猫のお留守番!安心して飼い主さんがお出かけできる環境づくりのコツ

2025.01.18
猫のお留守番!安心して飼い主さんがお出かけできる環境づくりのコツ

猫はもともと単独行動をする動物で、1匹での留守番もあまり負担にならないといわれています。とはいえ、飼い主さんとしては「寂しくないか」「トラブルが起きないか」など心配になりますよね。

そこで今回は、飼い主さんが安心してお出かけできる猫の留守番について解説します。猫が安全にお留守番できる環境を作れば、飼い主さんも安心してお出かけができるでしょう。

この記事の目次

猫は何時間、何日の留守番が可能?

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一般的に、健康な大人の猫なら会社勤めなどで朝から夜まで留守をする場合、きちんと対策すればほとんど問題はないでしょう。

さらに、旅行をするなら1泊2日程度の留守番が可能だといわれています。ただし、子猫やシニア猫、持病がある猫などは長時間のお留守番はNGです。

「どうしても」という場合は、動物病院やペットホテルに預ける、シッターさんに来てもらうなどの対策が必要になります。

猫の留守番で生じやすい9つのトラブル

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猫の留守番では、予想外のトラブルが起こる場合があります。筆者がこれまで猫を飼っていて実際に経験したトラブルには、脱走、粗相、寂しさによる体調不良などがありました。

①脱走

窓のカギのかけ忘れなどで、猫が窓を開けて出てしまうケースがあります。「少しだけ窓を開けて網戸にしていた」ことが脱走の原因になることも。猫は想像以上に狭いところをすり抜けてしまうので、要注意です。「窓はロックしていた」と思っていても、軽い網戸なら簡単に開けてしまいます。

筆者が実家で飼っていた猫は、留守中に網戸を開けて出て行ってしまったことがありました。無事に帰ってきましたが、帰宅時に猫がいないことに気づき、家族中がパニックになりました。

②電気コードなどを噛む

退屈や好奇心から、電気コードや充電コードなどを噛んでしまうことも。感電などのリスクがあり、大変危険です。

③部屋に閉じ込めたままになっていた

猫を家族の個室などに閉じ込めてしまうといったトラブルもあります。飲まず食わずで排泄もできず、季節によっては気温の上昇などもあり、危険な状況です。

猫を閉じ込めてしまった筆者の体験談

実際、筆者は猫を当時中学生だった息子の部屋に閉じ込めてしまった経験があります。猫は息子のことが大好きで、いつもついて回っていました。

その日の朝も、猫は息子の部屋に一緒にいました。ところが、バタバタしていたため猫がいることに気づかないまま、部屋のドアを閉めて登校してしまったのです。筆者自身も出勤で急いでいたため、猫が息子の部屋にいるとは思いもよらず、そのまま家を出てしまいました。

帰宅すると息子の部屋から猫の絶叫に近い鳴き声が聞こえ、慌ててドアを開けると飛び出してきました。冬だったこともあり、大きな体調不良にならなかったのはラッキーだったといえます。

④誤飲・誤食

「おもちゃで遊んでいて飲み込んでしまった」「テーブルの上にあったおかずの残りを食べてしまった」といったトラブルが予想されます。特にひも状の物は、飲み込んでしまうと開腹手術につながるほど危険なため、注意が必要です。

食品のストックを勝手に食べてしまうといったトラブルもあります。食品を入れた棚や引き出しなどを器用に開ける猫もいるので油断できません。

⑤粗相

粗相も猫の留守番中によくあるトラブルです。「トイレが汚れていた」「飼い主さんへのあてつけ」など、さまざまな理由が考えられます。疲れて帰宅した時にベッドやソファに粗相をされていると、立ち直れないくらい落胆するでしょう。

⑥物を壊す・倒す

マグカップを落とす、スタンドを倒すなど、物を壊したり倒したりすることも猫の留守番中に起こりがちなトラブルです。物が壊れたり割れたりした際に、猫がけがをする恐れも。飼い主さんにとっては、大切にしていた物が壊されたショックも大きいはずです。

⑦お風呂への落下

お風呂の蓋の上に乗っている際、誤って落下するリスクもあります。特にお風呂にお湯がたまっていると、溺れる恐れがあり大変危険です。

お風呂はツルツルしていて猫の爪が引っかからず、自力では登れません。お風呂の蓋の温もりが好きな猫は特に注意が必要です。

⑧室温上昇による熱中症

春から夏は、留守番中の室温上昇による熱中症などのリスクが高まります。冷房を入れて出かけても、停電などで消えてしまうことも。猫がリモコンを踏んで、エアコンを消してしまったといったトラブルもあります。

⑨寂しさによる体調不良

独りぼっちになった寂しさから、下痢などの体調不良を起こす猫もいます。飼い主さんにべったりの猫によくあるでしょう。実際、筆者が飼っていた猫のりんごちゃんは外出が長いと必ず下痢をしていました。

安全な留守番のための14の対策

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猫にとって安全で、飼い主さんが安心できる留守番対策をしましょう。対策をしておけば、外出先で心配することもなくなります。チェックリストを作っておけば、さらに安心できるでしょう。

