「大型犬が好きだけれど、家で飼うのは難しい」という方は多いのではないでしょうか。広さや散歩の時間、体力のことを考えると、憧れはあってもなかなか踏み出せませんよね。
私もその一人です。大型犬が大好きですが、毎日仕事と家事育児に追われ、「いつか飼いたい」と思いながらも、現実的には踏み出せずにいます。
今年の夏休み、名古屋・大須に新しくできた大型犬カフェ「大型犬SMILE LAND(スマイルランド)」へ、小学生の子どもたちと行ってきました。この記事では、予約から当日の様子、子どもたちの反応、そして獣医師として良いと感じた点と気になった点を正直にお伝えします。
この記事の目次
大型犬SMILE LANDとは

大型犬SMILE LANDは、2026年2月に名古屋市中区の大須商店街エリア内にオープンした、大型犬とふれあえるお店です。
SMILE LANDの基本情報
場所:大須セントラルスクエア2階(地下鉄大須観音駅から徒歩約5分)
料金:平日2,600円、土日祝3,000円(税込)
利用時間:1枠1時間の完全入れ替え制(入退店の時間を含む)
予約:チケットの事前購入が必須(返金・日時変更は不可)
入店条件:身長110cm未満は入店不可、15歳未満は保護者同伴
公式サイト:https://smile-samoyed.com/
商業ビルの一角がお店になっています。ビル正面の階段に大きくお店のロゴが印刷されているので、迷うことはありませんでした。
予約ページには、ほかにも次のような注意書きがあります。
- 待合スペースがないため、時間ぴったりの入場になる
- 15分以上遅れるとキャンセル扱いになる
- 靴下の着用が必要(店頭でオリジナル靴下の販売あり)
- ペットの同伴は不可
- 当日、ほかの動物カフェやペットショップで動物とふれあった後は入店不可
- 松葉杖や杖、車椅子を利用している方は入店不可
料金やルールは変わることがあるので、行く前に予約ページで確認してください。
私が行った日は、ふれあいエリアには10頭ほどの犬がいました。ほとんどがサモエドで、ほかにサモエドとシベリアンハスキーのミックスである「サモスキー」が2頭、ニューファンドランドとバーニーズ・マウンテン・ドッグが1頭ずつでした。
予約の取りやすさとキャンセルのルール
私たちが行ったのは夏休みでしたが、前日でも希望した時間に問題なく予約が取れました。オープンから半年ほどだったため、まだそれほど知られていなかったのかもしれません。
ただ、最近は東海地方の情報番組でも、SMILE LANDが大須商店街の新名所としてよく取り上げられています。そのため、これからは予約が取りにくくなる可能性もあります。
利用にあたって注意したい点が1つあります。予約後の返金や日時変更はできません。子連れだと急な体調不良が心配になりますが、それを承知のうえで申し込みましょう。
入店からふれあいまでの流れ
当日の流れを、時間の順に紹介します。
SMILE LANDには店内に待合スペースがないので、予約時間の10分前まではお店の外で待ちます。時間が近づいて入店すると、名前を確認し、靴を脱ぎます。
次に、前室でルール説明の映像を見ます。映像が終わるとドアが開いて、ついに犬との対面です。荷物をロッカーに預け、ふれあいスペースに入ります。着替えは特に必要ありませんでした。
店内は広くて明るく、とてもきれいでした。同じ時間帯のお客さんは、私たち親子のほかに3組。スタッフの方との会話から常連と思われる女性もいました。お客さんは全部で10人ほどで、狭いとは感じませんでした。
注意したいのは、実際にふれあえる時間です。予約は1時間ごとの枠ですが、説明や入れ替えに15分ほどかかるので、犬とふれあえるのは残りの45分ほどでした。予約ページのチケット名にも「45分」と書かれています。楽しかったこともあり、あっという間に感じました。
初めての大型犬に、子どもたちは大喜び

