない状況も考え、プリントしておくといいですね。

猫の健康手帳・名刺を作っておく

猫の名前や生年月日、ワクチン歴や病気歴、かかりつけの動物病院名などを記録してある猫の健康手帳を作っておきましょう。災害時はもちろん、引っ越しなどでかかりつけの病院以外を受診する場合にも役立ちます。紙の手帳にしておくと、スマホが使えないシーンでも安心です。前項でご紹介した写真も貼っておけば、迷子の時の確認ができます。

手帳の他に「猫名刺」を作るのもおすすめです。カードに写真を貼り猫の情報を書き込んで、ラミネート加工をすると濡れても文字がにじみません。複数枚作って家族全員で持っておくといいですね。

ウエットティッシュ

災害時は体調を崩しやすく、下痢を生じることも。猫用か赤ちゃん用のウエットティッシュがあれば、水が使えなくてもお尻の汚れなども拭き取れます。

猫のおもちゃ・爪とぎ

普段と異なる環境に、猫もストレスが溜まります。おもちゃで遊んだり、爪をといだりしてストレス発散させてあげましょう。普段遊んでいるおもちゃや爪とぎがあれば、猫も安心します。

防臭タイプのビニール袋

猫のうんちなどを入れるビニール袋もあると便利です。猫の排泄物は特に臭うため、避難所では迷惑になる恐れもあります。ペットシーツを捨てるときにも使えますよ。

猫の健康やしつけ

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災害が起きると、猫も体調を崩しやすくなります。外に出てしまった際に感染症にかかるリスクも高まるので、ワクチン接種は必須です。定期的に動物病院を受診して健康チェックをしておきましょう。

避妊・去勢手術を済ませておく

脱走した際に他の猫と交尾する可能性もあるので、避妊・去勢手術を済ませておくと安心です。発情時に鳴いたり、外に飛び出したりといったリスクも減らせます。まだ手術をしていない猫を飼っている飼い主さんは、動物病院に相談してみましょう。

ワクチン接種、ノミ・マダニ予防

感染症にかからないためにも、他の動物にうつさないためにも、定期的にワクチンを打っておきましょう。災害時には、一時的に預けたり入院したりする可能性もありますが、その際もワクチン接種が条件になる場合がほとんどです。また、ノミやマダニの予防も重要ですので、欠かさず行いましょう。

いろいろな経験をさせる

猫に負担がかからない程度に、「いろいろなフードを食べる」「いろいろな形状の器で水を飲む」など経験を積ませておきます。猫はどうしても好みが狭くなりがちです。しかし、災害時は好みのものが手に入らなくなる可能性が高まります。ある程度いろいろなものに慣れておけば、ストレスも減らせるでしょう。

家の安全もチェック

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飼い主さんが外出時に災害が発生しても、猫が無事に過ごせる環境を作っておきます。その日のうちに戻れないケースもあるので、しっかり準備しておきましょう。

家具の転倒防止

地震が発生した際、食器棚やタンスなど大きな家具が倒れないように転倒防止処置をしておきます。猫が普段過ごす部屋には、なるべく大きな家具を置かないように心がけるといいですね。キャットタワーや高さのある猫ケージも、しっかり固定しておきましょう。

電子レンジやテレビなど家電類が落ちたり倒れたりしないよう、耐震マットを敷いておくのもおすすめです。

窓にシートを貼っておく

窓には飛散防止フィルムやシートを貼っておきましょう。大地震や台風などで、窓ガラスが割れる恐れもあります。割れたガラス片が飛び散ると、大変危険です。防犯対策にもおすすめですよ。

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猫が入るすき間をチェック

猫が驚いたときに入るすき間があるなら、あまり奥まで行けないようにしておきましょう。奥に入り込んで出てこなくなると、避難の際逃げ遅れてしまいます。地震に驚いた猫がベッドの下の奥まで入ってしまい、数日間食事もとらず水も飲まなかったといった例もあるようです。

一戸建てにお住まいの方は、押し入れの天井にある点検口などは猫が開けられないようにしておきましょう。災害時ではありませんが、筆者の実家で飼っていた猫が押し入れの点検口から屋根裏に行ってしまったことがあります。なかなか戻ってこなくて大変困りました。

避難について考えておく

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「避難所に行く」「避難所に行かず家で過ごす」「車で過ごす」など、さまざまなパターンで避難状況を想定しておくといいでしょう。ご家族で話し合い、共有しておくことも大切です。

さらに、自治体にも避難所について事前に問い合わせておくことをおすすめします。自治体によって、ペット同行避難の設定はまちまちです。「猫と一緒に避難所に入れるか」「入れるならどこの避難所があるか」「猫だけは別になるのか」などをお住まいの自治体にあらかじめ確認しておきます。自治体の避難訓練にも積極的に参加しましょう。

まとめ

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災害から猫を守るためにも、飼い主さんが安全に乗り切るためにも、今から備えておくことをおすすめします。フードとお水、薬は必須です。その他、少しでも快適に過ごせる道具を用意しておきましょう。

猫の情報をまとめておくことや、ワクチンを打つことも防災に繋がります。家の安全も、今一度確認しておくと安心です。いつ起こるかわからない災害から、猫を守ってあげましょう。

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