筆者の場合、「運動神経が良くて高いところに登ってしまう、頭の良い子どもを留守番させる」と想定して対策を取っていました。

①ペット見守りカメラを設置する

近年は、自宅にペット見守りカメラを設置できます。留守番中に猫が何をしているかがチェックできるので、導入するのもおすすめです。猫がどこで過ごすのが好きなのかなども確認できます。

②戸締りに注意

脱走だけでなく、防犯のためにも窓はしっかり閉めておきましょう。窓を少しだけ開けて風を通したい場合は、網戸をロックしておきます。

③フードと水の準備方法

フードと水の設置は一つではなく、数ヶ所にしておくと安心です。ドライフードは知育おもちゃなどに入れておくと、留守番中も退屈しません。

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自動給餌器を設置しておけば、複数回にわけてフードを与えられます。ペットカメラ付きならさらに安心です。


万が一水入れを倒してしまっても、他のお水が飲めるようにしておきましょう。陶器など、倒れにくい水入れを用意しておくのもいいですね。

猫のケージに水入れを入れるなら、取り付けるタイプがいいでしょう。

ノズルの先をなめて飲むタイプは、ボールが固まって水が出なくなることがあるので、個人的にはあまりおすすめできません。

④トイレ対策

留守中は掃除ができないので、猫用トイレは複数設置しておきましょう。設置数の目安は猫の数+1です。排泄物などで汚れていると、猫は排泄を我慢したり、部屋の中でしたりしてしまいます。

⑤おもちゃは基本片付けておく

猫じゃらしやひも状のおもちゃは片付けておきます。留守番中に遊んでいて、誤飲するリスクがあるためです。おもちゃでなくても、毛糸などひも状の物は部屋に置いておかないように徹底しましょう。

⑥食品を猫が届く場所に置かない

誤食防止のためにも食べ物類は必ず片付け、冷蔵庫や棚にしまっておきます。簡易な扉は開ける猫もいるので、プラスチックのストックケースに入れておくのもおすすめです。

⑦落とされて困る物は置かない

猫が過ごすスペースには大切な物を置いておかないようにします。ガラス製や陶器製の物は、落とした際に猫がけがをするリスクも。高価な物だと飼い主さんのショックも大きいので、片付けておきましょう。

また、大切な物を置いている部屋には猫を入れないことも対策になります。

⑧電気コード類にはカバーを

電気コードにはカバーをしておくと、噛まれずにすみます。ごちゃごちゃしがちなコードの整理にもなりますよ。


⑨お風呂のお湯は抜く

猫が留守番をする際は、必ずお風呂のお湯を抜いておきましょう。浴槽に落ちるトラブル予防のためにも、お風呂場に行けないようにするのもいいでしょう。

⑩夏は熱中症対策

夏は必ず冷房を入れて出かけます。よしずやすだれなどを窓にかけておくのもおすすめです。万が一停電になった時のことを考え、凍らせたペットボトルなども置いておきます。

春でも急に気温が上がる時があるので、天気予報はこまめにチェックしましょう。エアコンのリモコンを猫が触れない場所に片付けておくことも重要です

⑪お出かけ前に猫を確認

部屋の閉じ込めなどを避けるため、出かける前に猫の存在を確認する習慣をつけておきます。部屋が複数ある家の場合、「リビングだけ」など猫の居場所を限定するのもいいですね。

⑫大きな猫用ケージに入れるのもあり

それほど長時間に渡らない留守番なら、猫用ケージに入れておくのもおすすめです。いたずら予防にもなりますし、三段など大きめのケージなら上下運動も可能です。ただし、トイレを複数設置するのは難しいので、短時間のお留守番の時に使うといいでしょう。

⑬飼い主さんのニオイがついた敷物を

寂しがりの猫の場合は、飼い主さんのニオイがついた敷物などを置いておきます。「コロナ禍などの影響で在宅勤務だったのに出勤になった」などの場合、単独行動が好きな猫も寂しくなるケースがあるようです。

毎回体調不良になる、といった場合は動物病院に相談してください。

⑭心配ならキャットシッターなどに依頼

「シニアで留守番をさせるのが心配」「毎日帰宅が遅い」といった場合はキャットシッターに頼む方法もあります。信頼できて仲のいい猫友達がいるなら、ときどき様子を見てもらうのもいいでしょう。

2泊を超える場合は、安全のためにも動物病院やペットホテルに預けることをおすすめします。どうしても家がいい猫の場合はキャットシッターに頼みましょう。

帰宅後はたっぷり遊んで

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帰宅したら猫とたっぷり遊んでお留守番をねぎらってあげましょう。ブラッシングなどで触れ合うのもおすすめです。飼い主さんも外出の疲れが癒されますよ。

まとめ

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猫の留守番は、脱走やいたずら、事故などトラブルに備えておけば安心してお出かけができます。チェックリストを作って対策すると抜けや漏れもなくなりますよ。

留守番が心配な猫の場合は、キャットシッターに頼むのもおすすめです。2泊以上になる場合は、動物病院などに預けることを検討しましょう。帰宅後は愛猫とたっぷり遊んでくださいね。

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