子どもたちにとっては、これが初めての大型犬とのふれあいでした。
犬たちは、それぞれ好きな場所でマイペースに過ごしています。寝そべっている子もいれば、ゆっくり歩いている子もいて、新しいお客さんが来ても、興奮して飛びかかってきたり、勢いよく向かってきたりすることはありませんでした。
店内にはガチャガチャがあり、フードが数粒入ったおやつを買えます。正確な金額は覚えていないのですが、数百円ほどだったと思います。
私たちもおやつを買って犬にあげてみました。フードを持っていると犬が寄ってきてくれるので、子どもたちはとても喜んでいました。
ただ、北極圏原産の犬は独立心が強く、誰にでも愛嬌を振りまくタイプではないため、おやつがなくなるとスッとどこかに行って寝そべってしまい、その後は自分から寄ってきてくれることはあまりありませんでした。それでも子どもたちは大満足で、今でも「また行きたい」と言っています。
私が特にかわいいと感じたのは、サモスキーの「ぽんず」ちゃんです。私はハスキー犬が大好きなので、つい目で追ってしまいました。店内に掲示されていた犬の人気投票でも、ぽんずちゃんが一番人気でした。とはいえ、どの子も穏やかでのんびりしていて、ふわふわでかわいかったです。
獣医師として「いいな」と感じた点

職業柄、動物のいる施設に行くと、どうしても動物の状態や飼育環境に目がいきます。大型犬SMILE LANDには、犬たちに配慮されていると感じた点がいくつもありました。
床がやわらかく、足にやさしい
ふれあいスペースの床は、やわらかい素材でした。体重のある大型犬にとって、硬くて滑りやすい床は足腰の負担になります。犬の足への配慮が見られました。
室温は低めに保たれている
店内は、人にとっては少し寒いと感じるくらいの温度でした。店内にいるのはサモエドをはじめ、寒い地域が原産で被毛の厚い犬種なので、犬に合わせた設定になっているのだと思います。寒がりの方は、羽織るものが1枚あると安心です。
清潔で、においがしない
10頭ほどの大型犬がいるのに、犬のにおいをまったく感じませんでした。被毛もきれいに手入れされていて、顔を近づけてもいわゆる獣のにおいはしなかったので、こまめにシャンプーされているのだと思います。
スペースの一角には、ペットシーツを敷き詰めたトイレがありました。犬がそこでおしっこをすると、スタッフの方がすぐに片付けていました。
広さにはゆとりがある
犬の頭数とお客さんの人数に対して、スペースは十分な広さがありました。
少し気になったこと

良い点が多かった一方で、気になったこともありました。お店を責めたいわけではなく、動物福祉の観点から感じたことを書いておきます。
寝ている犬を起こしてしまう場面があった
一番気になったのは、のんびりしている犬や寝ている犬への対応です。
スタッフの方が、よく寝ている犬の体を抱き起こして目を覚まさせたり、私たちに抱っこさせてくれたりする場面が何度もありました。これはお客さんに喜んでもらうための気遣いだと思います。ただ、犬を起こしてしまうのは少しかわいそうに感じました。
お客さんは次々と入れ替わりますが、犬たちは同じサイクルを1日に何度も繰り返しています。飽きたり、眠くなったりするのは自然なことです。
寝ている子は寝たままでいられる、という選択肢が犬の側にもあるといいなと思いました。
スタッフの人数はやや少なめ
私が行った日は、10頭ほどの犬に対してスタッフの方が3人ほどでした。大きなトラブルはありませんでしたが、もう少し人数が多いとより安心だと感じました。
これから行く方へ伝えたいこと

最後に、行ってみてわかった注意点をまとめます。
- 服の素材によっては犬の毛がつきやすいです。出口にコロコロ(粘着クリーナー)が置いてありますが、毛が目立ちにくい服がおすすめです
- 靴を脱ぐので、脱ぎ履きしやすい靴がおすすめです。また、靴下の着用が必要なため、サンダルの季節は靴下を忘れずに持っていきましょう
- ふれあえる時間は45分ほどです。1時間まるごとではないと知っておくと、時間を上手に使えます
- 寝ている子がいたら、無理に起こしてもらわず、そっとなでたり眺めたりするだけでも十分楽しめます
大型犬SMILE LANDは、「犬と遊びたい」「大型犬にふれてみたい」という方に向いているお店です。犬たちがおとなしいので、身長制限をクリアしているお子さんなら、子連れでも安心して楽しめると思います。
まとめ

大型犬SMILE LANDは、清潔で広く、床や室温など犬への配慮が感じられるお店でした。子どもたちにとっても、初めて大型犬にふれる貴重な体験になりました。
ふれあい施設の動物たちは、私たちが帰ったあとも次のお客さんを迎えています。楽しい時間を過ごしながら、「この子はいま眠いのかな」と少しだけ犬の気持ちを想像してみてください。この記事が、そのきっかけになれば幸いです。
































